2016-12-30

2016年のウィンウッドを振り返って

今年は6月と7月にSteely Danと共に全米ツアーを行った(全25公演)。ウィンウッドがソロツアーを行うのはこれで14年連続。また幸運にも自分は6/16に Mountain View, CAのライブに行くことが出来た(ハプニングに見舞われたが)。でもツアー以外に目立ったニュースがなかったのが残念。今年1月にWinwoodのライブアルバムの製作が進行中だと書いたけど、その後情報がありません。。。

来年は春のソロツアーが予定されています。またfacebookなどに出ているように、7月にドイツのシュトゥットガルトでライブが予定されているので、ヨーロッパツアーに発展しそうな予感がします。

それでは皆さんよい年末年始をお過ごしください。

2016-12-29

Back in the High Life (1986)の陰の立役者

ずっと先延ばしにしてたけど、今年中にこの記事はアップしなければ、、、今年2016年はBack in the high lifeの30周年にあたるので。

ウィンウッドは1974年のトラフィック解散後はスタジオに籠もりがちになっていた。Chris Blackwellなどがなんとかしてスティーブをスタジオから出そうと努力したが成功しなかった。ブログで詳しく書いたようにソロ1作目のSteve Winwood (1977)のレコーディングの時にですでに引きこもりに近い状態。Arc of a Diver (1980)とTalking Back to the Night (1982)の時は自宅のスタジオで一人でアルバムを作ったのは有名な話。後者の録音の頃は、以前紹介したLynn Goldsmithの本に出てくるようなエピソードやアルバム制作時の話などからも当時の状況がわかります。

だけどなぜ、Back In the High Life (1986)の時はそれまでとは全く正反対に自分のスタジオを出て、NYまで行きレコーディングをしたのか。いったい何があってそこまで改心したのか。。。そのことが以前からずっと気にかかっていた。
実はたまたま見つけた本にその経緯が書いてあった。Ron Weisner著のListen Out Loud (Lyons Press, 2014)である(amazon.com)。彼は様々な大物ミュージシャンのマネージャーとして活躍し、 Michael Jackson, Paul McCartneyや Madonnaも手掛けた。彼はBack In the High Lifeのアルバム制作時にスティーブのマネージャーになって陰で大きな力になり、スティーブの実力をNYで十分発揮できる環境を整えた。彼の名は『マネージャー』としてこのアルバムのクレジットにのっている。彼がいたからこそ、スティーブは自分のスタジオを出てNYへ行き、多くのミュージシャンとレコーディングをするに至ったのである。

この本の各章は今までに彼が担当したミュージシャンに関する話になっていて、その第10章のタイトルはずばり “Winwood”。以下はこの章のネタバレです。

長年ウィンウッドの大ファンだったため、Ron Weisner氏はスティーブにコンタクトして、ぜひ彼のマネージメントをしたいと思った。しかし最初は単純な道のりではなかった。そもそもスティーブに、今までまともなマネージャーに出会ったことがない(ようするにChris Blackwellが好きでない!)と言われ、かなりの慎重姿勢で臨まれる。
しかし彼はスティーブに親身に接し、いっしょにいい関係を育んていけるように努めた。アメリカのLAからイギリスのスティーブの自宅を訪れて話し合いを持ったが進展がなく帰国。そして2週間後にもう一回訪れまた帰国。そういうことを『何回も』繰り返し、ようやくスティーブが心を開いてRonといっしょにやっていくようになった。この本にはこれに関するスティーブのコメントがのっていて、それによれば『ロンは何回僕のところを訪れたのかわからない。とにかくたくさん来た。彼はイギリスで他にも用事があったのではないかと思いたいが、もしそうでないなら彼に謝らなければならない。』実際ロンはスティーブに会うこと以外にイギリスで用事がなかったのだ(そういうことすらスティーブは未だに?知らないというのはいかにも彼らしい)。でもロンの行動力には脱帽あるのみである。

2人3脚の体制を整えてから、ロンは『今回のアルバム作成は自宅のスタジオを出てやるべきだ。ロンドンでもなく、NYでやるべきだ』と強く働きかけた。もしいいプロデューサーがいれば、すべてを君がやる必要がない。それにNYにいればベストのミュージシャンがたくさんいる。ロンはRuss Titlemanをプロデューサーとして推し、その次のイギリス訪問時にはRussも同行した。3人で話し合ううちにスティーブがだんだんやる気になっていくのがロンには分かった。スケジュールを話し始めるとスティーブが聞いてきた。『僕はいつNYに行けばいいですか?』

そうして、スティーブが多くの著名なミュージシャンとNYで録音したことに関してはみなさんご存知の通り。ロンが作り上げた環境の中で、スティーブは自分の仕事をすればいいだけだった。

またロンはマイケル・ジャクソンのBillie Jean' や 'Beat It’のビデオに関わった経験から、ミュージック・ビデオの重要性を認識していたので、スティーブにも派手なビデオ出演をするように促した。Higher Loveのビデオなどはそのいい例。レコーディングが終わってからは自然とツアーをやる方向になっていた。スティーブがロンの言うことに素直に従うということは、イギリスで初めて会ったときの彼の消極的な態度を思えば信じられない展開であった。彼は本当に音楽がやりたいので、それができるようにロンがサポートに徹したのがよかったのだった。余談だが休憩の時間などになると、スティーブはウクレレを取り出したり、あるいはバンジョー、ベース、ギター、キーボードなどを次々に弾いていく。彼はそのような光景を何回も見たそうだ。

スティーブはもちろんロンに対して最大限の感謝の言葉を述べています。ロンはこの章の最後で、自分がやったことはスティーブが活動できるように場を整えただけだ、とかなり控えめに述べていますが、彼がいたからこそこの素晴らしいアルバムが生まれ、Higher Loveのヒットとグラミー獲得に至ったのだと思います。ロンがいなければBack In the High Lifeは出来なかっただろうし、もしそうなら多くの人々がスティーブの音楽を知る機会もなかったかもしれません。

ちなみにウィンウッドに関するRon Weisner氏の話はRolling Stones誌のインタビューにも出ています(From Mr. Fantasy to Mr. Entertainment )。

2016-12-17

Tina Turnerの曲に隠されたメッセージとは?

今日はちょっと息抜きで。

ティナ・ターナーのこの曲のサビが スティービー・ウィンウッド〜〜 に聞こえます(笑)。しかもそれに続く言葉が、“Zero Visibility”(視界ゼロという意味だけど、visibilityには知名度という訳もある)。従ってこの場合、 ウィンウッドは知名度なしだよ〜〜とティナ・ターナーが叫んでいるように聞こえる。。。ちなみにこの曲がリリースされたのは1989年。80年代といえばウィンウッドの絶好調時代(Roll With Itは1988年)だけど、当時彼女はこんな風にしてスティーブに対抗しようとしたのか!?

Tina Turner - Steamy Windows (Youtubeビデオ)(歌詞

でもこの曲ノリがよくてかっこいいです!さて、スティーブがこれをカバーしたらどうなるか?

2016-12-12

Barrelhouse Chuckさん

シカゴのバレルハウス・チャックさんが本日(12/12)ガンのためお亡くなりになりました。心よりご冥福を申し上げます。
wgntv.com: Chicago blues legend Barrelhouse Chuck dies

初対面にも関わらずご自宅まで招待していただき、コレクションを見せていただいたことに今でも大変感謝しています。一つ一つ丁寧に紹介する彼の目がとても輝いていたのが印象的でした。あの時チャックさんと写真を一枚も撮らなかったことが悔やまれます。

関連記事:著名なコレクター&ピアニストのBarrelhouse Chuckさんが闘病生活(11/27)

2016-12-05

2017年のアメリカ東海岸ツアーが発表(全15公演)

Steve Winwoodの来年春のアメリカツアー(全15公演、ソロ)がオフィシャルサイトで発表になりました!4/20から5/10までです。これでスティーブのツアーは2003年から2017年まで15年連続。これは見事ですね!今回はほぼすべての公演が、大西洋に面している州あるいはそこにとても近い州での開催です。従って東海岸沿いツアーと言ってもいいくらい。(唯一の例外はツアー最後のテネシー州での公演。)従って全米ツアーとはちょっと書けません。。。

GW中に日本から参戦するファンもいるでしょうか。5/1 & 5/2, あるいは 5/5 & 5/6なら距離が比較的近くて移動が楽でしょう。GW前だけど4/20,21,22もそれぞれ距離が近いのでおすすめです。

会場を見ると、ニューヨークシティーでのベーコンシアター(4/21)が目に留まる。ここは熱狂的なファンで盛り上がりそう。それからRed Bank, NJのCount Basie Theatreは自分が2006年に行った思い出の場所。ライブも良かったし会場も素敵でした。でもハプニングにやられましたが。。。(当時のライブレポ

それからスティーブは以前はカジノでライブをすることが多かったけど、今回はありませんね(訂正:実は2つありました、4/28と4/29。会場名を訂正)。またスティーブの自宅があるナッシュビルでツアーを終えるので(5/10)、2日後に69歳の誕生日をそこで祝うという計画でしょう。でもナッシュビルのライブがバースデーライブになる予感が。。。

あと、オフィシャルのニュースには春のツアーとあるので、夏や秋のツアーもやるという意味でしょうか。期待したいです。

Steve Winwood: US Solo Tour 2017

2017-04-20 Westbury, NY @ Westbury Theatre
2017-04-21 New York, NY @ Beacon Theater
2017-04-22 Upper Darby, PA @ Tower Theatre
2017-04-24 Red Bank, NJ @ Count Basie Theatre
2017-04-25 Baltimore, MD @ Modell PAC @ Lyric
2017-04-27 Boston, MA @ Orpheum Theatre
2017-04-28 Mashantucket, CT @ Foxwoods Casino
2017-04-29 Salamanca, NY @ Seneca Allegany Casino & Hotel
2017-05-01 Washington, DC @ Warner Theatre
2017-05-02 Richmond, VA @ Carpenter Theatre
2017-05-05 St. Augstine, FL @ St. Augustine Ampitheatre
2017-05-06 Orlando, FL @ Hard Rock Live
2017-05-07 West Palm Beach, FL @ Sunfest (追加)
2017-05-09 Greenville, SC @ Peace Center Concert Hall
2017-05-10 Nashville, TN @ Ryman Auditorium

2016-11-27

著名なコレクター&ピアニストのBarrelhouse Chuckさんが闘病生活

バレルハウス・チャックさんと言えば、シカゴを中心に活躍するブルースのピアニストで、またウィンウッドの熱烈なコレクターとしても有名です。自分は2007年にシカゴの彼のご自宅を訪ねることができ、膨大なコレクションを見せていただきました。(詳細は当時のブログ記事:著名なコレクターのバレルハウス・チャックさんを訪ねました (2007-06-09) をどうぞ。)
大変残念なことに、その彼が現在がんの闘病生活を送っています。GoFundMeのウェブサイト  で募金を呼びかけているのを知って自分も最近寄付しました。どうかよくなってほしいです。

こちらのニュース記事にのっているビデオには、コレクションを保存してある自宅の地下室の映像が出てきます。実際にはこの地下室のほとんどはウィンウッド関連の物で埋め尽くされているのですが、一部にそれ以外(ブルースなど)のコレクションもあり、映像ではそちらの方が中心に映っています。でもウィンウッドだらけのところで、ブルースコレクション中心の映像を撮るのは難しかったと想像します。映像をよ〜く見ると、ウィンウッドの写真(2つ)、アルバム(1つ)に加えてTrafficのポスター(2つ)がありますね。それから上の記事では、チャックさんが影響を受けたミュージシャンとしてMuddy Waters, B.B. King, Bo Didleyが挙がっていますが、実際にはウィンウッドもその一人です。スティーブはブルースではないので、ここでは割愛されたのでしょう。

2016-11-12

Chris Woodの豪華ブックセットが発売間近

前回の記事ではJohn Barleycornのことを書いたけど、この曲をTrafficに紹介したのがサックスのクリス・ウッド。彼の豪華ブックセット:Evening Blueは12/12にようやく発売になるようです。212ページの本とCD4枚などが付いてきます。オフィシャルのHiddenmasters.netのサイトにTrailer for Evening Blue が出ています。これを見るとなんかほしくなってくる、かなり高いけど。。。クリスのサックスやフルートの写真が印象的。



こちらのビデオもどうぞ。この本にのせる写真をBerkshireのコテージの近くにあるBarleycornの畑で撮ったときの話です。クリスのフルートとサックスを持っていき、なぜか自然とフルートが傾いたりしていい感じの写真になったと話しています。

それからCD4枚の収録曲が正式発表になっています。

Evening Blue: CD1 – confirmed track listing
(Vinyl A-side)

1. Song For Peter (2.56)
2. See No Man Girl (5.28)
3. Letter One (2.09)
4. Barbed Wire (3.56)
5. Don’t It (6.03)

(Vinyl B-side)
6. Jam In Butter (4.34)
7. Moon Child Vulcan (4.19)
8. Tone Blind Rhythm Deaf (3.29)
9. Birth In A Day (8.05)

(Bonus tracks)
10. No. 4 B Side (1.56)
11. Barbed Wire – take #3 Alt-R mix (3.59)
12. Birth In A Day – take #3 CW mix (5.13)
13. Song For Pete – studio rehearsal take #2 (4.23)
14. See No Man Floral Dance (7.25)
ALL tracks previously unreleased.

Evening Blue: CD2 – confirmed tracklisting

(All tracks marked * are previously unreleased)
1. Piano #1 – Chris Wood (1.42)*
2. Love – Traffic (3.15)
3. Outside In – John Martyn (8.22)
4. Come Here Sweet Man – Martha Velez (5.11)
5. Flutered – Chris Wood (2.14)*
6. Early In The Morning (live at the Royal Albert Hall) – Airforce (11.33)
7. Song For Freedom – Gordon Jackson (4.50)
8. Automatic Reggae – Tyrone Downie (3.26)*
9. Sullen Moon (Sinewave take #1) – Chris Wood (3.06)*
10. Zagapam (take #2) – Rebop Kwaku Baah (3.53)*
11. Jarn 1 (take #3) – Mason, Capaldi, Wood and Frog (6.32)*
12. There In The Greenbriar (take #2) – Sky (4.12)*
13. Diggin’ On You (home demo) –Dr John, Jeanette Jacobs and Chris Wood (3.01)*
14. Just For You – Dave Mason (2.16)
15. The Fame Groove – Chris Wood (3.52)*
16. Lamb – Chris Wood and Stuart Carr (1.12)*
17. No Time To Live – Traffic (5.20)

Evening Blue: CD3 – confirmed tracklisting

1. Piano #2 – Chris Wood (2.12)*
2. On A Theme Of… Mason, Capaldi, Wood and Frog (6.44)*
3. Steph’s Tune – Tyrone Downie (5.05)*
4. 40,000 Headmen – Traffic (3.15)
5. So Much In Love With You – John Martyn (2.49)
6. Cinnamon Girl (first rehearsal run through) – Spiteri and Chris Wood (2.29)*
7. Tragic Magic – Traffic (6.39)
8. Polo No. 1 (sketch) – Chris Wood (1.36)*
9. Game Called Life – Bobby Whitlock (4.15)
10. Snakes And Ladders – Gordon Jackson (5.54)
11. Out Of Tune With The Universe (home demo) – Jeanette Jacobs, Dr John and Chris Wood (2.51)*
12. Meteorite – Remi Kabaka (4.12)*
13. Ley It Up – Chris Wood and Vinden Wylde (2.42)*
14. Sold On Down The Line – Crawler (3.50)
15. Waiting On You (live at the BBC) – Mason, Capaldi, Wood and Frog (3.36)*
16. For RFK, JFK, MLK – Shawn Phillips (5.50)
17. Sullen Moon (demo) – Chris Wood (5.24)*
18. John Barleycorn – Traffic (6.27)
19. Zola – Chris Wood (1.28)*
Evening Blue: CD4 – confirmed tracklisting

1. Piano #3 – Chris Wood (3.45) *
2. What To Look For… with Maps and Chris Wood (7.01) *
3. Vulcan (the Aurora collaboration) – Chris Wood and Spiteri (4.34) *
4. Coloured Rain – Traffic (2.45)
5. Sing To Me Woman – Gordon Jackson (5.25)
6. Dealer – Traffic (4.25)
7. Mourning Sad Morning – Free (5.05)
8. Evening Blue – Traffic (5.18)
9. Feelin’ Alright? (live at the BBC) – Mason, Capaldi, Wood and Frog (3.44)*
10. All Black Festival – Remi Kabaka (3.24)*
11. Three Hours – Nick Drake (5.10)
12. Steph’s Dub – Tyrone Downie (3.49)*
13. Spring Too – Chris Wood and Stuart Carr (1.52)*
14. Rainmaker – Traffic (7.48)
15. Seagull – Jim Capaldi (4.20)
16. Sylvanæ – Chris Wood (0.37)*


2016-11-05

オレゴン州の "John Barleycorns" レストランに行きました

先日オレゴン州のポートランドを訪れたときに、McMenamins John Barleycorn pub & restaurantに行ってきました。地元で良く知られているMcMenaminsのブリューワリーのチェーン店です。ウェブサイトでTrafficに関して簡単に触れています。

店内にトラフィックのJBのアルバムジャケでも飾ってあるかな、と期待したけどそれもなし。トラフィック色はありませんでした。そもそもジョン・バーリーコーンはイングランドの民謡なので、それにちなんで店を出したという感じです。”Barleycorn”の名前が入っているものがメニューに一つだけあったので、迷わずそれをランチに注文。Barleycorn Smoked Turkey Sandwich で、とてもおいしかったです!店内にTraffic色があるわけではないのでファンに絶対おすすめというわけではないけど、気になる方はぜひどうぞ。





それからちょっと気になったので調べてみたら、案の定”John Barleycorn”の名がついた店は世界中にありました(といっても日、米、英だけですが)。以下はその一覧です。行かれた方はぜひお知らせください。

[USA]
Address: 14610 S.W. Sequoia Pkwy. Tigard, OR 97223 USA (map)
自分が行った店。"Barleycorns"となぜか複数形ですね。

Address: 3524 N. Clark St. Chicago, IL. 60057 USA (map)
ウェブサイトにTrafficのアルバムの説明あり。ここはWigley Field (先日MLBワールドシリーズを制したChicago Cubsの本拠地のすぐ近く。カブス・ファンの溜まり場。)

Address: 216 Front St Owego, NY 13827 USA (map)

[United Kingdom]
Address: Southampton Road Cadnam Southampton SO40 2NP, UK (map)

Address: Manor Rd, Goring, Reading RG8, UK (map)
(ここはパブだが、ホテルもあり。)

The John Barleycorn Duxford
Address: Moorfield Road, Duxford, Cambridgeshire, CB22 4PP, UK (map)
(バー、レストラン、ホテルもあり)

[日本]
HOUSE OF JOHN BARLECORN (ハウスオブ ジョン・バーリー・コーン)
香川県高松市福田町8-10 ローズガーデンビル1F (map)
tel: 087-823-5112

[おまけ。John Barleycornの名がついたビール]
MAD RIVER Brewing社 からJohn Barleycorn BarleyWineというビールが出ています。毎年冬季限定みたいです。
・このビールを解説したサイト(日本語)
・英語ですがこのビールをレビューしたyoutubeビデオです。


*この曲の異なるバージョンをいくつかどうぞ。

Traffic: John Barleycorn Must Die (1970)


John Barleycorn Must Die (Steve Winwood Guitar Solo version、録音はおそらく2011年) ブログ関連記事



John Barleycorn by The Watersons (Chris WoodがTrafficに紹介したのはこのバージョン)

2016-10-30

Gov’t MuleがライブでTrafficを大量カバー

10/29にNYのAlbanyでGov’t MuleがTrafficの曲を13曲演奏しました。Trafficを讃える目的だったのでしょう。Jambaseのサイトにレビュー、写真に加えてこの日の演奏のyoutubeビデオが大量にのっています。

Set Oneでは彼らのオリジナル曲が8曲。休憩を挟んで行われたSet TWOはトラフィックの曲のみで構成され12曲を披露しました。アンコールもトラフィックのみで2曲。Set Twoで演奏された(Sometimes I Feel So) Uninspiredが満足いかなかったという理由で、アンコールでもう一度やり直しました。Low SparkとLight upで観客がとても盛り上がったとのことです。

Warren Haynes とDanny Louisが、原曲でギターとキーボードを担当するウィンウッドの役割を分担しています。Trafficの原曲に割と忠実なアレンジになっていますね。このバンドは以前からTrafficの曲はライブでやってましたが、ここまで大量にやった例は知りません。これからのツアーでも同じことが起きるのでしょうか。

Rock & Roll StewのWarrenのボーカルを聞くとジムのボーカルを思い出します。ジムなき現在ではTrafficはもう存在しない、とスティーブは常日頃から言っていますが、彼らと同じステージでトラフィックの曲をやるのも悪くないのではないのでしょうか。

Gov’t Mule
2016-10-29  Albany, NY

Set One:
World Boss
Mother Earth
Larger Than Life
Trane
Eternity’s Breath
St. Stephen Jam
Temporary Saint
Time To Confess

Set Two (w/ Steve Elson and Bobby Allende):
Pearly Queen
Stranger To Himself
Rock & Roll Stew
Forty Thousand Headmen
Glad
Freedom Rider
Empty Pages
(Sometimes I Feel So) Uninspired
Medicated Goo
Shouldn’t Have Took More Than You Gave
Low Spark Of High-Heeled Boys
Light Up Or Leave Me Alone

Encore:
(Sometimes I Feel So) Uninspired (Take 2) w/ Bobby Allende
Dear Mr. Fantasy w/ Allende and Steve Elson

2016-10-14

Steve WinwoodとBob Dylan

ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したというニュースにはとても驚きました。素晴らしいことですね。ロックの音楽も奥が深いです。

自分の知る限りウィンウッドはディランと音楽活動をしたことはありませんが、以前実現の一歩手前まで行きました。もし実現していたらどうなっていたか、と思ってしまいますが。。。 以下は自分が以前書いた記事からの抜粋です。

2014-03-03:Lynn Goldsmith が撮影したロックミュージシャンの写真集 から抜粋。
でもこの本には、ウィンウッドのとっておきのエピソードがのっていました! Talking Back to The Nightのアルバム作成時に、LynnはChris Blackwellからスティーブの写真撮影を頼まれた。(Chrisの意向としては、彼女の力を借りてスタジオにこもるスティーブを外の世界に引き出したいということだったらしい。でも上のコメントにあるように、彼女でさえも成功しなかった。)Lynnに勧められたこともあってスティーブはボブ・ディランに作詞を頼むことにした。冬のある晩NYのあるアパートで彼と会って作業を開始したが、煙草の嫌いなウィンウッドが、ディランが吸う煙草の煙を出すために窓を全開にし、そのためとても寒い中での作業はうまくいかず、2人はそれ以後会うこともなかった。。。この話は初耳でした!(ご存知のようにこのアルバムの作詞はWill Jennings。)


前回書いた記事が、新作を渇望されているミュージシャン、、、ということだったから、今こそボブ・ディランの力を借りて新作を!と願いたいですが。。。


2016-09-27

新作を渇望されているミュージシャンのリストにWinwoodがランクイン

10 Living Musicians We Want Music From Again (この10人の生存ミュージシャンの新作をもう一度)と題する記事にウィンウッドがランクイン。。。記事ではブランクが長いミュージシャン10名を取り上げていて、近年のアルバムなどについて書いてあります。スティーブのところでは、一番最近のアルバムは2008年のNine Lives, その前は2003年でタイトルは皮肉にも(注)About Timeだと伝えています。(注:数年のブランクがあったからこそ、今がその時だ!の意味が感じられる)

そういう観点でみると、Nine Livesのタイトルは、1976年のソロデビューから30年かけてやっとアルバム9枚出せた、とも感じられてしまう。ちなみにここにランクインしている10名中ウィンウッドよりもアルバムのブランクが長いのは1名のみ。もし『次』があるのならば、10作目のアルバム名の予測は It’s about time again!とでもなりそうですね。でも最後にアルバムの話からそれるけど、ブランクの長さとは裏腹にウィンウッドは2003年から現在まで14年連続でツアーをしています。これはすごいと思いますが。

(参考)過去のブログ記事に It’s about time のタイトルに関する話題が、またコメント欄に過去のアルバム名に関する興味深い話がのってます。


2016-09-11

Traffic (1967)の貴重なライブ映像

1967年12月22日にロンドンで行われたTrafficのライブ映像を見つけました。なんとDave Masonがステージにいます、しかもベースです!!これはかなりのレアものですね。時期的には、デビューアルバムMr. Fantasyの発売がイギリスで1967年12月なので、トラフィックのライブ映像としては最古でしょうか。

Traffic (1967-12-22)
Christmas on Earth Continued  (Olympia, London)

(1) Dear Mr. Fantasy
(2) Giving To You

Steve Winwood - Organ/Guitar/Vocals
Jim Capaldi - Drums/Vocals
Chris Wood - Sax/Flute/Organ
Dave Mason - Bass/Guitar/Vocals

(1)でDave Masonは(上記アルバムでの演奏と同じく)ベースを担当。ウィンウッドは当然ギター。若さあふれる歌いっぷりが見れます。(2)でMasonはギターだけど、彼の長いソロの時に観客の映像が延々と流れているのが残念。もっとステージの映像をみたかったけど。ウィンウッドはオルガンです。左足が動いているのが見えるので、すでにこの時から足でオルガンベースを弾いていたんですね。



ちなみにこれはChristmas on Earth Continuedというイベントからの映像です。これには、Jimi Hendrix Experience, Eric Burdon, Pink Floyd, The Move, Soft Machine, The Tomorrow,などのバンドが出演。The Whoは出演キャンセルし、Trafficは当初の予定にはなかったが、急遽出演したそうです(The Whoの代わりだったのか)。(全出演者の情報はイベントのポスターを参照) これだけの豪華イベントなのに宣伝不足と悪天候のため会場は満員には程遠く、しかも予定されていた映像のリリースは映像の質が悪く中止になったそうです。。。。

このライブではTrafficが他にも弾いた曲があるはずなので残りの映像が出てくることを期待!!曲によってはMasonはシタールなどを弾いたのでしょうか?? ちなみに投稿者の説明を読むと、Hole in my shoe(1967年8月発売)とHere We Go Round the Mulberry Bush (1967年11月発売)も演奏されたようです。
それからMasonがいるトラフィックのステージは、以前紹介したGlastonburyでのGimme Some Lovin'の映像(1971)もあるけど、それぐらいですかね。

2016-08-27

Trafficライブ (1968)の記事

今年4月に出た、Bill King氏によるTrafficのライブの記事の紹介です。
これは1968年4月26日に、NYの有名なFillmore East (105 Second Avenue at 6th Street)でのライブ。3組のミュージシャンが出演して、トラフィックはトリ。キング氏はウィンウッドが観たくてライブに足を運んだ。時期的には、Trafficのファーストアルバム、Mr Fantasy (1967年12月発売)が出て間もない頃でしたが、キング氏はウィンウッドがSpencer Davis Group在籍時からの熱烈なファンだったようです。

コンサートはウィンウッド、ジム・キャパルディ(dr)、クリス・ウッド(sax,fl,key)のトリオでの演奏(Dave Masonはすでに脱退)。1曲目は Dear Mr. Fantasyで、クリスがオルガン。オルガンのボリュームが小さく、ギターばかりが聞こえてきた。次はMedicated Goo と Feelin’ Good(:この2曲は1969年リリースのLast Exitに収録だが、Feelin' Goodの録音は1968年3月なので、すでにバンドのレパートリーにはなっていたはず。)。その後、ウィンウッドはオルガンに戻り、ジムがボーカルをとってPaper Sunを熱唱。ジムはボーカリストとしても優れていたと書いています。ウィンウッドのボーカルはFillmore Eastの会場に心地よく響き渡り、また決してうるさすぎることはない(他のバンドの音はうるさすぎると言及)。ウィンウッドは演奏の中心で、実際観客すべての視線が彼に集まっていた。また他のバンドのステージでは音量が大きすぎで派手だったのに対し、トラフィックのメンバーはステージで熟練した技術を見せてくれた。(それ以降の曲名は書いてありません)

最後に、コンサート後数日間に渡ってこの日のトラフィックの演奏のことを語り合ったと書いています。

2016-08-20

ウィンウッドのトレンドをチェック

今日はちょっと趣向を変えてGoogle Trendsを使ってウィンウッドのトレンドをチェックしてみます。グーグルトレンドは、与えられた期間に検索語がどれだけ人気があったかを示してくれます。

”Steve Winwood”の結果はこちら(期間は2004年から現在まで)。(注意:縦軸の値は検索回数ではありません。検索語がその期間中に最も人気があった時を100として表示されます)。一番人気の時期は2009年6月で、この時ウィンウッドはクラプトンとともに全米ツアーをしていました。上のリンクに行くと詳細が表示されます。国別ではやはりアメリカが一番多く、また4位までは英語が公用語の国。気になる日本は現時点で13位。




そして、他のミュージシャンとの比較結果はこうなります。これらは過去数年間にウィンウッドと一緒にツアーを回った人たちです。これがミュージシャンの人気度を相対的に示していると考えると、現在のウィンウッドの人気はSteely Danの約1/3です。またクラプトンの人気は圧倒的ですね。でもここに示したミュージシャンの人気度は皆年々下がっているのがちょっと気になります。若手に人気が押されているのでしょうか。ベテランの活躍に期待!!








2016-07-30

The Ghost Goes Gear (1966)

Spencer Davis Group出演のコメディー映画 The Ghost Goes Gear (1966) からの話題です。(映画の詳細はstevewinwood.infoのページをどうぞ。)この映画でSDGは5曲演奏しています。演奏順に 1. When I Come Home, 2. Midnight Special, 3. On the Green Light, 4. Nobody Knows You When You're Down And Out, (5. Jam Session)。ほとんどはyoutubeで見ることができます。3の映像が一番笑えます、皆まともに演奏できてないので。

1,2,3の演奏はSDGのアルバムの演奏と同じなので、映画ではリップシンク。でもスティーブは目立ってますね。3と5でスティーブが弾いている白いハモンドオルガンはM102。4はアルバムの演奏とは微妙に異なっています。映画用に短いバージョンを録音して、それのリップシンクなんでしょう。どちらもいいけど映画のバージョンの方が好きです。スティーブのボーカルには改めて圧倒されます。これは18歳の時だからさらにびっくり。5は映画のために録音されたSDGのジャムセッション。わずか1分半の短い演奏ですが、スティーブは白いオルガンを弾きまくっています。最後の方に出てくるキーボードのような音は誰が弾いているのでしょうか。


4. Nobody Knows You When You're Down And Out 
(From the movie The Ghost Goes Gear)

映画でスティーブはほとんどしゃべらないけど時々何か言ってますね。でも “What?” “let’s go”, “oh...”, “yes, please”など。こういうのはセリフというより、その場の雰囲気で出てきそうですが。。。でも映画の最初の方でドラムを渡してくれと言われて、”What do you mean?” と言ってます。これが唯一のセルフかも。

このDVD(リリースは2000年)のExtraに、コメンテーターのMartin Lewisさんとスペンサー・デイヴィスが対談をしています。スペンサーのコメントをいくつか。SDGがこの映画の出演に選ばれた理由は分からない。映画リリースの1966年はSDGにとって一番忙しい年だった。ツアーと並行して映画の撮影をしたので、ライブが午前1-2時まである日でも、映画の撮影のために午前3-4時に起きなくてはいけない、という生活を続けていた。またSDGのコンピレーションCD ”Eight Gigs A Week”のタイトルはその頃の状況から名付けた。この映画にはSDGのヒット曲は一つも含まれてないが、どれもSDGらしい曲ばかりだ。またNobody Knows You When You're Down And Outの曲は自分がバンドに紹介した。

それからこの対談(収録は2000年か)の一番最後の締めで、コメンテーターのMartin Lewisさんが、SDGの再結成が近いうちに行われるのを期待します、と言ったらスペンサー・デイヴィスが(そんなことあるもんか、という感じで)高笑いをして対談が終了します。(先日、再結成関連の記事を書いたけど、バンドリーダーがそうでは難しいでしょう、まあ一夜のみという条件なので状況は多少違うでしょうか。)

それからSpencer Davisのインタビュー(2004年)を聞いてみましたが、ウィンウッドと会うこともあり、お互い良い関係を保っているそうです。現在でもそうだといいですね。

関連記事:(2016-07-18) Spencer Davis Group再結成の嘆願書

2016-07-19

夏の全米ライブが終了

ウィンウッドがSteely Danと全米を回ったライブが終了しました(全25公演)。最終公演(7/17 Pittsburgh, PA)のレビュー記事も好意的で、ウィンウッドのライブ中にスタンディング・オベーションが5回起きたと伝えています(その5曲とはI'm a Man, Can't Find My Way Back Home, Low Spark of High Heeled Boys, Dear Mr. Fantasy, Gimme Some Lovin' )。


今回のツアーではオープニング・アクトだったのでライブは1時間。セットリストは毎回同じでした↓

Steve Winwood
2016 US Tour Setlist

1. I'm a man
2. Pearly Queen
3. At Times We Do Forget
4. Can't find my way home
5. Them Changes
6. Low Spark of High Heeled Boys
7. Higher Love
8. Dear Mr. Fantasy
9. Gimme Some Lovin'

セットリストの唯一の例外は、以前書いたようにTampa (6/30)でのライブ。でもジョゼの病気はすぐに回復したようです。だけどこのビデオを見て分かるように、彼は7/3のCamden, NJのライブではずっと座って演奏しました。ちなみにこれはたった17分間でライブが全部見れる不思議なビデオです。

またSteely Danとウィンウッドの共演は実現しなかった模様。

ちなみに前回(2011年)両者がオーストラリア/ニュージーランドのツアーで共演した時のビデオはSteely Danのウェブサイトにのっています。それにこのページにはウィンウッドやバンドの写真もあります。ウェブサイトが充実しているのはうらやましいですね。ウィンウッドのオフィシャルサイトはもうちょっとましにならないものでしょうか。

それからツアーのオフィシャルブログのページはアドレスが変わって復活しています。書いている人は以前と違うようで、毎回2−3公演まとめてのせています。でもまだ全部の記事はアップされてなく、あと2週間分残ってます。書いてあることはそんなに面白くなかったけど、ライブ会場でいい人たち(会場のスタッフなど)に会い、たった1日でさよならして次へ向かう、そして次の場所でも同じことが起きてまた次へ。。。あとバスの中で寝て起きたら次のコンサート会場に着いていて、素敵な街なのにライブ終了後にすぐにそこを出発して次の都市へ向かう、そしてその繰り返し。。。

スティーブはこれで2003年から14年間連続のツアーを終了したわけですが、今まで思い返すと彼が病気でライブをキャンセルしたことは記憶にありません。彼の現在の年齢を考えるとこれはとてもすごいことだと思います。まああれだけ両手両足を動かし、歌も歌っていればかなりいい運動になるのでは、と思いますが。実はスティーブにとってライブは健康を保つ秘訣なのでしょうか。

2016-07-18

Spencer Davis Group再結成の嘆願書

スペンサー・デイヴィス・グループのニュースは珍しいですね。SDGと言えば、ウィンウッド兄弟の脱退(1967年)からもう50年になります。。。

SDGの一夜だけの再結成を求める嘆願書が出たという意外な記事を見つけました(記事中にSDGの珍しい写真あり)。それによると、オリジナルメンバー(Spencer Davis, Muff Winwood, Steve Winwood, Pete York)による一夜だけの再結成をイギリスのBirmingham(SDG結成の地)のTown Hallで行って欲しいとあります。この嘆願書を作ったのはBirmingham出身のカナダ人の方。でもドラマーのPete Yorkも深く関わっていて、彼がファンのサポートをリクエストしています。嘆願書はbrumbeatのサイトにあり、「お金が目当てではなく、今がその時期だ (It’s About Time!)」と書いてあります。スティーブの2003年のソロアルバム名を出してきて、それとなく彼の気を引こうとしてるのでしょうか。

現実的には、Muffは50年前のSDG脱退後にミュージシャン活動から手を引いたので、彼の参加は難しいでしょう。さてスティーブはどう反応するのか、注目しましょう。

2016-07-17

Milwaukee, WI (7/16)

ここのところレビュー記事は見かけなかったけど、久々に出ました。7/16に行われたウィスコンシン州のミルウォーキーの記事で、好意的なレビューになってます。Gimme Some Lovin’でのウィンウッドのボーカルは、1966年の録音時と同様に心地よくてソウルフルだったと伝えています。

記事によればSteely Danの Donald Fagen はウィンウッドのライブを見ると怖くなる、と語ったそうです。オープニング・アクトを務めるウィンウッドは、自分たちと同じロック殿堂入りしたミュージシャンなので、それが彼らにかなりのプレッシャーになっているのでしょう。ミュージシャンならではのコメントですね。

またコンサートの写真はこちらに出ています。ウィンウッド・ライブの写真は計4枚。

ちなみに金属探知機(たった4つしかなかったそうだ)によるチェックが必要だったため、会場入りの待ち時間が30-40分ほどかかってしまい、多くの観客がウィンウッドのライブに遅刻したか全然見れなかったと書いてあります。でも前述の写真(2ページ目)を見る限り観客の入りは上々ですね(自分が行ったライブの時の方が入ってませんでした)。空がまだ明るいので、これはコンサートの始めの方に撮られたのだと思います。実際にはライブ開始を遅らせたのでしょうか。

それからセットリストは毎回同じです。

2016-07-02

Tampa, FL (6/30)ではちょっとした異変が!

6/30にフロリダ州タンパのMidFlorida Amphitheatreで行われたウィンウッド・ライブでは、ギタリストのジョゼ・ネトが病気のため参加できませんでしたが、残りのメンバー4人で1時間のコンサートをやってしまいました!リード・ギタリストなしでもライブが出来てしまうとはお見事。つまりSW(vo,org,g)に加えて、sax/fl, perc, Drの4人でした。トラフィック時代のトリオ演奏に近い状態ですね。ウィンウッドのfacebookにこの日のファンタジーの演奏がアップされています。(また下のHad to cryのyoutubeビデオを見ると、演奏前にスティーブがジョゼの病気のことを説明しているのがわかります。またこの曲のビデオにはジョゼのギターがステージに置いてあるのが見える)この日のセットリストはsetlist.fmのサイトによれば以下の通り。

Steve Winwood
2016-06-30 MidFlorida Amphitheatre, Tampa, Florida

(リンクはyoutubeのビデオ)
1. Forty Thousand Headmen
2. Glad
3. Can't Find My Way Home
4. Had to Cry Today
5. The Low Spark of High Heeled Boys
6. Higher Love
7. Dear Mr. Fantasy
8. Gimme Some Lovin'

現在youtube にはこの日のライブからHigher Loveを除いた全ての演奏がアップされてます。ギターなしのGladは特にトラフィック時代の雰囲気がしますね。スティーブはオルガンを弾きまくっている感じ。この勢いでFreedom Riderもやって欲しかったけど。Had to cry todayもBlind Faith時代みたいな感じ(当時はもちろんEric Claptonがギター)。この曲ではオルガンのポールブースが足も使っていますね。Low Sparkは出だしのオルガンがちょっとよく聞こえてなく、何の曲か聴衆は最初分かってなかったようです。(通常はジョゼがギターでイントロをやるので、出だしから歓声があがるものだが。)Forty Thousand Headmenではスティーブはオルガンでした。この日の演奏曲で、ジョゼが抜けた影響が最も大きかったと思われるのはLow SparkとHigher Loveだと思う(彼のソロがなくなったので)。

それにしてもジョゼの病気が気になります。早く良くなってほしいですね。

2016-06-26

Kansas City, MO (6/23), North Little Rock, AR (6/25)

ミズーリ州のKansas City (6/23)アーカンソー州のNorth Little Rock (6/25)でのライブのレビュー記事です。

前者のレビューでは, もっと長い時間やるに値する素晴らしいライブ、Higher loveで観客からの歓声が一番あったと伝えています。ウィンウッド・ライブの写真も計3枚あり(#3, #4, #6)。拡大してみればよくわかるけど、#6ではサックスのポール・ブースが右手でキーボードを弾いてます。6/16のライブレポで触れたけど、これは多分Gimme some lovin'でしょう。

後者の記事ではなぜかSteely Danのライブはあまりいいことが書かれてなく、代わりにウィンウッドのことを、オープニング・アクトであったが一番印象的だったと書いています。Steely Danよりもウィンウッドの方が良かった理由として、彼のソウルフルなボーカルを挙げています。

それから今回のツアーでは、セットリストは毎回同じようなので、6/16のレポ↓を参照してください。

2016-06-16

Mountain View, CA (6/16)のライブに行ってきました。ハプニングに見舞われるも奇跡に救われる!!


Steve Winwoodのライブ(6/16 Mountain View, CA)に行ってきました。ハプニングが起こったけど奇跡に救われました!セットリストは以下の通り。Them Changesなど珍しい曲もやってくれてうれしかった。スティーブのボーカルは本当に素晴らしかった。68歳の年齢の影響は全く感じらせません。

Steve Winwood
2016-06-16
Shoreline Amphitheatre, Mountain View, CA

1. I'm a man
2. Pearly Queen
3. At Times We Do Forget
4. Can't find my way home
5. Them Changes
6. Low Spark of High Heeled Boys
7. Higher Love
8. Dear Mr. Fantasy
9. Gimme Some Lovin'


[ライブレポート]
今回のウィンウッド ・ライブはカルフォルニア州のMountain Viewで行われる。そこはサンフランシスコから車で1時間ほど南に下ったシリコンバレーのど真ん中に位置している。マウンテン・ビューといえば誰でも知っているIT企業のGoogleのお膝元だ。実際このコンサート会場(Shoreline Amphitheatre)は広大なGoogle本社のキャンパスのすぐ隣に位置している。実際会場から通りを一つ越えたらそこはGoogleのキャンパスだ。(余談だが、他の会社と違ってGoogleのキャンパス内には誰でも入ることができる。もちろん建物の中は入れないが、キャンパス内は誰でも自由に行き来できる。)会場は野外だが、前の方には屋根が付いている。後ろの方は芝生席だ。ライブが始まるとGoogleキャンパスまで音が聞こえるのだろうか。

そんなわけで、今回のライブは自分の中ではGoogleがキーワードになって来そうな気がしてならなかった。コンサート会場が隣にあるということで、Googleは今回のコンサートをどう見ているのだろうか。。。隣とは言っても実際にはインターネットの検索やグーグルのサービスなどを通して情報を得ているのだろうが。。。
ライブ当日ふと思った。そういえば、いやまさかそんなはずはないだろう、でも念のため 、と思い google.comを訪れてみる。Googleのロゴがウィンウッドやスティーリー・ダンに変わっていたら最高!だと思ったのだが、やはりそこは何もなかったように普通のロゴがあるだけだった。。。でも何も知らないふりをして実は全部知っているのがGoogleなのだ。

ライブ当日は時間に余裕を持って行くことにしている。ライブ開始が7時なので、6時過ぎに会場に着くように計画していたが、ここで大誤算があった。フリーウェイの出口で大渋滞が起こっているのだ。普通ならここからあと5分で会場に着くはずの所だ。まだ時間があるので心を落ち着けて、なんとかなるだろうと思ったのだが、実際これほどひどい渋滞はアメリカで経験したことがなかった。全く車が動かないのだ。。。大きな会場だということは意識していたけど、ここまでひどい渋滞になるとは予想しなかった。車は全然動かず、時間だけがどんどん過ぎていく。もうライブ開始の7時が迫っている。ライブに遅刻するのは覚悟をした。でもこのままいくと、何分遅刻することになるのかわからない。全く見れないという状況は避けたい。。。結局1時間かかって1km進み、なんとか渋滞を抜け出した。。。それにしても時速1kmである!

会場の広大な駐車場には7:20過ぎに着いた。ライブは7時に始まっているはずだろう。すぐに会場に向かって走りだす。だけど走ってる人は他にいない。皆ウィンウッドライブには興味ないのか!でもそんなことを気にしてられない。とにかく会場へと急ぐ。入り口に着いたとき、状況を察してくれたのか前の人が何も言わずに列の順番を譲ってくれた。ありがたく感謝する。中に入ると会場内のバーの大型テレビにスティーブの顔が大写しになっている。I’m a manだ!これ最初から見たかったなぁ、と思ったがそこで大量の?マークが頭の中を駆け巡った。なぜライブ半ばでI’m a manをやるのだ?この曲は普通ライブの最初だろう。。。

自分の席はステージ向かって左の方だと認識していたので、まずK列をみつけそして席に座る。このとき7:31。やっとここまでこれた!今日は見れないかもしれないと思ったぐらいなので、ここまでこれて本当にうれしい。そしてI’m a manは3分後に終わった。早速隣の人に、スティーブは何曲やったかと聞くとまだ1曲だよ!との答え。やっぱり!!!でもなんてラッキーなんだろう。こんな奇跡が起きるなんて。。。まるで自分が遅れてくることを知っていたかのようだ。

1. I'm A Man (間に合って良かった!!)

おそらくGoogleは僕が大のウィンウッドファンであることがぐらい知っているだろうし(このブログもGoogleのサービスの一つ)、その僕がコンサート会場目前で立ち往生していることも分かっていたかもしれない(スマホで位置情報使ってたから)。Googleが知らせてくれたのだろうか、あるいは車の中での絶叫がスティーブまで届いたのか、それとも会場のスタッフがお客の入りを見て開始を遅らせてくれたのか(これが一番ありがちだろう)。自分が過去に観たウィンウッドの前座ライブはほとんど時間通りに始まっていたし、今まで読んだニュース記事でもそこまで遅れて始まったライブというのはほとんどなかったと思う。。。

2曲目はPearly Queen. これをライブで聴くのは久しぶりだ。2010年のDurhamでのライブ以来。Paul Boothはフルート。サングラスがかっこいい。Jose のギターが低音で迫力を出している。やはりこの曲はギターがメインという感じだ。自分が座ったのは会場向かって左の端の方なので、ここからだとスティーブの足さばきがよく見える。この曲ではフットベースが目立っている。ここでスティーブはメガネをかけていることに気づく。他会場の写真でもそうだった。以前はリハのときだけメガネだったが。

2. Pearly Queen

3曲目はAt times we do forget. スティーブの名盤Nine Lives (2008)からの曲だ。これも久びさに聞いた。上と同じくDurhamでのライブ以来。Paul Boothはフルートとパーカッション(タンバリンなど)。スティーブのボーカルは伸びがあって本当に聞いていて気持ちがいい。自分の位置からだとオルガンの後ろにあるレスリーの中のローターがくるくる回っているのが見える。これを見るのも結構久しぶりな感じ。スティーブが「forget about it!」と歌っている。そうだその通り。忘れてしまえ!!渋滞にはまって車の中で絶叫した自分がなにやらおかしくなってしまう。スティーブとギターのジョゼが笑顔でアイコンタクトしているのが見えた。Paul Boothのフルートソロが聞けてうれしい。

4曲目はCan’t find my way home. もちろんスティーブがギターをとってステージ中央へ、そしてpaulはorganを弾く。この会場はもちろんSteely Danのファンで埋め尽くされているが、この曲では皆盛り上がる。一緒に歌う人が多い。スティーブの高音は全く問題なく、以前と変わらない。曲が終わると今日最初のスタンディング・オベーション。
4. Can't Find My Way Home

この曲のあとにMCだが、例によって毎回(そして何年も前から)ほとんど同じことを言うだけ。ヴィンテージ・ソングをやると言って、次はThem Changes.この曲は 前回のSaratoga公演(2014)でも聞いた。スティーブはとてものっている感じだ。ジョゼのギターがうなりをあげる。以前2008-2011にクラプトンと一緒にやった時はウィンウッドはギターを弾いたが、ここではオルガンだ。

6曲目はLow Spark。出だしから大歓声が上がる。スティーブはオルガン。ジョゼはギターで原曲のピアノのメロディーを弾く。Paul Boothは最初テナーサックスだが、途中からバリトン・サックスに替える。低音がズドンと響く。そしてジョゼのソロではカウベル、その後はまたテナーに戻る。この曲のハイライトはジョゼのギターソロだろう。大歓声があがり、曲が終わってからまたスタンディング・オベーションが起きた。

次はHigher Love。イントロは宗教音楽のようにしっとりとしたメロディーをオルガンで出す。これだけでは何の曲か分からないが、ドラムが入ってきて皆あの曲だと分かる。ここでも会場は盛り上がって踊る人たちも出てきた。クオリティの高い演奏だ。

8曲目はDear Mr. Fantasy.もうライブも大詰めだ。もちろんスティーブはギターでセンターに。ポールはオルガンだ。この曲も皆が知っている。自分の席の後ろから、トラフィックの原曲に出てくるバックボーカルのウ〜〜〜〜〜〜〜ワ〜〜〜〜〜〜〜というのが聞こえてきた。こういうことをする人がいるのは初めて見たけどなかなか面白い発想だ。オルガンのポールはこの曲では足でフットベースもやっている。(彼がそうするのは以前もみたことがある。)ちなみにCan’t find my way homeのときはそうしない。

8. Dear Mr. Fantasy

最後はもちろんGimme Some Lovin’. スティーブがセンターからオルガンに戻る前にイントロが始まった。そして観客の方を向いて手を合わせてからオルガンの椅子に座った。いつもそうだがこの曲では皆総立ちだ。ポールはバリトン・サックス。低音がよく響く。でも彼がバックボーカルをするときに空いている右手で横に置いてあるキーボードを弾いている!こういうことをするのは初めてみた。曲が終わってスティーブは椅子から立つとすぐに観客に一礼する。いつもこんなことしてたっけ?そしてセンターにメンバー全員集まって再度皆でお辞儀。スティーブ、素晴らしいコンサートありがとう!そして待っていてくれたことに感謝!!!

ありがとう、スティーブ!!

ウィンウッドのセットが終わり休憩時間に入る。次はSteely Danのステージだ。もちろん自分はウィンウッド専門なので、自分の関心は彼らとスティーブの共演が実現するかどうかだ。会場入りした時はまだ暑かったが、もうだいぶ涼しくなったので、ジャケットを着る。休憩を終えて席に着こうと思ったとき、よく見ると今まで自分が間違った席に座っていたことに気づく!確かに最初、自分の席はこんなに左の端っこだったっけ、と思ったけどあまり気にしていなかった。実は正しい席はもっとステージ中央よりのいい席でした。。。でもいつも思うけどウィンウッドライブは席がどこでも楽しめます!休憩時間中にステージの端にジョゼが出てきて、何人かの人と握手したり、ハグしたりしていた。彼は確かカルフォルニア出身なので、家族や友人がきているのだろう。

Steely Danのライブではスティーブとの共演は起きず、自分はすぐに会場をあとにする。ここでまた問題が起きた。なにせ急いでいたので、来るときにどこに車を停めたのかよく覚えてない。。。でも多分一番大きな駐車場だったので、大多数が向かう方向に行くと見覚えのある駐車場が出てきた!さてこの広大な駐車場で自分の車をどうやって見つけるのか。いつもなら停めた場所の番号をメモするのだが、今日は当然そういうことはしていない。でも確か背の高いポールの近くに停めたことを思い出し、それを頼りになんとか車を見つけることができた。。。

自分が30分遅刻したと思ったのに、ライブも30分遅れて始まったというのは奇跡的に感じる。68歳の年齢にも関わらず、スティーブのボーカルは相変わらず素晴らしく、高音も問題なくでている。これほど高いクオリティを維持できるのなら、毎年ライブを続けたい理由も分かる気がする。今回は短いセットだったこともあり、percのカフェとドラムのリチャード・ベイリーの見せ場があまりなかったのがちょっと残念。次回はぜひもっと多くの曲をやってほしいと思う。そしてこれからも質の高いライブを見せ続けてほしい。

2016-06-15

Morrison, CO (6/13)では珍しいハプニングが

6/13にMorrison, COのRed Rocks Amphitheatreで行われたSteely DanとSteve Winwoodのライブのレビュー記事です。ここではちょっとしたハプニングが起きました、といっても自然現象ですが。ウィンウッドが I'm a manとCan't find my way homeを演奏し終えると、なんと空から大粒のひょうが降ってきたため、観客が屋根のあるところへ走って避難。もちろんライブは一旦中止。でも30分後に空が晴れわたり(こういうことはこの辺りの地域ではよくあるそうですが)ライブは再開してLow SparkとHigher Loveをやったそうです。セットリストのすべての曲が演奏されたのかははっきり書いてません。それから68歳の年齢にもかかわらず、ウィンウッドのボーカルはパワフルで力強かった、と書いてあります。
また上のサイトにはライブの写真が多く載っていて、ウィンウッド ・ライブの写真は13枚(30-42枚目)あります。バンドはいつものメンバーでguitar: Jose, perc: Cafe, sax: paul booth, dr: Richard Bailey。

おまけに別の記事では、この日のライブ中にひょうが降ったときの映像が見れます。せっかくのイベントがこうなってしまって残念ですね。また主催者の話として、ひょうのために会場を去った観客にはお金を返金しないそうです。

2016-06-09

Clarkston, MI (6/8)

6/8にClarkston, MIのDTE Energy Music Theatreで行われたSteely DanとSteve Winwoodのライブのレビュー記事が出ました。セットリストは出てなかったけど、ウィンウッドが演奏した曲は “I’m A Man”, “Can’t Find My Way Home”, “Low Spark of High Heeled Boys”, “Higher Love”, “Dear Mr. Fantasy”, "Gimme Some Lovin”など。68歳なのにボーカルは澄んでいた、とあります。

記事中にリンクがあるけど、ウィンウッド・ライブの写真は5枚あります(11から15番まで)。スティーブはメガネをかけてますね。。。以前はリハの時しかかけてなかったけど。

2016-06-08

Steely Danとの全米ツアーがスタート!

Steely DanとSteve Winwoodの全米ジョイントツアーがスタートしました。(日程や関連情報は以前のブログ: 今年の夏はSteely Danとのジョイントツアー(2/29) をどうぞ。)
初日(6/7)のオハイオ州シンシナティで行われたライブのレビュー記事が出ました。ウィンウッドのことには簡単にしか触れてません。でも1時間の素晴らしいライブを行い、Can’t Find My Way Home,”  “Dear Mr. Fantasy”, “Gimme Some Lovin’を含む8曲を演奏し、またスタンディング・オベーションも起きたとのことです。セットリストは数年前からほぼ変わってないので今回もそうでしょう、Winwoodのアルバムは2008年以来出ていないし。Steely Danとの共演には期待しましょう。

また恒例のSteve Winwoodのオフィシャル・ツアーブログもあります。まだこの時点で詳細は出てませんが、アメリカに着いた初日(6/5)とその翌日はスティーブのアメリカの故郷ナッシュビルでリハをやった模様。

それからSteely DanもWinwoodのようにあまりアルバム出してませんね。1972-2003まで9枚。ちなみにWinwoodのソロアルバムは1977-2008まで9枚。またロック殿堂入りはSteely Danが2001年、Winwoodは(Trafficのメンバーとして)2004年。なんだか両者とも傾向が似てますね。


2016-06-04

Lilly Winwoodに関する記事

今年2月に、Lilly WinwoodによるHigher LoveのカバーがCMで使用というブログを書きましたが、今になってこれに関連するニュース記事がでました。Steve Winwoodの娘が父のヒット曲をカバーして、それがHershey'sのMy DadのCMに出たことを詳細に解説しています。

記事の中心はLilly Winwoodに関するもので、CMに登場する娘が父を想う気持ちを表しているのに対し、Lillyも父Steveへの想いを語っています。『Higher Loveは自分にとってとても新しい意味合いがある。自分の家族との関係や一緒にいる時間がどれだけ大事なことか。子供の頃父がツアー中でお互いに一緒にいる時間がなかったときがあった。だけど父からギターを教えてもらい、その後兄のカル(ドラム)と一緒に学校のバンドで演奏した。今では父と一緒に音楽活動をうまくやっています』などと語っています。

2016-04-24

PrinceとSteve Winwood

21日に突然この世を去ったPrinceに関するコメントがウィンウッドのfacebookに出ています。
“Prince, a truly great musician, producer and writer whom I had the privilege to play with, also managed to orchestrate his business affairs within what was, and is, an exploitative industry.” - SW

『真の偉大なミュージシャン、プロデューサー、作曲家であるプリンスと共演できて光栄だった。また昔も今も利益搾取的な音楽業界で彼は自分の音楽ビジネスをうまく管理していた。』

プリンスとウィンウッドの唯一の共演ステージはご存知のように、2004年のロック殿堂式典でのWhile My Guitar Gently Weepsです。この豪華メンバーの演奏は何回見てもいいですね。このプリンスのすごいギターソロは同じステージのウィンウッド(org)とジム ・キャパルディ(perc)にも強烈な印象を与えたことでしょう。



プリンスのご冥福をお祈りします。


[追加] 
上の演奏はRRHOFのDVDに収録されているけど、この演奏の音源はiTunesストアやAmazonなどで購入可だということに気づきました。

2016-04-17

Winwoodがオフィシャルサイトにビデオを大量追加!

Steve WinwoodのFacebookの投稿にあったように、85本のHD Videoがwinwoodのオフィシャルサイトに追加されました。(でも実際に追加されたのは4ヶ月前のことでした、、、今まで自分も気づいてなかったけど。)

いつも思うけどオフィシャルサイトは使い勝手がよくありません。今回も然りで、ビデオの曲名やデータがどこにも書いてないのは困ったものです。実際のビデオがあるvimeo.comのWinwoodのページを見た方がはるかにいいのでこちらをお勧めします。

ほとんどのビデオはウィンウッド関連のDVDからで、Spencer Davis Group, Traffic, Blind Faith, WinwoodのSolo、 Steve Winwood & Eric Claptonなどの演奏がたくさん見られるのは正直すごい。それら以外に Cincinnati Pop Festival (1970 Traffic、これはSW, JC, CWのトリオ演奏)、Glastonbury (1971)、ドイツのMusikladenでのEvening Blue (1973,)、などのレアものもあります。また多くのあまり知られていないPVがあるのも貴重です。ここまでいろいろ無料でみせてはDVDが売れなくなってしまうと思うけど、本人はそんなことはお構いなしなのでしょうか。

以下は自分が適当に選んだレアものやお気に入りビデオです。

Steve Winwood - “Dear Mr Fantasy” - Live at Austin City Limits, 2004
Fantasyは名演揃いだが、これが一番気に入っているかも。

Traffic - “Evening Blue” - Live at Musikladen, 1973
これは今まで見たことなかったと思う

Live at Glastonbury Fayre, June 22nd, 1971
Traffic - “Gimme Some Lovin’”
曲はCanteenのCDに収録。ドラムはJim Gordon、ギターはDave Mason。他にWinwood (vo, org)、Chris Wood (Sax), Jim Capaldi (perc), Ric Grech(b),  Reebop Kwaku Baah (perc)。Dave MasonがWinwoodのすぐ隣で演奏しているのがちょっと意外な気もするが。。。

Live at The Cincinnati Pop Festival, June 13, 1970
Traffic - “John Barleycorn Must Die”
Traffic - “Pearly Queen”
Traffic - “Stranger To Himself” 
上に書いたようにトリオでの演奏。迫力があります。演奏が途中で切れているけど、続けてみると多少救われる。

Steve Winwood - “Light Up Or Leave Me Alone”, Live at the Celebration for Jim Capaldi, 2007
2007年のJCの追悼ライブのDVDからの映像。このメンバーの演奏は気に入ってます。Traffic時代と違ってウィンウッドはオルガン。フットベースをやっている様子もよく見えます。

Music Videos

Steve Winwood - “Spy In The House Of Love”, 1997
こんなPVがあったとは知りませんでした。

Steve Winwood - “One And Only Man”, 1990
これも知らなかった。。。

2016-03-13

Chris Woodの豪華ブックセットのCD収録予定曲

HiddenmastersのサイトにChris WoodのEvening BlueブックセットのCD収録予定曲が出ました。Trafficの曲は9曲ありますね。それから ***は未発表曲。なぜかCD1の曲は発表になってません。
CD2 – Provisional track-listing

1. Piano #1 – Chris Wood***
2. Love – Traffic
3. Flutered – Chris Wood***
4. Song For Freedom – Gordon Jackson
5. Automatic Reggae – Tyrone Downie***
6. Zagapam – Rebop Kwaku Baah***
7. Sullen Moon (Sinewave Recording) – Chris Wood***
8. Jarn 1 – Mason, Capaldi, Wood & Frog***
9. There In The Greenbriar – Sky
10. Digging On You (Demo)– Dr John, Jeanette Jacobs & Chris Wood***
11. The Fame Groove – Chris Wood***
12. No Time To Live – Traffic
13. Spring – Chris Wood & Stuart Carr***

CD3 – Provisional track-listing

1. Piano #2 – Chris Wood***
2. 40,000 Headmen – Traffic
3. Steph’s Tune – Tyrone Downie***
4. Tragic Magic – Traffic
5. Early In The Morning – Ginger Baker’s Air Force
6. Out Of Tune With The Universe (Demo) – Dr John, Jeanette Jacobs & Chris Wood***
7. Cinamon Girl (First Rehearsal) – Spiteri with Chris Wood***
8. On A Theme Of… – Mason, Capaldi, Wood & Frog***
9. Snakes And Ladders – Gordon Jackson
10. Birth In A Day (Take 3 Mix 1) – Chris Wood***
11. So Much In Love with You – John Martyn
12. Meteorite – Remi Kabaka***
13. Sullen Moon (Demo) – Chris Wood***
14. Polo #1 – Chris Wood***
15. For RFK, JFK, MLK – Shawn Phillips
16. John Barleycorn – Traffic
17. Zola – Chris Wood***
18. Ley It Up – Chris Wood and Vinden Wylde***

CD4 – Provisional track-listing

1. Piano #3 – Chris Wood***
2. What To Look For With… – Maps and Chris Wood***
3. Coloured Rain – Traffic
4. Mourning Sad Morning – Free
5. Dealer – Traffic
6. Evening Blue – Traffic
7. Sing To Me Woman – Gordon Jackson
8. Steph’s Dub – Tyrone Downie***
9. All Black Festival – Remi Kabaka***
10. Vulcan (remix) – Chris Wood***
11. Rainmaker – Traffic
12. Barbed Wire (Alt-R mix) – Chris Wood***
13. Spring Too – Chris Wood and Stuart Carr***
14. Seagull – Jim Capaldi
15. Sylvanæ– Chris Wood***

Running order and selections are subject to change. Titles marked *** previously unreleased

2016-02-29

今年の夏はSteely Danとのジョイントツアー

ウィンウッドの今年の夏の全米ツアーの日程が発表になりました!これでツアーは2003年から14年連続。今回のツアーはSteely Danとのジョイントツアーで、25公演を行います。一応『全米』を回りますが、ほとんどが東海岸で、アメリカの真ん中から西側はCO, UT, CA, NVの4箇所のみ。特にカルフォルニアで1公演のみというのはちょっとびっくり。前座なのでウィンウッドのステージは約1時間でしょう。

Steve Winwood: US Solo Tour 2016 (with Steely Dan)

2016-06-07  Riverbend Music Center, Cincinnati, OH
2016-06-08  DTE Energy Music Theatre,  Clarkston, MI
2016-06-10  Four Winds Casino,  New Buffalo, MI
2016-06-11  Northerly Island, Chicago, IL
2016-06-13  Red Rocks Amphitheatre, Morrison, CO
2016-06-14  USANA Amphitheatre, Salt Lake City, UT
2016-06-16  Shoreline Amphitheatre, Mountain View, CA (ライブレポ)
2016-06-19  Colosseum at Caesar's Palace, Las Vegas, NV
2016-06-22  American Airlines Center, Dallas, TX
2016-06-23  Starlight Theatre, Kansas City, MO
2016-06-25  Verizon Arena, North Little Rock, AR
2016-06-26  Chastain Park Amphitheater, Atlanta, GA
2016-06-29  Perfect Vodka Amphitheatre, West Palm Beach, FL
2016-06-30  MidFlorida Credit Union Amphitheatre, Tampa, FL
2016-07-02  PNC Music Pavillion, Charlotte, NC
2016-07-03  BB&T Pavillion, Camden, NJ
2016-07-06  PNC Bank Arts Center, Holmdel, NJ
2016-07-07  Xfinity Center, Mansfield, MA
2016-07-09  Bethel Woods Center for the Arts, Bethel, NY
2016-07-10  Saratoga Performing Arts Center, Saratoga Springs, NY
2016-07-12  Jiffy Lube Live, Bristow, VA
2016-07-13  Veterans United Home Loans Amphitheater, Virginia Beach, VA
2016-07-15  Klipsch Music Center,  Noblesville, IN
2016-07-16  BMO Harris Pavilion,  Milwaukee, WI
2016-07-17  First Niagara Pavilion,  Pittsburgh, PA

Steely Danとは2011年のオーストラリアとニュージーランドのツアーで一緒にやった時以来。(ちょうどクラプトンとウィンウッドの日本公演の直前でした)。その時は彼らとの共演(リンク修正しました) が実現したけど今回はどうなるのでしょうか。期待したいです。

2016-02-14

Lilly WinwoodによるHigher LoveのカバーがCMで使用

WinwoodのFacebookなどでアナウンスされたように、スティーブの末娘 Lilly WinwoodによるHigher  Loveのカバー(Steveも参加)がHershey'sのチョコレートのCMで使われています(米国で放送中)。このカバー曲の雰囲気は原曲とは正反対だけど、このバージョンはとてもいいと思います。

CMからは主人公の娘が父を思う気持ちが伝わってきます。またこのカバー曲からもそれが伝わる気がします。Lillyから父へ贈るHigher Loveなんてバレンタインにぴったりですね。

曲のデータはわかりませんが、スティーブはバックボーカルとピアノでしょうか。


Chris Woodの豪華ブックセットEvening Blueが予約開始

Hidden Mastersで数年前から行われていたChris Woodのプロジェクト Evening Blue がようやく完成に近づき、この度豪華ブックセット(CD, LP, 本、写真など)が予約開始になりました。1000部限定で、価格は4種類($130から$328)あります。かなり高めの設定なのでちょっとびっくり。発売は今年の6/24 (Chrisの誕生日)。

一番安い$130の商品の構成は以下のとおり。

1. Chris Woodの未発表LP1枚
このアルバムのマスターは、 2013年春にイングランド西部でたまたま『発見』された。これは1978年ごろの録音で未発表作品。(2008年に発売されたVulcanとは別物)

2. 200ページ以上の本(写真420枚含む、その多くが未発表)
Chrisの伝記と多くのインタビューで構成されている。インタビューされているのはウィンウッドや、ジム・キャパルディ(生前行われたもの)、それに多くのミュージシャンなどです。

3. CD4枚
Chrisのミュージックキャリアから選ばれた 曲が満載。Trafficや他のミュージシャンとのセッション(Dave Mason, Jim Capaldi, Ginger Baker’s Airforce他多数)が含まれている模様。収録曲のリストは明らかになってません。

値段が高くなると、上に加えて、ポスターや写真などが付くようです。

2016-01-31

まだまだ続く、ロック殿堂の話題

なぜかロック殿堂の話題が続きます。
過去のロック殿堂で演奏されたスーパージャムセッションのベスト15という記事がRolling Stone誌に出ました。15の演奏のうち、ウィンウッドが参加したセッションが2つ入っているのがうれしい。ひとつは前回(1/21)書いた Roll Over Beethoven (1986) (youtube)。ウィンウッドは、ステージに向かって一番左で、ビリージョエルの左でキーボードを弾いていますが、ほとんど画面に出てきません。アップになるのは4:33のあたりだけ。スティーブはステージ中央をちらちら見ながら演奏してる感じ。(ちなみにこの時ビリーとスティーブの共演が実現していたというのは面白い。スティーブはビリーのアルバムBridge(1986)で一曲共演しているが、その録音と上のジャムセッションのどちらが最初に起こったのかちょっと気になる。)

もう一つはWhile My Guitar Gently Weeps (2004)。これは以前のブログで書いたことがあるので自分のコメントはそちらをどうぞ。

それから、ロック殿堂のウェブサイトには早々と今年の殿堂入りのミュージシャンが発表されてました。。。ウィンウッドは残念でしたが来年に期待!

2016-01-22

Winwoodのライブアルバムの製作が進行中

Twitter経由で新鮮なニュースを教えてもらいました。スティーブのウィンクラフト・スタジオでレコーディング・エンジニアとして長年活躍しているJames Towler氏のインタビュー記事に、昨年4月のアメリカツアーのライブ録音をスティーブと共にミキシングしていて、ライブアルバムを製作中だとあります。楽しみですね。すぐに出るといいのですが。。。ちなみに上の記事には録音機材の話がたくさん出てくるので、興味のある方は参考になるでしょう。

かなり昔(ブログの記事を検索したら2004-2006ぐらい)にもライブアルバムの話があったけど、なぜかたち消えになりましたね。

2016-01-21

1986年のロック殿堂授与式

今年はBack In the High Life (1986)からちょうど30年である。従ってグラミー賞をとってからも30年。それに今まで知らなかったのだが、同じ年にWinwoodはロック殿堂の授賞式にプレゼンターや演奏者として「参加」した。これを知ったのは 『1986年のロック殿堂授賞式から30年』というちょっと変わった記事を見つけたからだ。でもこれが意外に面白い。この時に殿堂入りしたのは、James Brown, Elvis Presley, Ray Charles, Sam Cooke, Little Richard, Chuck Berry, Fats Domino, Jerry Lee Lewis, Buddy Holly, The Everly Brothers、という豪華な顔ぶれ。

この記事で式典のハイライトのひとつに挙げられているのは、ウィンウッドが演奏したGimme Some Lovin'。それに彼はチャックベリーが演奏した "Roll Over Beethoven"(youtube) と"Reelin' and Rockin'"のジャムセッション (*)にもプレーヤーとして参加した。(*)参加メンバーはLittle Richards, Ron Wood, Billy Joel, Jerry Lee Lewis, John Fogerty,  Neil Young,  Steve Winwood, Hank Williams Jr., and Fats Domino.

また James Brownの殿堂入りのプレゼンターを務めたのはなんとウィンウッド。(スピーチの苦手なスティーブがいったい何をしゃべったのか!)残念なことに、この年のロック殿堂式典の映像は自分が持っている Rock & Roll Hall of Fameの3枚組のDVDには一つも収録されていない。。。

(前回、スティーブのロック殿堂入りを「期待」する記事を書いたわけだが、多少関連のある話題が偶然出てきたのにはちょっとびっくり。)

2016-01-03

今年ウィンウッドに期待すること

皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
ウィンウッドは2003年から去年まで毎年ツアーをしていますが(13年連続!)、今年もそうなるのでしょうか。それ以前はアルバム発売後にツアーというパターンだったので、アルバム発売に関わらずツアーをするというのはそれだけ音楽が好きだからということでしょう。でももう一度アルバムを作ってまた新たな境地に踏み出してほしいです。

ウィンウッドと言えば80年代はソロのアルバムが大ヒットし、2000年代はトラフィックのR&R 殿堂入りというニュースがあったけど、それらに匹敵するような大きなニュースが2010年代は見当たらない。(一番目立ちそうなのは2007年から2011年まで続いたエリック・クラプトンとの共演活動だろう。)もちろん、非常に質の高い音楽活動を毎年やっているのでそれは強調したいが。でもスティーブにはもう一花咲かせてほしいものだ。自分が密かに期待しているのは、ウィンウッドのソロミュージシャンとしてのR&R 殿堂入りである。どういう基準でそれが選ばれるのかちょっと調べてみると、過去の業績、名声、売り上げ、人気などとは一切関係がなく、そのミュージシャンがどれだけロック音楽界に貢献と影響を与えたかだそうだ(参考:R&R Hall of Fameのオフィシャルサイト)。あと、初アルバムから25年以上経過することが条件。ちなみにウィンウッドのソロデビューは1977年(39年前!)影響と貢献度だけなら、ウィンウッドはとっくにそれを満たしているような気がするが。。。なにせソロ歴40年にわたってロック業界のトップ・ミュージシャンとして活動している。多くの楽器を弾くし、数多いジャンルの音楽をロックに取り入れたし、またたった一人でアルバムを作ったこともある。それに以前書いたように、彼はミュージシャンの中のミュージシャン。多くの有名ミュージシャンがスティーブのことを尊敬していて、その多くが殿堂入りを果たしている。そういう意味でスティーブには業界に多くのサポーターがいるはずなので、殿堂入りは時間の問題かもしれない。。。さて今年の殿堂入りは誰になるのか。