2022-11-25

Low Sparkのアルバムジャケットが生まれた経緯

 Twitter/FBに投稿されたLow Sparkのジャケに関する話はとても面白い。このジャケットが生まれた経緯が書かれています。Low Sparkの変形6角形ジャケはジム・キャパルディのアイデアで、以下はその概要です。

ジャケットはこのアルバムの音楽同様、特別であってほしい。アルバムジャケットが正方形であるのは当たり前。そこで立方体の絵を描いていたときあることに気づいた。ジャケットの角を2つ切り取って立方体の絵を書けば、(ジャケットを手にしたとき)手で立方体を持つイメージになる。この原案をアルバムデザイナーのTony Wright氏に手渡し、彼が手がけたジャケットを見た時びっくり仰天した。


ちなみにTony Wright氏のウェブサイトには、彼が手がけたTrafficとソロのジャケットがのってます。画像が確認できるのは以下の通り。

  • Low Spark
  • Shoot Out
  • Arc Of A Diver
  • Night Train (シングル レコードのジャケット)
  • Talking back to the night


それから今まで知らなかったけど、Low Sparkのアルバムジャケは、NYの有名美術館 Museum of Modern Artに収蔵されているそうです!これは素晴らしすぎる。ちなみにこの作品は非公開のようです(オンラインでのみ見られる)。クレジットにはジャケの裏面の写真を撮ったRichard Polak氏も入っていることから、収蔵されているのはレコードのジャケそのものの可能性があります。


2022-09-11

エリザベス女王死去に関するウィンウッドのコメント

 イギリスのエリザベス女王死去(2022-09-08)に関して、多くのイギリスミュージシャンがコメントを出しています。オフィシャルサイトに出たウィンウッドのコメントは以下の通り。日本語訳はgoogle翻訳を元に作成。

Statement on the Passing of the Queen

“I was born in the reign of George VI, and so I was lucky enough to just about remember the coronation celebrations, and live through the whole reign of our most gracious Queen. In a complicated world, she reigned over her subjects with strength, wisdom, humility and grace, was loved by people the world over, and was a comfort to us all. May she rest in Peace.” - SW

[Google翻訳] 私はジョージ6世(*注1)の治世中に生まれたので、幸運にも戴冠式(1953-06-02)のお祝いを思い出すことができ(*注2)、最も優雅な女王の治世全体を生き抜くことができました。複雑な世界で、彼女は強さ、知恵、謙虚さ、そして優雅さで臣民を治め、世界中の人々に愛され、私たち全員を慰めました。安らかにお眠りください。- SW

(*注1)エリザベス女王の前のイギリス国王(1952年死去)。

(*注2)ウィンウッドは1948年生まれなので、戴冠式の時は5歳になる直前でした。コメントにあるように、彼の人生と女王の君臨期間がかなり重なっているのは興味深い。

2022-03-07

Roll With Itのビデオ

 先週木曜にアップされたのはRoll with itのビデオでした! 今までのビデオで目立ってなかったポール・ブースはサックスのソロがあって良かった。後半ではスティーブのオルガンとともに盛り上げていく。

iPadにはこの曲の歌詞の断片が写ってますね。忘れそうな言葉だけが抜き書きされてある感じ。過去20年間ほとんど歌ってない曲だから仕方ないでしょう。スティーブは目線がやや下向きで、それ見ながら歌ってる感じ。

ちなみにウィンウッドは2008年にいきなり飛び入りでこの曲を歌わされました(スティーブの登場は1分過ぎから)。当然モニターなし、だけど歌詞間違わなくて良かった!!この曲を歌うのはこの時点で10年ぶりのことでした。このコンサートの詳細は当時のブログ記事をどうぞ。


このバンドのベーシスト(Nate Williams)はキーボードに加えてギターも?弾けるようなので、演奏の選択肢が広がります。このバンドにはキーボードを弾けるメンバーが3人いるので、While you see a chanceをやってほしい!ちなみに1991の横浜ライブの演奏(6名編成のバンド)では3名がシンセ、オルガン、ピアノを演奏したから、もし実現したらそれに似た感じになるか。

2022-02-28

youtubeに投稿のオフィシャル ライブビデオ

 1ヶ月前の告知以来、毎週木曜にウィンウッドの未発表のスタジオライブのビデオがyoutubeにアップされています。現在まで3曲アップされました!これらは全て2020年の演奏ですね。もうちょっと最近のかと思ってたけど。無料でこういうのを見せてくれるのはファンとしてありがたい。だけどミュージシャンにとってはこれではお金にならない。ライブができないけどなんとかファンを引き止めておきたいという狙いがあるのか?それとも今年のアメリカツアー中止になってしまい、ごめんなさいという意味合いもあるのかも。

さて、アップされたビデオに関してですが、とても楽しめますね!でも気になった点がいくつかあります。

ビデオに出てくる茶色のオルガンにはレスリーがないですね。ピカピカで新しそうだしちょっとおかしいな、と思ったらこのオルガンはVISCOUNT社のものでした(オルガンに同社のロゴが入ってるのが分かる。Higher Love 1:13参照)。ウィンウッドは2020年に同社製のオルガンを2つ弾いていました。Gimme Some Lovin'のビデオでは黒のオルガン、同年12月にFBに投稿されたクリスマスのビデオではクラシックのオルガン。つまり2020年の時点でウィンウッドは同社製のオルガンを少なくとも3つ所有していたということです。。。さすがはオルガン専門家!でも黒と茶色のオルガンはどういうところが違うのかちょっと気になります。今後黒の方が演奏に使われることはあるのか。。。

1. Can't Find My Way Home

通常のライブ演奏に比べてウィンウッドのギターの音がかなりはっきり聞こえてくるのが新鮮に感じる。この時点で72歳なのにボーカルも今まで通りで安心しました。バックボーカルは2人(Paul BoothとNate Williams)なのでちょっと違う雰囲気に聞こえる。なぜオルガンは右側に配置されているのかちょっと気になる。過去20年間左側だったのに。

2. Higher love

80年代のオリジナルを思わせる演奏。オルガンソロがあるのは嬉しいけど、それ以外ではオルガンは全然聞こえないし左手は全然使っていない。Nate Williamsがシンセのベースを弾いているのか。Paul Boothのサックスもそれほど目立ってない。

3. I'm a Man

なんとなくSpencer David Groupのオリジナルを思わせる演奏。ギターなしでこの曲を演奏するのはウィンウッドの長いキャリアでこれが初めてかもしれない(ソロライブではギタリストが常にいた)。でも特に演奏に違和感はないですね。SDGの時はもちろんスペンサー・デイビスのギターはあったけど目立ってなかった。


ちなみにウィンウッドがギターなしでソロライブをしたことは自分の知る限り一回だけあります。2016年7月のタンパでのライブでは、ギターのジョゼ・ネトが病気で不参加。(このときのセットリストにはI'm a Manはないけど、Higher Loveは入ってました)

まだTrafficの曲は披露してないので、次の投稿ビデオはFantasyだったりして?

このバンドにはベースがいるから個人的には Roll with it,  Keep on running,  Gladなどを期待したい。特にKeep on Runningはウィンウッドがギターだろうからそうなったら嬉しい。(過去20年間この曲の演奏ではジョゼがギター、ウィンウッドはオルガンだった。)

まだ書きたいことがあるけど、今回はこの辺で。。。

2022-02-05

ウィンウッド、今年のアメリカツアーは断念!だが密かに新メンバーを発表!

先日オフィシャルサイトやFBなどで発表されたように、ウィンウッドは今年行われるSteely Danとのアメリカツアー(元々は2020年に予定されたのが延期されていた)に参加しないことを発表しました。理由としては、『不測の事態』となってますが、SNS上ではスティーブに健康の問題がでたのか、と言うファンの声が飛び交っているようです。そう思うのは無理もないことですが、全体的な状況を考えるとおそらくコロナ禍のため断念したのではないか、と自分は思っています。。。。

そもそも健康に問題がある場合は、他のミュージシャンの場合だと『健康の問題で』とか『手術のため』とはっきり書くことがあるので、今回は健康が理由でない可能性があります。予定されているコンサートは3ヶ月先だし、健康の問題を明らかにするのは普通もっと直前のような気もします。それに昨年末(僅か6週間前)にFBでメリークリスマスのビデオを出してたので元気そうだなと思ってました。だから、コロナの状況下でアメリカに行くのを断念したという方がありそうな気がします。Steely Dan並びにウィンウッドの代役のSnarky Puppy and Aimee Mann は全てアメリカのミュージシャンのようです。イギリスからアメリカに行くには規制がいろいろあると思うので、コンサートのプロモーターがアメリカのミュージシャンのみでやることを望んだのかもしれません。あるいはウィンウッド側がコロナの状況でアメリカに行くのを望まなかったのかも?

『コロナ禍のため断念』などと書いてしまうと、Steely Danはやるのにどうして?という声が聞こえてきそうだから、不測の事態と言ってぼかしたのかも。


でも健康に問題がないなら、ウィンウッドは(スタジオなどで)少しは音楽活動をやってもいいのでは?と思ってたら、FBにまたニュースが出ましたね!これから毎週木曜日にyoutubeでビデオをリリースしていくとのこと。そのビデオニュースの背後に流れているのはI'm a man. ネトのギターはないし、おそらく新メンバーでの演奏でしょう。実際メンバーの名前が出てきます。2年前(コロナ期間中)に発表したGimme Some Lovinのビデオと『ほぼ同じ』メンバー。

  • Steve Winwood (Org, vo)
  • Paul Booth (Sax, Kb)
  • Oli Savill (perc)  (*新メンバー*)
  • Nate Williams (b)
  • Tristan Banks (Dr)

なんとこういう状況でひそかに新メンバーを発表してるじゃないですか(ちなみに2年前のpercはEdwin Sanz)。ということは、今後このメンバーでやりますよ!と言う意思表示だと思っています。期待しましょう!

それからちょっと調べたらこのバンドのメンバーは全てUK(あるいはヨーロッパ)にいるミュージシャンみたいです。だから少なくとも今後イギリスでコンサートを行うかどうかも注目したいです。