2016-06-26

Kansas City, MO (6/23), North Little Rock, AR (6/25)

ミズーリ州のKansas City (6/23)アーカンソー州のNorth Little Rock (6/25)でのライブのレビュー記事です。

前者のレビューでは, もっと長い時間やるに値する素晴らしいライブ、Higher loveで観客からの歓声が一番あったと伝えています。ウィンウッド・ライブの写真も計3枚あり(#3, #4, #6)。拡大してみればよくわかるけど、#6ではサックスのポール・ブースが右手でキーボードを弾いてます。6/16のライブレポで触れたけど、これは多分Gimme some lovin'でしょう。

後者の記事ではなぜかSteely Danのライブはあまりいいことが書かれてなく、代わりにウィンウッドのことを、オープニング・アクトであったが一番印象的だったと書いています。Steely Danよりもウィンウッドの方が良かった理由として、彼のソウルフルなボーカルを挙げています。

それから今回のツアーでは、セットリストは毎回同じようなので、6/16のレポ↓を参照してください。

2016-06-16

Mountain View, CA (6/16)のライブに行ってきました。ハプニングに見舞われるも奇跡に救われる!!


Steve Winwoodのライブ(6/16 Mountain View, CA)に行ってきました。ハプニングが起こったけど奇跡に救われました!セットリストは以下の通り。Them Changesなど珍しい曲もやってくれてうれしかった。スティーブのボーカルは本当に素晴らしかった。68歳の年齢の影響は全く感じらせません。

Steve Winwood
2016-06-16
Shoreline Amphitheatre, Mountain View, CA

1. I'm a man
2. Pearly Queen
3. At Times We Do Forget
4. Can't find my way home
5. Them Changes
6. Low Spark of High Heeled Boys
7. Higher Love
8. Dear Mr. Fantasy
9. Gimme Some Lovin'


[ライブレポート]
今回のウィンウッド ・ライブはカルフォルニア州のMountain Viewで行われる。そこはサンフランシスコから車で1時間ほど南に下ったシリコンバレーのど真ん中に位置している。マウンテン・ビューといえば誰でも知っているIT企業のGoogleのお膝元だ。実際このコンサート会場(Shoreline Amphitheatre)は広大なGoogle本社のキャンパスのすぐ隣に位置している。実際会場から通りを一つ越えたらそこはGoogleのキャンパスだ。(余談だが、他の会社と違ってGoogleのキャンパス内には誰でも入ることができる。もちろん建物の中は入れないが、キャンパス内は誰でも自由に行き来できる。)会場は野外だが、前の方には屋根が付いている。後ろの方は芝生席だ。ライブが始まるとGoogleキャンパスまで音が聞こえるのだろうか。

そんなわけで、今回のライブは自分の中ではGoogleがキーワードになって来そうな気がしてならなかった。コンサート会場が隣にあるということで、Googleは今回のコンサートをどう見ているのだろうか。。。隣とは言っても実際にはインターネットの検索やグーグルのサービスなどを通して情報を得ているのだろうが。。。
ライブ当日ふと思った。そういえば、いやまさかそんなはずはないだろう、でも念のため 、と思い google.comを訪れてみる。Googleのロゴがウィンウッドやスティーリー・ダンに変わっていたら最高!だと思ったのだが、やはりそこは何もなかったように普通のロゴがあるだけだった。。。でも何も知らないふりをして実は全部知っているのがGoogleなのだ。

ライブ当日は時間に余裕を持って行くことにしている。ライブ開始が7時なので、6時過ぎに会場に着くように計画していたが、ここで大誤算があった。フリーウェイの出口で大渋滞が起こっているのだ。普通ならここからあと5分で会場に着くはずの所だ。まだ時間があるので心を落ち着けて、なんとかなるだろうと思ったのだが、実際これほどひどい渋滞はアメリカで経験したことがなかった。全く車が動かないのだ。。。大きな会場だということは意識していたけど、ここまでひどい渋滞になるとは予想しなかった。車は全然動かず、時間だけがどんどん過ぎていく。もうライブ開始の7時が迫っている。ライブに遅刻するのは覚悟をした。でもこのままいくと、何分遅刻することになるのかわからない。全く見れないという状況は避けたい。。。結局1時間かかって1km進み、なんとか渋滞を抜け出した。。。それにしても時速1kmである!

会場の広大な駐車場には7:20過ぎに着いた。ライブは7時に始まっているはずだろう。すぐに会場に向かって走りだす。だけど走ってる人は他にいない。皆ウィンウッドライブには興味ないのか!でもそんなことを気にしてられない。とにかく会場へと急ぐ。入り口に着いたとき、状況を察してくれたのか前の人が何も言わずに列の順番を譲ってくれた。ありがたく感謝する。中に入ると会場内のバーの大型テレビにスティーブの顔が大写しになっている。I’m a manだ!これ最初から見たかったなぁ、と思ったがそこで大量の?マークが頭の中を駆け巡った。なぜライブ半ばでI’m a manをやるのだ?この曲は普通ライブの最初だろう。。。

自分の席はステージ向かって左の方だと認識していたので、まずK列をみつけそして席に座る。このとき7:31。やっとここまでこれた!今日は見れないかもしれないと思ったぐらいなので、ここまでこれて本当にうれしい。そしてI’m a manは3分後に終わった。早速隣の人に、スティーブは何曲やったかと聞くとまだ1曲だよ!との答え。やっぱり!!!でもなんてラッキーなんだろう。こんな奇跡が起きるなんて。。。まるで自分が遅れてくることを知っていたかのようだ。

1. I'm A Man (間に合って良かった!!)

おそらくGoogleは僕が大のウィンウッドファンであることがぐらい知っているだろうし(このブログもGoogleのサービスの一つ)、その僕がコンサート会場目前で立ち往生していることも分かっていたかもしれない(スマホで位置情報使ってたから)。Googleが知らせてくれたのだろうか、あるいは車の中での絶叫がスティーブまで届いたのか、それとも会場のスタッフがお客の入りを見て開始を遅らせてくれたのか(これが一番ありがちだろう)。自分が過去に観たウィンウッドの前座ライブはほとんど時間通りに始まっていたし、今まで読んだニュース記事でもそこまで遅れて始まったライブというのはほとんどなかったと思う。。。

2曲目はPearly Queen. これをライブで聴くのは久しぶりだ。2010年のDurhamでのライブ以来。Paul Boothはフルート。サングラスがかっこいい。Jose のギターが低音で迫力を出している。やはりこの曲はギターがメインという感じだ。自分が座ったのは会場向かって左の端の方なので、ここからだとスティーブの足さばきがよく見える。この曲ではフットベースが目立っている。ここでスティーブはメガネをかけていることに気づく。他会場の写真でもそうだった。以前はリハのときだけメガネだったが。

2. Pearly Queen

3曲目はAt times we do forget. スティーブの名盤Nine Lives (2008)からの曲だ。これも久びさに聞いた。上と同じくDurhamでのライブ以来。Paul Boothはフルートとパーカッション(タンバリンなど)。スティーブのボーカルは伸びがあって本当に聞いていて気持ちがいい。自分の位置からだとオルガンの後ろにあるレスリーの中のローターがくるくる回っているのが見える。これを見るのも結構久しぶりな感じ。スティーブが「forget about it!」と歌っている。そうだその通り。忘れてしまえ!!渋滞にはまって車の中で絶叫した自分がなにやらおかしくなってしまう。スティーブとギターのジョゼが笑顔でアイコンタクトしているのが見えた。Paul Boothのフルートソロが聞けてうれしい。

4曲目はCan’t find my way home. もちろんスティーブがギターをとってステージ中央へ、そしてpaulはorganを弾く。この会場はもちろんSteely Danのファンで埋め尽くされているが、この曲では皆盛り上がる。一緒に歌う人が多い。スティーブの高音は全く問題なく、以前と変わらない。曲が終わると今日最初のスタンディング・オベーション。
4. Can't Find My Way Home

この曲のあとにMCだが、例によって毎回(そして何年も前から)ほとんど同じことを言うだけ。ヴィンテージ・ソングをやると言って、次はThem Changes.この曲は 前回のSaratoga公演(2014)でも聞いた。スティーブはとてものっている感じだ。ジョゼのギターがうなりをあげる。以前2008-2011にクラプトンと一緒にやった時はウィンウッドはギターを弾いたが、ここではオルガンだ。

6曲目はLow Spark。出だしから大歓声が上がる。スティーブはオルガン。ジョゼはギターで原曲のピアノのメロディーを弾く。Paul Boothは最初テナーサックスだが、途中からバリトン・サックスに替える。低音がズドンと響く。そしてジョゼのソロではカウベル、その後はまたテナーに戻る。この曲のハイライトはジョゼのギターソロだろう。大歓声があがり、曲が終わってからまたスタンディング・オベーションが起きた。

次はHigher Love。イントロは宗教音楽のようにしっとりとしたメロディーをオルガンで出す。これだけでは何の曲か分からないが、ドラムが入ってきて皆あの曲だと分かる。ここでも会場は盛り上がって踊る人たちも出てきた。クオリティの高い演奏だ。

8曲目はDear Mr. Fantasy.もうライブも大詰めだ。もちろんスティーブはギターでセンターに。ポールはオルガンだ。この曲も皆が知っている。自分の席の後ろから、トラフィックの原曲に出てくるバックボーカルのウ〜〜〜〜〜〜〜ワ〜〜〜〜〜〜〜というのが聞こえてきた。こういうことをする人がいるのは初めて見たけどなかなか面白い発想だ。オルガンのポールはこの曲では足でフットベースもやっている。(彼がそうするのは以前もみたことがある。)ちなみにCan’t find my way homeのときはそうしない。

8. Dear Mr. Fantasy

最後はもちろんGimme Some Lovin’. スティーブがセンターからオルガンに戻る前にイントロが始まった。そして観客の方を向いて手を合わせてからオルガンの椅子に座った。いつもそうだがこの曲では皆総立ちだ。ポールはバリトン・サックス。低音がよく響く。でも彼がバックボーカルをするときに空いている右手で横に置いてあるキーボードを弾いている!こういうことをするのは初めてみた。曲が終わってスティーブは椅子から立つとすぐに観客に一礼する。いつもこんなことしてたっけ?そしてセンターにメンバー全員集まって再度皆でお辞儀。スティーブ、素晴らしいコンサートありがとう!そして待っていてくれたことに感謝!!!

ありがとう、スティーブ!!

ウィンウッドのセットが終わり休憩時間に入る。次はSteely Danのステージだ。もちろん自分はウィンウッド専門なので、自分の関心は彼らとスティーブの共演が実現するかどうかだ。会場入りした時はまだ暑かったが、もうだいぶ涼しくなったので、ジャケットを着る。休憩を終えて席に着こうと思ったとき、よく見ると今まで自分が間違った席に座っていたことに気づく!確かに最初、自分の席はこんなに左の端っこだったっけ、と思ったけどあまり気にしていなかった。実は正しい席はもっとステージ中央よりのいい席でした。。。でもいつも思うけどウィンウッドライブは席がどこでも楽しめます!休憩時間中にステージの端にジョゼが出てきて、何人かの人と握手したり、ハグしたりしていた。彼は確かカルフォルニア出身なので、家族や友人がきているのだろう。

Steely Danのライブではスティーブとの共演は起きず、自分はすぐに会場をあとにする。ここでまた問題が起きた。なにせ急いでいたので、来るときにどこに車を停めたのかよく覚えてない。。。でも多分一番大きな駐車場だったので、大多数が向かう方向に行くと見覚えのある駐車場が出てきた!さてこの広大な駐車場で自分の車をどうやって見つけるのか。いつもなら停めた場所の番号をメモするのだが、今日は当然そういうことはしていない。でも確か背の高いポールの近くに停めたことを思い出し、それを頼りになんとか車を見つけることができた。。。

自分が30分遅刻したと思ったのに、ライブも30分遅れて始まったというのは奇跡的に感じる。68歳の年齢にも関わらず、スティーブのボーカルは相変わらず素晴らしく、高音も問題なくでている。これほど高いクオリティを維持できるのなら、毎年ライブを続けたい理由も分かる気がする。今回は短いセットだったこともあり、percのカフェとドラムのリチャード・ベイリーの見せ場があまりなかったのがちょっと残念。次回はぜひもっと多くの曲をやってほしいと思う。そしてこれからも質の高いライブを見せ続けてほしい。

2016-06-15

Morrison, CO (6/13)では珍しいハプニングが

6/13にMorrison, COのRed Rocks Amphitheatreで行われたSteely DanとSteve Winwoodのライブのレビュー記事です。ここではちょっとしたハプニングが起きました、といっても自然現象ですが。ウィンウッドが I'm a manとCan't find my way homeを演奏し終えると、なんと空から大粒のひょうが降ってきたため、観客が屋根のあるところへ走って避難。もちろんライブは一旦中止。でも30分後に空が晴れわたり(こういうことはこの辺りの地域ではよくあるそうですが)ライブは再開してLow SparkとHigher Loveをやったそうです。セットリストのすべての曲が演奏されたのかははっきり書いてません。それから68歳の年齢にもかかわらず、ウィンウッドのボーカルはパワフルで力強かった、と書いてあります。
また上のサイトにはライブの写真が多く載っていて、ウィンウッド ・ライブの写真は13枚(30-42枚目)あります。バンドはいつものメンバーでguitar: Jose, perc: Cafe, sax: paul booth, dr: Richard Bailey。

おまけに別の記事では、この日のライブ中にひょうが降ったときの映像が見れます。せっかくのイベントがこうなってしまって残念ですね。また主催者の話として、ひょうのために会場を去った観客にはお金を返金しないそうです。

2016-06-09

Clarkston, MI (6/8)

6/8にClarkston, MIのDTE Energy Music Theatreで行われたSteely DanとSteve Winwoodのライブのレビュー記事が出ました。セットリストは出てなかったけど、ウィンウッドが演奏した曲は “I’m A Man”, “Can’t Find My Way Home”, “Low Spark of High Heeled Boys”, “Higher Love”, “Dear Mr. Fantasy”, "Gimme Some Lovin”など。68歳なのにボーカルは澄んでいた、とあります。

記事中にリンクがあるけど、ウィンウッド・ライブの写真は5枚あります(11から15番まで)。スティーブはメガネをかけてますね。。。以前はリハの時しかかけてなかったけど。

2016-06-08

Steely Danとの全米ツアーがスタート!

Steely DanとSteve Winwoodの全米ジョイントツアーがスタートしました。(日程や関連情報は以前のブログ: 今年の夏はSteely Danとのジョイントツアー(2/29) をどうぞ。)
初日(6/7)のオハイオ州シンシナティで行われたライブのレビュー記事が出ました。ウィンウッドのことには簡単にしか触れてません。でも1時間の素晴らしいライブを行い、Can’t Find My Way Home,”  “Dear Mr. Fantasy”, “Gimme Some Lovin’を含む8曲を演奏し、またスタンディング・オベーションも起きたとのことです。セットリストは数年前からほぼ変わってないので今回もそうでしょう、Winwoodのアルバムは2008年以来出ていないし。Steely Danとの共演には期待しましょう。

また恒例のSteve Winwoodのオフィシャル・ツアーブログもあります。まだこの時点で詳細は出てませんが、アメリカに着いた初日(6/5)とその翌日はスティーブのアメリカの故郷ナッシュビルでリハをやった模様。

それからSteely DanもWinwoodのようにあまりアルバム出してませんね。1972-2003まで9枚。ちなみにWinwoodのソロアルバムは1977-2008まで9枚。またロック殿堂入りはSteely Danが2001年、Winwoodは(Trafficのメンバーとして)2004年。なんだか両者とも傾向が似てますね。


2016-06-04

Lilly Winwoodに関する記事

今年2月に、Lilly WinwoodによるHigher LoveのカバーがCMで使用というブログを書きましたが、今になってこれに関連するニュース記事がでました。Steve Winwoodの娘が父のヒット曲をカバーして、それがHershey'sのMy DadのCMに出たことを詳細に解説しています。

記事の中心はLilly Winwoodに関するもので、CMに登場する娘が父を想う気持ちを表しているのに対し、Lillyも父Steveへの想いを語っています。『Higher Loveは自分にとってとても新しい意味合いがある。自分の家族との関係や一緒にいる時間がどれだけ大事なことか。子供の頃父がツアー中でお互いに一緒にいる時間がなかったときがあった。だけど父からギターを教えてもらい、その後兄のカル(ドラム)と一緒に学校のバンドで演奏した。今では父と一緒に音楽活動をうまくやっています』などと語っています。