2011-12-30

2011年のウィンウッドを振り返って

なんといっても今年一番の出来事はエリック・クラプトンとの来日公演であった。約一ヶ月間の日本滞在で全国8都市13公演を行ったので、ウィンウッドにとって今までで一番大規模なジャパン・ツアーだった。

今年のそれ以外のニュースでは、3月にトラフィックの名作John Barleycorn Must Dieのデラックス・エディションが発売、そしてRobbie Robertsonの新譜How to Become Clairvoyantにオルガンで3曲参加。 5月にアイヴァー・ノヴェロ賞を受賞、5月末からクラプトンとのロンドン公演(計5公演)。8月発売のSteve CropperのソロアルバムDedicatedに1曲ボーカルで参加。 9月にはウィンウッドの長女が英王室の親戚と結婚。10、11月はオーストラリア(計7公演)とニュージーランド(計4公演)のソロ・ツアーをSteely Danとともに行う。彼らのステージにも登場しPretzel LogicとRoadrunnerを共演(スティーブはオルガンとボーカル)。11月発売のMiranda Lambertのニューアルバム “Four The Record” にウィンウッドがオルガンで参加。そして来日直前にはイギリスのClassic Rock Maestro Awardを受賞(授賞式には参加せず)。
来年も今年のような充実した活動を期待したいです!最近のインタビューによると作曲活動もしているとのことなので、ニューアルバムに関する話題も出てくるといいですね。それでは皆さんよい年末年始をお過ごし下さい。

2011-12-28

Beat Beat Beat (The Spencer Davis GroupのDVD)

Beat Beat Beat (The Spencer Davis Group)

1. Somebody Help Me
2. Sittin' And Thinkin'
3. Please Do Something
4. Keep On Running

先月上記のDVD(リージョン・フリー、NTSC)を買いました。ドイツのフランクフルトの音楽番組Beat Beat Beatで放送された、Spencer Davis Groupの1966年の映像です。でも2008年にこれが発売されたことを今まで知らなくてちょっとびっくり。たった4曲、計10分しか入ってない妙なDVDですが、スペンサー・デイビス・グループ時代の映像は貴重です。ウィンウッドはここではギターとボーカルをやっています。米amazonで10ドル、日本では上のリンク先で800円ちょいしかしません。youtubeでこれら4曲すべて見れるのは知ってたけど、買ってしまいました。。。これを買うかどうかでウィンウッド・ マニアかどうかわかりますね。

2011-12-25

Winwoodが歌うクリスマスソング

去年もここで紹介したけど、スティーブはクリスマスソング(Christmas is Now Drawing Near at Hand)を1997年に録音しています。ソロアルバムには入ってませんがyoutubeで聞く事ができます。

2011-12-24

Wincraft Music Studio

スティーブの専用スタジオWincraft Music Studioのサイトはファンが見てもなかなか楽しめます。ここで彼のソロアルバムAbout TimeとNine Livesが録音されました。これはスタジオを貸し出すための宣伝サイトのようで、スタジオ内の詳細に加えてキッチンやベッドルームなどの写真があります。このサイトにはウィンウッドの名前は出てきませんが、トップページにはスティーブの写真がありますね。スタジオ内の写真にはハモンドオルガンやモスグリーンのストラトなどが写っていて、説明を読むと借りる人がそれらを使う事ができるようです。これらの楽器はライブでスティーブが使っているものと同じものなのでしょうか。それとも色や形が似ているだけで別物なのでしょうか。。。いずれにせよスティーブはこれらを使ったことはあるのでしょう。じっと見てるとスティーブがここで演奏している様子が目に浮かぶようです。スタジオにはベースギターもありますね。自分はスティーブがベースギターを弾いている写真を見た事がないと思うけど、ひょっとしてこのサイトに写っているベースを過去の録音で使ったんでしょうか。自分がミュージシャンだったら、まず間違いなくこのスタジオで録音するでしょう。。。でもファンなら一度でいいから行ってみたい気がします。そして泊まる事なんて出来ないのかな。。。ラウンジの写真にはソファーや暖炉が写っていてとても心地よさそうな雰囲気。これを見て思い出したけど、下の↓Can't find my way homeのビデオはこのラウンジの暖炉の前で収録されました。このビデオは去年もここで紹介したけど、年末の雰囲気にぴったりだし、ひょっとしたらスティーブは年末をこんな感じでここで過ごしているのではと思いたくなります。それにこれは名演奏なので、もしまだ見た事がない人がいたら必見です!弾き語りなので来日公演での演奏とはひと味違うけど、この曲を好きな人ならきっと気に入るでしょう。




Can't find my way home

2011-12-23

来日公演を終えての雑感 (その2)

来日公演中は自分のブログに今までに例をみないほどの大量の人が押し寄せて驚きの連続だった(その多くはクラプトンのファンだっただろう)。最近では落ち着いてきたけど、まだ来日以前の時点に比べてかなり多い。クラプトン効果は思った以上にすごかったわけだが、今回の来日でウィンウッドのファンも増えたと信じたい。それから来日公演の日程などを載せていたページをこの際大幅に更新しました。 クラプトンとウィンウッドの来日公演(2011年11,12月)の記録

来日公演のチケットを販売していたUDOのページはウィンウッドとクラプトンのビデオメッセージや今年行われた2人のロンドン公演のレビューなど盛りだくさんだったのに、来日公演終了に伴い閉鎖になったのは残念である。どこかでまた公開してくれないものか。。。幸い自分はそのページを保存してあるので記事自体は読めるが(もし欲しい人がいたらメールください)、さすがにビデオメッセージまでは見る事ができない。

現在スティーブはイギリスの自宅でクリスマスの休暇中だと思うが、家族や友人などに日本で過ごした1か月間をどのように語っているのか、興味津々である。 いずれインタビューなどで彼がそのことに触れてくれるのを期待したい。

2011-12-17

来日公演を終えての雑感

クラプトンとウィンウッドの歴史的な来日公演が終わってから今日(12/17)でちょうど1週間がたった。また今日は初日の札幌公演(11/17)からちょうど1ヶ月でもある。もうそんなに時間がたったのかという気がするが、言い換えれば彼らはそれぐらい長く日本に滞在していたのだ。しかもウィンウッドは、来日する前はオーストラリア/ニュージーランドのソロ・ツアー(10/18−11/5)をしていたので、なんと2ヶ月にも渡って母国イギリスを離れていたのだ(これは少なくとも2000年以降では一番長いツアーだと思う)。南半球で春の暖かい日々を過ごしてから、冬の日本で1ヶ月のライブ活動をするというのは簡単ではなかっただろう。それでも体調をしっかり整えて毎回クオリティの高いライブを見せてくれたのはさすがである。それに加えてハードスケジュールだったとは思うがさすがにスティーブは音楽職人。そして恐るべし63歳!自分はブログ更新に精を出し過ぎたためか、12月に入ってから体調をやや崩してしまったので、少しはスティーブを見習うべきだろう。。。

来日公演に関しては、インターネット上の書き込み等をみるとやはりどの公演も素晴らしいものだったようだ。クラプトンのファンの方が圧倒的に多かっただろうが、これだけ多くの人がスティーブ・ウィンウッドのボーカルやキーボード/ギターの演奏を生で体験したというのはまさに驚くべきことだ。これからもこの来日公演はファンの間で語り続かれることだろう。それからライブ中に立つべきか座るべきか、という議論がネット上のいろんなところでなされていたのは自分にとって意外な気がした。皆が立つかどうかは、会場にいる観客とライブの雰囲気で決まるものだと思っているので、そのことについては特に触れようとは思わなかった。ちなみにスティーブは観客が座っていようが立っていようが特に気にしません。どのような状態でも演奏に全力投球するので、最初座っていたとしてもライブが進行するに従って皆が自然に立ち上がっていく、というのは自分も過去によく経験しました。来日公演からちょっと脱線するけど、自分は基本的にライブは座って楽しむ方が好きです。立ち見のライブ会場では座りたくなっても絶対に座れない、という苦労を何度か経験したので('04ボナルー'05ボルティモアなど)、席があるんだったら座ることにしています。それにアメリカでのウィンウッド・ライブでは最初から総立ちというのは(立ち見会場でない限り)まずありません。自分が経験した中での唯一の例外は’05年のサマーフェストでのライブだけど(レポ)、最初全員立ってたのにその後全員着席という驚くべき事態になりました。あとシカゴのライブでは自分1人だけ前の方で立っていたら、ライブ中に後ろから物をぶつけられて『座れ!』と怒られたこともあったっけ。また大きなフェスなどでは寝転がってライブを見ることも出来ます。そういう自分も’08年のトム・ペティのライブ(当時ウィンウッドと共に全米ツアーをした)は芝生に横になって見ました。とても気持ちよかったです。それから自分はウィンウッドの生演奏を昼寝しながら聞いたこともあります(演奏といっても実はリハーサルだが)('07年アスペンのレポ)。こう見てくるとライブを楽しむのにもいろんな形態がありますね。座るのも立つのも寝転ぶのもいいけど、本人が一番楽しめる形態を選べればいいのかな。

おしまいに来日公演に関して私宛のメールやブログへのコメント等たくさんいただきありがとうございました。メールの返事を出すのが遅れ気味で申し訳ございません。返事は必ず書きますのでもう少々お待ち下さい。

2011-12-12

Donsanov氏による武道館公演 (12/6) のライブレポート

スティーヴ・ウィンウッドのファンサイトstevewinwood.infoの管理人であるDonsanov氏が12/6の武道館公演のライブレポを載せました。とても詳細なレポで雰囲気が良く伝わってきます。ぜひご一読を!レポは同サイトのクラプトンとウィンウッドの来日公演のページの後半にあります。


2011-12-10

12/10 クラプトン&ウィンウッド 東京公演 (来日最終公演)

来日最終公演(武道館での5公演目)の演奏曲目です。これで全13公演が終了しました。コンサートの初めにエリックが今日のライブを12/8に亡くなったディック・シムズ(70年代にクラプトンのバンドに在籍していたキーボード奏者)に捧げると言ったそうです(where's ericの記事)。

2011/12/10 東京:晴れ 7℃
Eric Clapton & Steve Winwood
日本武道館(Nippon Budokan, Tokyo) 

セットリスト
1.Had to Cry Today
2.Low Down
3.After Midnight
4.Presence of the Lord
5.Glad
6.Well All Right
7.Hoochie Coochie Man
8.While You See a Chance
9.Key to the Highway
10.Pearly Queen
11.Crossroads
12.Georgia on My Mind
13.Driftin'
14.That's No Way to Get Along
15.Wonderful Tonight
16.Can't Find My Way Home
17.Gimme Some Lovin'
18.Voodoo Chile
(encore)
19.Dear Mr.Fantasy
20.Cocaine

Band Lineup
Eric Clapton – guitar, vocals
Steve Winwood – hammond organ, piano, guitar, vocals
Chris Stainton – keyboards
Willie Weeks – bass
Steve Gadd – drums
Michelle John – backing vocals


来日公演の日程/詳細など

2011-12-07

12/7 クラプトン&ウィンウッド 東京公演

武道館での4公演目(12/7)の演奏曲目です。いよいよ残りの来日公演は12/10を残すのみ。

2011/12/7 東京:曇り 12℃
Eric Clapton & Steve Winwood
日本武道館(Nippon Budokan, Tokyo)

セットリスト
01. Had To Cry Today
02. Low Down
03. After Midnight
04. Presence Of The Lord
05. Glad
06. Well Alright
07. Hoochie Coochie Man
08. While You See A Chance
09. Key To The Highway
10. Pearly Queen
11. Crossroads
12. Georgia
13. Driftin'
14. That's No Way To Get Along
15. Wonderful Tonight
16. Can't Find My Way Home
17. Gimme Some Lovin'
18. Voodoo Chile
19. Dear Mr. Fantasy (encore)
20. Cocaine (encore)

Band Lineup
Eric Clapton – guitar, vocals
Steve Winwood – hammond organ, piano, guitar, vocals
Chris Stainton – keyboards
Willie Weeks – bass
Steve Gadd – drums
Michelle John – backing vocals


来日公演の日程/詳細など

2011-12-06

12/6 クラプトン&ウィンウッド 東京公演

武道館での3公演目(12/6)の演奏曲目です。2曲目の演奏前に、12/4に亡くなったヒューバート・サムリンにLow Downを捧げると言ったそうです。(Donsanov様コメント感謝!)残りのライブは12/7と12/10を残すのみ。

2011/12/6 東京:雨 8℃
Eric Clapton & Steve Winwood
日本武道館(Nippon Budokan, Tokyo)

セットリスト
1.Had to Cry Today
2.Low Down
3.After Midnight
4.Presence of the Lord
5.Glad
6.Well All Right
7.Hoochie Coochie Man
8.While You See a Chance
9.Key to the Highway
10.Pearly Queen
11.Crossroads
12.Georgia on My Mind
13.Driftin'
14.That's No Way to Get Along
15.Wonderful Tonight
16.Can't Find My Way Home
17.Gimme Some Lovin'
18.Voodoo Chile
(encore)
19.Dear Mr.Fantasy
20.Cocaine

Band Lineup
Eric Clapton – guitar, vocals
Steve Winwood – hammond organ, piano, guitar, vocals
Chris Stainton – keyboards
Willie Weeks – bass
Steve Gadd – drums
Michelle John – backing vocals


来日公演の日程/詳細など

産経ニュースのレビュー記事

大阪城ホール(11/22)のレビュー記事が出ました。クラプトンとのライブだがウィンウッドの事を中心に書いてあるのがうれしい。

産経ニュース:神様が「憧れの人」とリラックス共演 エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドの来日ツアー(全3ページ)

記事の冒頭に『ウィンウッドを尊敬し続けるクラプトンのリラックスした演奏と、通を唸(うな)らせるウィンウッドの名人芸が聴衆を圧倒した。』とあります。なかなかグッドなレビューでした。

2011-12-05

オフの日は、、、

スティーブのfacebookからのネタですが、12/5のオフの日に東京モーターショーに行って楽しんだようです。

ウィンウッドのインタビュー記事(朝日新聞)

12/5付けの朝日新聞にウィンウッドのインタビュー記事がのりました!
「歌わぬクラプトン、負担だった」 スティーブ・ウィンウッドに聞く 

冒頭に『ロック史の生き証人』とあるのがうれしいです。ブラインドフェイス時代のことやエリック・クラプトンのこと、また10代でのアメリカのブルースミュージシャンとの共演したことなどを語っていてなかなか興味深いです。新曲のことにも触れてるのがうれしい。


それからアメリカのブルースミュージシャン、ヒューバート・サムリンが12/4に80歳でお亡くなりになりました(where's ericの記事)。ウィンウッドとの接点はThe London Howlin' Wolf Sessions(1970年)と2007年と2010年のクロスロード・ギター・フェスティバルに共に参加したことくらいでしょうか。2007年のフェスは自分も観に行ったけど、サムリンのギターはとても渋くてうまかったです。2007年の時は共演する機会こそなかったけど、ウィンウッドとサムリンは2010年のフェスのオールスター・ファイナルで演奏されたSweet Home Chicagoで同じステージに立ちました。サムリンはクラプトンとつながりが深いと思うので、残りの武道館公演では彼に捧げる曲を演奏するかもしれませんね。


2011-12-03

12/3 クラプトン&ウィンウッド 東京公演(2日目)

武道館での2日目(12/3)の演奏曲目です。この日のライブの写真(アコギの写真2枚)がWhere's ericのサイトに出ています。

2011/12/3 東京:晴れ
Eric Clapton & Steve Winwood
日本武道館(Nippon Budokan, Tokyo)

セットリスト 
1.Had to Cry Today
2.Low Down
3.After Midnight
4.Presence of the Lord
5.Glad
6.Well All Right
7.Hoochie Coochie Man
8.While You See a Chance
9.Key to the Highway
10.Pearly Queen
11.Crossroads
12.Georgia on My Mind
13.Driftin'
14.That's No Way to Get Along
15.Wonderful Tonight
16.Can't Find My Way Home
17.Gimme Some Lovin'
18.Voodoo Chile
(encore)
19.Dear Mr.Fantasy
20.Cocaine

Band Lineup
Eric Clapton – guitar, vocals
Steve Winwood – hammond organ, piano, guitar, vocals
Chris Stainton – keyboards
Willie Weeks – bass
Steve Gadd – drums
Michelle John – backing vocals


来日公演の日程/詳細など

2011-12-02

12/2 クラプトン&ウィンウッド 東京公演(初日)

武道館での初日の演奏曲目です。ウィンウッドが武道館のステージに立ったのはChicのコンサートに参加するために来日した1996年以来15年ぶりのことでした。

2011/12/2(金) 東京:曇り
Eric Clapton & Steve Winwood
日本武道館(Nippon Budokan, Tokyo)

セットリスト  
01. Had To Cry Today
02. Low Down
03. After Midnight
04. Presence Of The Lord
05. Glad
06. Well Allright
07. Hoochie Coochie Man
08. While You See A Chance
09. Key To The Highway
10. Midland Maniac
11. Crossroads
12. Georgia on My Mind
13. Driftin'
14. That's No Way To Get Along
15. Wonderful Tonight
16. Can't Find My Way Home
17. Gimme Some Lovin'
18. Voodoo Chile
(encore)
19. Dear Mr. Fantasy
20. Cocaine

Band Lineup
Eric Clapton – guitar, vocals
Steve Winwood – hammond organ, piano, guitar, vocals
Chris Stainton – keyboards
Willie Weeks – bass
Steve Gadd – drums
Michelle John – backing vocals


来日公演の日程/詳細など