2012-12-31

2012年のウィンウッドを振り返って

今年のウィンウッドに関するニュースは例年に比べて少なかったが、活動はそれなりに充実していたと言えるだろう。まず5/2にイギリスのCheltenham Jazz Festivalに参加(ソロ・コンサート)。そして5/11から6/3まで米国東海岸と中西部のソロツアー(全18公演)。5/12のミネアポリスでのライブはスティーブのバースデー・コンサート。9/24にArc of a Diverの2枚組デラックス盤が発売。11/9から11/28まで米国/カナダの西海岸と山岳部を中心としたソロツアー(全14公演)。自分は11/10のSan Francisco公演に行くことが出来てよかった(レポは年内には間に合わなかったが、、、)。

それから大晦日のクラプトンのコンサートにゲスト参加。(最初の1曲以外のすべての曲に参加)[2013.1.9追加]

こう見てくると、ウィンウッドは両方のツアーで全米をカバーしたことになる。セットリストはどちらのツアーもほぼ同じだったし。結局この一年で北米で32公演もしたから、結構な数のライブをこなしたことが分かる。近年は他のミュージシャンと一緒に回ることが多く、その場合ライブは短め(60分程度)になるけど、今年のライブは単独ソロライブだったので、演奏も90分程度と長めだった。そう考えると今年はライブに重点をおいた年だったといえるだろう。ウィンウッドは2003年から毎年ツアーを行っている点も特筆したい(10年連続!)。

来年は4月にロッド・スチュワートとのジョイント・ツアーが行われます。来年のウィンウッドにも期待しましょう。それではよい年末年始をお過ごしください。

2012-12-04

Rod Stewartとの共演ライブの日程と60年代の映像

さっそく二人の共演ライブの日程が発表になりました。今のところアメリカ・カナダで10公演。久々にウィンウッドのオフィシャルサイトも更新してます。他のニュースサイトにも同様の記事がたくさん出てましたが、追加公演があると書いてあるのもありました。実際日程に空きが結構あるので、その可能性は高いでしょう。

2013-04-10 Chicago, IL United Center
2013-04-12 Philadelphia, PA Wells Fargo Center
2013-04-13 Boston, MA TD Garden
2013-04-16 Montreal, QC, Canada Bell Center
2013-04-19 New York City, NY Madison Square Garden
2013-04-21 Newark, NJ Prudential Center
2013-04-25 Auburn Hills, MI The Palace of Auburn Hills
2013-04-27 Greenboro, NC Greensboro Coliseum
2013-04-28 Atlanta, GA Philips Arena
2013-05-01 Toronto, ON, Canada Air Canada Centre
(注)これらのコンサートは延期になりました。新しい日程は2/13の記事をどうぞ。

また60年代にウィンウッドと共演したとロッドが言ってましたが、その映像を見つけました。1965年にイギリスのリッチモンド(ロンドン)で行われたRichmond-On-Thames Jazz Festivalでの映像です。といってもこれは以前見たことがありましたが、ロッドも出演していたとは知りませんでした。。。ロッドは20歳、スティーブは17歳(Spencer Davis Group在籍時) 。二人とも若々しいです。スティーブは最初の方に、ロッドは2分50秒あたりから登場。ロッドの歌声はあまり聞こえませんが、ダンスはお見事。スティーブの髪型はSDGのTheir First LP (1965年)のジャケにのっているのとほぼ同じ。
それからこちらのサイトを見ると、この演奏は同年8月8日に行われたようです。他の出演者を見るとSpencer DavisやYardbirdsがいますね。クラプトンもこれを聞いたのでしょうか。。。

(更新 12/7) Greensboro, NCでのライブ情報を追加

2012-12-01

Songs and Visions (1997)のコンサート

昨日書いた記事で、Rod Stewartによればウィンウッドとの共演は長年されていないということでした。でも気になったので調べたら、1997年8月16日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたSongs and Visionsのコンサートで2人は共演してますね!以前もこのコンサートのことを書いたけど、この際きちんと書こうと思う。当時のTV放映ではすべては放送されなかったと思うので正確なセットリストは不明だけど、スティーブは少なくとも以下の7曲に参加。表記してある出演者はボーカルをとったミュージシャン。スティーブはロッド・スチュワートだけでなく、チャカ・カーン、ジョン・ボン・ジョビ、また矢沢永吉などと同じステージに立っています。

[A] Papa Was A Rollin' Stone Rod Stewart, Chaka Khan, Mary J. Blige, Steve Winwood, Toni Braxton
[B] I Still Havn't Found What I'm Looking For Steve Winwood & Seal
[C] Gimme Some Lovin' Steve Winwood
[D] Dancing In The Street Steve Winwood & Chaka Khan
[E] Hound Dog Steve Winwood
[F] Heartbreak Hotel Rod Stewart, Robert Palmer, Jon Bon Jovi, Steve Winwood & Yazawa
[G] Hey Jude (all artists)

またスティーブは[C],[F],[G]でオルガン、[E]でギター(ソロも披露)も演奏。[F]では歌い終わったらオルガンの所に下がり、また[G]では最初オルガンでその後はステージ前面に出てきて皆と歌いました。ちなみにボーカル以外に楽器を2つも演奏したのはウィンウッドだけ。まさにマルチプレーヤーの本領発揮でした。

ちなみにメインで出演したボーカリスト10名の中で、3名しか例のRolling Stone誌のボーカリストのランキングに入ってません。そしてその3人の中でトップの順位はやはりウィンウッド(33位)!というわけで、このコンサートは人気ではRod StewartやJon Bon Jobiなどが圧倒してたけど、実力ではウィンウッドが最強だったと思ってます。

Rod Stewartとの話に戻すけど、ウィンウッドと一緒に歌ったのは[A]、[F]、[G]の3曲。Hey Judeの最後では二人はずっと隣同士で、時々肩で小突き合いながら楽しそうに歌ってます(youtube)。そんなわけで、ステージ上では仲がいいのかもしれません。

おまけだけど、こんなのを見つけました。ウィンウッドとロッドスチュワートの歌詞当てクイズです!挙げてある歌詞(の一部)がどちらのミュージシャンの曲かを回答します。やってみたけど、自分の正答率はよくなかったです。。。


参考ブログ記事
2009-07-11 WinwoodとChaka KhanがHigher Loveで共演! 
2012-01-11 Rolling Stone誌のランキング


2012-11-30

Rod Stewartとのジョイントツアー

北米西海岸ツアーが終わったと思ったらとんでもないニュースが入ってきました。4月にロッド・スチュワートとジョイントツアーです!今朝のテレビ番組にロッドが出演したときに、そう答えたそうです。『スティーブとやるのは1960年代に一緒に演奏をして以来だから(注)、彼は親しい友達とまでは言えないだろうが、ミュージシャンとして彼に最も大きな尊敬の気持ちを抱いている。彼は紛れもなくロックンロールのつづれおりの一部だ。』

でもまたこれでレコーディングが遠ざかるわけですね。。。

(注)この2人の60年代の共演はちょっと分からないけど、ひょっとしてトミーのオーケストラ(1972年)のことを指しているのかも。

2012-11-15

San Francisco公演(11/10)のライブレポート(前編)

[会場へ向かう]
今回はサンフランシスコでのライブなので、渋滞を考えて早めに会場に向かったつもりだった。ライブ開始まで2時間もあるから大丈夫と思ったが、想像を遥かに上回る渋滞で車が全然動かない。残り1時間半を切り少し心配になってくる。でも結局1時間前に現地に到着。しかし残り1時間だとそれほど余裕はない。近くで手早く夕食をすませ、すぐに会場入りする。今回はウィンウッドにしては大きな会場で、チケットはソールドアウト。会場前にはチケットを売ってくれ!と声をかけて来る人が数人いた。入り口には警察官が2人立っていて警備をしている。そうでもしないと危ない場所なのかと少し心配になった。結局会場のThe Warfieldに入ったのは公演開始(9時)の20分前。自分の基準からするとかなり遅い方だ。

[前座のステージ。メンバーの1人に度肝を抜かれる]
会場入りしたとき、今日の前座はもう終わっているはずだと思った。でもステージを見ると明らかに彼らはまだプレイしていない!9時から演奏開始するのは前座だったのだ。スティーブだけ見ようと思ったのに予定が狂うことになった。事前にそう知っていたら、渋滞で心配することなんてなかったのに。。。
さて今回の前座はThe Wood Brothers. ウィンウッド オンリーの自分にとって前座は特に興味はない。だけどこの際聞いてみることにした。ギター、ウッドベース、パーカッションの3人での演奏。フォークとカントリーが混じっているような感じ。アコースティック系なのでちょっと新鮮な感じがする。ウィンウッドが好きそうなバンドだとも思わなかったが、どうして彼らが前座に選ばれたのか多少気になった。ウィンウッドがTom Petty (2008)やSantana (2010)と一緒に回ったときは、彼らにお願いされて前座を引き受けたわけだ。そう考えると今回はウィンウッドがThe Wood Brothersを指名したのか。。。そう思っているうちにメンバー紹介になった。バンド名の通り、このバンドは兄弟で結成されている。バンドのリーダー(g)がベース奏者を紹介する。『弟のクリス・ウッドです。』これを聞いて愕然とした。なんとトラフィックのChris Woodと同姓同名ではないか!!ひょっとしてそういう事実を事前に知った上でスティーブは彼らを指名したのか?!そんなことがあり、彼らのライブ中はベース奏者の方ばかり見てしまった。。。(後で調べてみたけどやはりTrafficのChris Woodとの接点は見つからなかった。ちなみに彼に関することはこちらに)(注:このバンドのクリス・ウッドはMedeski Martin & Woodのベーシストだということが分かりました。Donsanov様コメントありがとうございます!!)

[いよいよスティーブ・ウィンウッドのステージ]
前座があったので、ウィンウッドのステージはなんと午後10時からだ。土曜日とはいえ、開始が遅すぎる!発売されてからすぐにチケットを買わなかったので、自分の席はかなり後ろ(最後列から8列目)で中央右寄りの2階席。ここはかなりの急斜面でこんな高い場所で見るライブは初めてだ!でも全体がよく見渡せる。会場は50−60代の人達でいっぱいだけど、それはどこの会場でも同じだ。やはりトラフィックを生で体験した人も多いのだろうか。でもウィンウッドはクラプトンと全米ツアーをしたんだし、もっと若い人が来てもいいのではないかと思うのだが、そういう効果は全然なかったのだろうか。。。

(後編に続く)

2012-11-11

San Francisco 公演に行ってきました!

11/10にサンフランシスコのThe Warfieldで行われたウィンウッドのソロライブに行ってきました!比較的大きい会場だったけど、チケットはソールドアウトで会場はかなり盛り上がりました。

Steve Winwood
The Warfield , San Francisco, CA
22:05-23:46 (1h 41m)

Setlist:
1. I'm a man
2. Fly
3. At Times We Do Forget
4. Can't find my way home
5. Dirty City
6. Low Spark of High Heeled Boys
7. Empty Pages
8. Light Up or Leave me Alone
9. Higher Love
Encore
10. Dear Mr. Fantasy
11. Gimme Some Lovin'

Steve Winwood: Vo, org(1-3,6-9,11), g(4,5,10)
Jose Neto: g (all except 10)
Paul Booth: Tenor Sax(1,6-9,11), Soprano Sax(2,7), org(4,5,10), Flute(3), Irish Whistle(2), Perc, BVo
Cafe da Silva: Perc (all except 10)
Richard Bailey: Dr

まったく代わり映えのしないセットリストだけど、どの曲も多いに盛り上がり、非常にいいコンサートでした。ウィンウッドのライブはいつ行っても演奏のクオリティが高いです。コンサートのハイライトはというと、、、どの曲も盛り上がったので、選ぶのが難しいけど、1曲選ぶなら20分の長い演奏になったLight Upでしょうか。
結局Keep on runningはやらなかったけど、正直そんなことはどうでもいいという気持ちにさせられます。もっと詳細を書きたいけど近いうちに。写真をいくつか。

会場のThe Warfield


 
Fly

Can't find my way home



2012-11-09

ロンドンでのリハーサルとKeep On Running

西海岸ツアーが今日スタートしました。スティーブのFacebookにはロンドンのVictoria & Albert Museumで行われたリハーサルの写真が大量にのってます(日付は不明だけど最近でしょう)。随分立派な所でリハをするんですね。今回のバンドのラインアップはパーカッションがCafeになっている以外は同じです。彼は2003-2004のツアーの時のレギュラーメンバーでした。また『リハ』のセットリストによれば演奏したのは7曲で(1. I'm a man, 2. Empty Pages, , 3. Can't find my way home, 4. Keep on running, 5. Higher Love, 6. Gimme Some Lovin', 7. Dear Mr. Fantasy)、なんとKeep on runningが入っているのにはびっくり。この曲はヨーロッパ(特にイギリス)でのライブでよく演奏されるけど、なぜかアメリカではほとんど演奏されていません。このジンクスが今回のツアーで破られるのであろうか。。。

Keep on runningと言えば自分には2007年のハイクレア城でのライブ(近年クラプトンとの共演活動が増えたのはこのライブがきっかけ)が思い出される(これはライブ中継を見ました)。そのときはこの曲でスティーブはオルガンでした(ご存知のようにSpencer Davis Groupの時はリードギター)。またサックスのポール・ブースはこの曲ではステージに立っていませんでした。今回のリハではどうだったのでしょうか。。。(ちなみにここ2−3年のライブではファンタジー以外の全ての曲を5人全員で演奏する傾向がある)。またハイクレア城ライブではこの曲の演奏後にクラプトンが登場するので、もしこの曲が今回のツアーで演奏されたら、次に同じ事を期待したくなってしまうかも。

2012-11-07

いよいよ2012秋の北米西海岸ツアー

今週の金曜日からいよいよ今年の秋のアメリカ・カナダの西海岸ソロ・ツアーです。20日間で全14公演。今年5月に東海岸ツアーをしたので、それに対応しているのでしょう。60代半ばの年齢で毎年ライブをやってくれるのはうれしいが、レコーディングの話が全く出てこないのはちょっと残念。ボーカルもまだまだ健在なのだから、元気なうちに新曲でいいからいくつかだしてほしいものだ。

2012-11-09   Las Vegas, NV  The Pearl Concert Theater
2012-11-10   San Francisco, CA The Warfield
2012-11-12   Seattle, WA   McCaw Hall
2012-11-13   Vancouver, BC  Canada Orpheum Theatre
2012-11-14   Portland, OR   Arlene Schnitzer Concert Hall
2012-11-16   Los Angeles, CA Greek Theatre
2012-11-17   Indio, CA    Fantasy Springs Casino
2012-11-18   Tucson, AZ   Fox Tucson Theatre
2012-11-20   Denver, CO   Paramount Theatre
2012-11-23   Thackerville, OK Winstar Casino
2012-11-24   Catoosa, OK   Hard Rock Hotel & Casino
2012-11-25   Austin, TX    ACL Live at The Moody Theater
2012-11-27   San Antonio, TX Majestic Theater
2012-11-28   Houston, TX   Bayou Music Center

会場のリストを見ると、カジノでのライブが3つある。依然としてそういう所でやるのが好きなようだ。セットリストは近年ほとんど代わり映えしないけど、今回もそうなのか。それからバンドのラインナップもまだ発表になってません。おまけにウィンウッドのオフィシャルサイトもひっそりしています。従ってツアーもこっそり開始となるのか、またはこれは嵐の前の静けさなのか。。。

2012-10-10

Arc of A Diverのデラックス・エディションを入手

英アマゾンから注文しておいたArc of a Diver (Deluxe Edition, 2枚組CD)が届きました。手に取った感想は、、、ジャケットの周りが白いので、オリジナルのデザインに忠実ではない。”Deluxe Edition”の帯が実はシールなので、なんか安っぽく感じる。ライナーノーツの文字が読みにくい、といったところです。ライナーもそんなに面白くはなかった。それからすべての楽器をウィンウッドが演奏しているというクレジットが見当たらないのが不思議(ライナーにはそういう記述があったが)。個人的には各曲ごとに使われている楽器をすべて列挙してくれたら面白かったのだが。。。 ジャケットの色はオリジナルに忠実だと思います(前回の記事を参照)。

CD2枚目の曲の充実度はいまいちだけど、個人的にはNight Trainのインストバージョンは聞いた事がなかったので新鮮だった。インタビューはArc発売の頃のものかと思ったけど、意外な事にabout timeの曲も流れてたからかなり新しいですね。これはかなり長いので、まだちゃんとは聞いてませんが。

2012-09-21

Arc of A Diverのジャケのダイバーの絵の詳細

ウィンウッドのフェイスブックにArc of A Diverのデラックス盤の写真が出ました。なかなか良さそうな感じ。ダイバーが飛び込む絵がこれでもか、というぐらいたくさんありますね。でもよく見ると一番左の絵は他と比べて微妙に異なっています。これは今までみたことがないので『新種』ですかね。

ところで自分は以前ここで紹介したKeep on Running: The Story of Island Records をやっと購入しました。(米アマゾンで探したら、この本の新品がたったの$13+送料で売っていたので、超ラッキー。でもなぜか表紙は自分が以前見たのとは違ったけど。)なぜこの話をするかというと、この本にはこのアルバムで使われたダイバーの絵の4つの別バージョンがのっているからだ。従ってアルバムのジャケのバージョンと上の『新種』を含めて、この絵のバージョンは少なくとも6つあることになります。

この絵をデザインしたTony Wrightのサイトにはこの絵とジャケットに関する興味深い話がのってます。彼は(スティーブから渡された)アルバムの曲の初期のミックスを聞きながらデザインをしたそうです。出来上がったのを見せると、スティーブのコメントは『自分がダイブしたらこういう形になるんだろう』(でもちょっと想像できませんが。。。) 色と印刷の事にも触れていて、この少し濁った青色を印刷で出すために手で色をまぜて作り、印刷されたそうだ。従ってUS盤ではオリジナルに忠実になったけど、それ以外の国では残念ながらそうされなかったので劣った色合いになった。(画像検索してみると、確かにこのジャケにはいろんな色があります。緑っぽいのとか灰色っぽいのも。)

2012-08-31

アメリカ西海岸ツアー

オフィシャルサイトにツアーの情報が出ました。会場は一部を除きまだ分かってないので分かり次第のせます。
San Francisco (11/10), Seattle (11/12), Vancouver (11/13), Portland (11/14), Los Angeles (11/16), Indio (11/17), Tucson (11/18), Denver (11/20), Thackerville (11/23), Tulsa (11/24), Austin (11/25), San Antonio (11/27) and Houston (11/28). 


2012-08-29

Indio, CAのライブ情報(11/17)

さっそくアメリカ西海岸のツアーの情報が出ました。オフィシャルではまだ発表になってないけど、こちらの記事によれば、11/17(土)に南CAのIndioのカジノ Fantasy Springs Resort Casinoでのライブが決定です。これはソロツアーでしょうね。

2012-08-23

Arc of A Diverのデラックス・エディション

ニュースが少ないこともあってさぼり続けていたけど、久々の更新。。。
ウィンウッドのソロ2作目のアーク・オブ・ア・ダイヴァーの2枚組Deluxe Editionが9/24にイギリスで発売予定です!アークは大好きなアルバムなのでとても楽しみ。大ヒット曲While you see a chanceは昨年のクラプトンとの来日公演でも演奏されました。デラックス盤2枚目のボーナスディスクは3曲収録で、それらはタイトルトラック Arc of a diverのUSシングルバージョン、Spanish Dancer 2010、そしてNight Trainの12インチシングルの インストバージョン。さらにBBC Radio 2で放送されたドキュメンタリー『Arc of a Diver: Steve Winwood story』も収録予定。ご存知のようにArc Of A Diverのアルバムではウィンウッドが全ての楽器を演奏。ギター、ベース、オルガン、ピアノ、シンセ、パーカッションなどに加えてドラムも叩いているのが興味深いです。(ちなみにウィンウッドはRoll With Itのアルバムタイトル曲でもドラムを叩いてます。これは意外に知られてないかもしれないけど。)

それからwinwoodのフェイスブックには年内にアメリカ西海岸のツアーが予定されている、と出てました。こちらも大変楽しみだけど、ニューアルバムの情報は全然出てきませんね〜。 今年は目立った活動が比較的少ないから、スタジオにずっとこもっているのかとひそかに期待してたのだけど。

[追加]デラック盤の情報はこちらにも詳しく出ています。Donsanov様のtwitterからの情報、サンクス!

2012-05-13

全米ツアーが始まる

久々の更新です。。。昨日(5/12)はスティーブの64歳の誕生日、また5/2にイギリスでジャズフェスに参加しました。
2012-05-02 Cheltenham, Gloucestershire, Cheltenham Jazz Festival

今年の全米ソロツアーが始まりました!ツアーは当初発表されていた日程に5/18のNashville, TN と 5/19のAtlanta, GAでのライブが追加されています。それからオフィシャルでは発表になってないけど、5/18,  5/19, 6/1, 6/2の公演はMichael Frantiと共に行うそうなので、スティーブはこれらのライブでは前座なのかな。
ツアー初日(5/11)のミルウォーキー公演のレビューが出ています。Rollinstone.com , jsonline.com, おおむね好意的です。写真もあり。いつも通りのハイクオリティなライブだったのでしょう。セットリストは標準的だけど、本編の最後がHigher LoveでアンコールにFantasyが入っているのは珍しい。Fantasyはクラプトンとのライブではアンコールになりがちだけど。バンドのメンバーはほぼいつもと同じだけど、パーカーションがCafeです(彼は2003-2004年のライブ時のレギュラーメンバー)。


2012-05-11   Milwaukee, WI  At  Riverside Theatre
Set List
"I'm A Man"
"Fly"
"At Times We Do Forget"
"Can't Find My Way Home"
"Dirty City"
"The Low Spark Of High-Heeled Boys"
"Empty Pages"
"Pearly Queen"
"Light Up Or Leave Me Alone"
"Higher Love"
 Encore
"Dear Mr. Fantasy"
"Gimme Some Lovin'"


Steve Winwood: Vo, organ, g
Jose Neto: g
Paul Booth: Sax, flute, vo
Cafe: perc
Richard Bailey: Dr

いままで書かなかったその他の話題は後日書きます。

2012-02-27

WinwoodのUSツアー2012の日程が発表

Steve Winwoodの今年のアメリカツアーの日程が発表になりました! 東海岸と中西部の地域を中心とした全18公演です。今回は純粋なソロ・ツアーなので最低でも90分程度のライブになるのでしょう。(ところでスティーブはインタビューで、毎年夏はヨーロッパ・ツアーをする事にしている、と何度か言ったことがあるので、今年もそうなる可能性はまだありそうです。)

2012-05-11   Milwaukee, WI    Riverside Theatre
2012-05-12   Minneapolis, MN  Orpheum Theatre(バースデー・ライブ)
2012-05-14   St. Louis, MO   Peabody Opera House
2012-05-15   Chicago, IL    The Chicago Theatre
2012-05-16   Detroit, MI    The Fillmore
2012-05-18   Nashville, TN, The Woods Amphitheater at Fontanel
2012-05-19   Atlanta, GA, Chastain Park Amphitheater
2012-05-20   Gulf Shores, AL  Hangout Music Festival
2012-05-22   Portsmouth, VA   Harbor Center Ntelos Pavilion
2012-05-23   New York, NY    Beacon Theatre
2012-05-25   Atlantic City, NJ  Borgata
2012-05-26   Westbury, NY   Theater at Westbury
2012-05-27   Red Bank, NJ   Count Basie Theatre
2012-05-29   Vienna, VA    Wolf Trap Filene Center
2012-05-30   Philadelphia, PA  Keswick Theater
2012-06-01   Canandaigua, NY  CMAC
2012-06-02   Boston, MA  Bank of America Pavilion
2012-06-03   Hunter, NY  Mountain Jam @ Hunter Mountain
(赤字は追加公演)

いつもそうだけど、日程をじっと眺めていると実にいろんなことが頭にめぐってくるものだ。自分は行った事はないけど、スティーブがNYのベーコン・シアターでやるのはかなり久しぶり。ちょっと調べたら2005年以来。それから自分はAtlantic CityのBorgata (ここはカジノ内にある多目的ホール)とRed Bankの Count Basie Theatreでのライブをそれぞれ2005年2006年に観に行ったので、懐かしさを感じる。スティーブは現在でもカジノでライブをするのが好きなのか。

Facebookの書き込みなどを見る限り、まだスティーブはNashvilleに滞在しているようだ。だけど、今回ナッシュビルあるいはテネシー州でのライブがないのはちょっと不思議。また今回のツアーの日程で最も目に留まったのはアラバマ州のメキシコ湾岸沿いのGulf Shoresで行われるHangout Music Festivalだ。何と言ってもアラバマ州でのライブはかなり珍しい。少なくとも自分の記憶にはない。それにDetroitでのライブから4日間も空いているのはちょっと不思議。こんなに間を空けるのはいったいなぜなのか。google mapで距離をチェックするとちょうど1000マイル(約1600km)。かなりの距離だけど現地の人なら2日で走れてしまうので、やはりちょっと腑に落ちない。と思ってもう一度地図を見るとフリーウェイがテネシー州を縦断している!もしやと思ってよく見ると、思った通りNashvilleの町をもろに通過しているではないか! おそらくスティーブはアラバマに行く途中でナッシュビルの自宅に立ち寄り、1日程度くつろぐのかな。もしそうなら4日間も空いている理由は納得できる。

ついでだから今回発表されたツアーの全行程をgoogle mapで表示してみました。全部で5000マイル(約8000km)! すごい距離だけど、これでも東海岸の地域を中心にしてあるのでかなりマシですね。もし西海岸も日程に含めたら最低でも4000マイルは増えてしまうだろう。

2/28 追加:5/12のミネアポリスでのライブはスティーブのバースデー・ライブです。 (Mirano様、情報サンクスです!)

2012-02-23

Whitney HoustonとSteve Winwoodのちょっと不思議なつながり

昔ホイットニーとスティーブのちょっとしたニアミスがありました。1987年と言えば、ご存知のようにウィンウッドが初のグラミー賞(レコード・オブ・ザ・イヤーなど)を取った年。しかしこの時ホイットニー・ヒューストンもThe Greatest Love Of Allでレコード・オブ・ザ・イヤーにノミネートされていたけど、結局受賞したのはウィンウッドのHigher Love(*注)。前年までにひとつグラミーを受賞していたとはいえ、当時彼女はグラミーの主要部門はまだ獲得したことがなかった。従ってこの時受賞を逃したことは彼女にとって大変残念であっただろうが、尊敬するウィンウッドが初のグラミー獲得をし、その瞬間を彼女は目の前で目撃したので、このときホイットニーの心境はかなり複雑になったのかも。インタビューなどでこの辺のことを語っていないのだろうか。。。それからグラミー会場でのホイットニーとスティーブのツーショットなんてないのかな。あるいはこのときホイットニーはスティーブと会話をする機会なんてあったのだろうか。

それからもう一つ。何回かここで紹介したローリングストーン誌のボーカリストのランキングで、彼女は34位にランクイン(これはちょっと低すぎる気もするが)。ちなみにウィンウッドの順位は33位。偶然にも2人の順位が仲良く並んでいるということが、彼女が亡くなってしまった今、なんだかちょっと気になってしまうのだ。

(*注)ちょっと面白いことがネットに書かれてました。英語のジョークだけど、(最上級の)"Greatest" Loveがなぜ(比較級の)"Higher" Loveに負けたのだろうか、と。

2012-02-20

Whitney Houstonが歌うHigher Love

先日2/11に48歳の若さで亡くなってしまったホイットニー・ヒューストン(ご冥福をお祈りします)。ウィンウッドとは接点がないだろうと思っていたけど、意外な事実を教えてもらいました。(ブルー爺様、情報感謝です!)。
なんと彼女はウィンウッドを尊敬していたそうで、また日本公演でHigher Loveをアンコールで歌ったとのこと。これにはびっくり。ラッキーな事に当時のビデオ(1990年のライブ)をyoutubeで見つけました。また彼女はアルバム I'm Your Baby Tonight (1990) に収録するためにこの曲を録音をしたが、なぜか収録されなかったそうです(でも日本盤にはボーナストラックとして収録)。その録音はこちらで聞けます。やはり彼女らしい圧倒的な歌唱力ですね。またこの曲のプロデュースはナラダ・マイケル・ウォルデン。彼はウィンウッドのアルバム Junction 7 (1997)のプロデュースもしました。(もし彼がバック・イン・ザ・ハイライフのプロデュースをしていたらこんな感じになったんでしょうか)。
またホイットニーがウィンウッドを尊敬していたとは初耳でした。この2人のデュエットや共演を1回でもいいから実現させてほしかった。ちなみにウィキには彼女のすべてのツアーのセットリストがのっていたけど、それによるとHigher Loveは1990年のジャパン・ツアーでしか行われていないようなので、この曲を生で聞いた日本のファンは実にラッキーでしたね。

それから上のライブビデオは曲の最後が少し切れてるけど、最後まで見たい人はこちらでライブが全部見れます。ホイットニーの1990年の横浜アリーナ公演(Higher Loveは最終曲)。ちなみにクレジットを見るとこのライブのパーカッション奏者はBashiri Johnson。彼は1989年のウィンウッドの日本公演にも参加しました。

ホイットニー関連の話題は次回も続きます。

2012-02-18

スティーブが娘のLilly Winwoodと共演

最近更新してなかったので、ネタがたまってますが。。。

スティーブはここのところずっとアメリカ・テネシー州のナッシュビルに滞在しているようです。2/8に実娘のリリー・ウィンウッド(シンガーソングライター)がナッシュビルで行われたMusic City Rootsのイベントに出演しました。そして彼女のステージにスティーブが登場。親子で共演するのは公の場所では今回が初めてでしょうか。

この日の演奏のビデオは彼女のfacebookのページから見る事ができます(February 8th 2012 の演奏をクリック)。リリーのソロのステージは33:30すぎからでまず2曲を演奏し、その後スティーブが44:50すぎに彼女のステージに登場して2曲の演奏に参加。親子で共演した1曲目はリリーの曲でCould've Fooled Me、2曲目はクリスティーナ・アギレラのカバーでMakes Me Wanna Pray(*)(Donsanov様、情報感謝です!)。 この日のライブの写真はスティーブのfacebookに出ています。モノクロの写真が実に渋い。スティーブはYAMAHAのキーボードを弾いてるけど、彼がライブでハモンドやピアノ以外のキーボードを弾くのはかなり久しぶり。今世紀に入ってからだと2004年3月のトラフィックのロック殿堂入りの時ぐらいでしょうか(**)。。。

(*)アギレラのオリジナルにはスティーブがキーボードで参加。TrafficのGladがサンプリングで使用されている。

(**)Feelin' Alrightなどの演奏でスティーブはKurzweil のキーボードを弾いた。

[2/20:追加と訂正]

2012-01-28

Jim Capaldiの詩集

今日(1/28)イギリスの出版社Genesis Publicationsのサイトにジム・キャパルディの命日にちなんだ記事(Jim Capaldi Remembered)が出ました(今日は彼の7周忌)。トラフィック時代の珍しい写真がのってますね。そしてこの出版社からはジムの詩集 Mr. Fantasyの発売が予定されています(発売日は未定)。これにはジムの自筆の詩(トラフィックとソロ)のファックシミリ、写真、それに30人以上のミュージシャンによるジムの思い出話が収録予定。またこの詩集には彼の未亡人Aninha Capaldiのサインに加えて、Steve WinwoodまたはRobert Plantのどちらかのサイン(購入者が選択)もついているそうです。 上のサイトにはジムによるDear Mr. Fantasyの曲作りのエピソードがのっています。『(Dear Mr. Fantasyの)詩のアイデアがずっとあって、ある晩半分眠りかけているころに自分の頭の中でなんとか詩を完成させた。起き上がってそれを書きとめ、スティーブを起こした。朝の4:30か5時ぐらいだっただろう。そこで古いアップライトのピアノがある小さなリビングルームへ2人で行き、曲を完成させた。それは一緒に作った最初の曲だった。』

2012-01-27

Mountain Jam Festivalに参加が決定

久々のビッグニュースです。NY郊外のハンター・マウンテンにて行われるMountain Jamフェスティヴァル(5/31-6/3)にウィンウッドの参加が決定しました。フェスの公式サイトなどによると、ウィンウッドはGov't Muleとともにフェスの一番の目玉ミュージシャンとしての扱い。ウィンウッドの公式サイトも久々に更新してますね。フェスのラインナップを見ると、KARL DENSONの名前があります。彼はスティーブの名作About Timeのアルバムでサックスとフルートを吹きました。今回彼は自分のバンドを率いての参加です。もしスケジュールに問題がなければ、ぜひスティーブのステージに飛び入り参加してDifferent Lightを一緒にやってほしいです。

ライブの予定が一つ発表になったということは、今年は全米ソロツアーをやるということなのかも。でも今年はニューアルバムのレコーディングをするはずじゃなかったのか??

2012-01-26

Winwoodのブルースジャムのビデオ

ウィンウッドのブルースジャムのビデオがyoutubeに出ました(Barryさん、情報thanks!)。現在スティーブはアメリカのナッシュビルに滞在中のようですが、そこで収録されたのかもしれません。ピアノとジャムってますね。

2012-01-21

米R&BシンガーのEtta Jamesが死去

アメリカのR&Bシンガーのエタ・ジェイムズが1/20に73歳でお亡くなりになりました(reuters.comcnn Japan)。1992年発売の彼女のアルバム The Right Timeにはウィンウッドが参加し1曲デュエットしています。デュエット曲のGive It Upでは彼女のソウル色あふれる力強いボーカルが印象的。もしまだこの曲を聞いた事のない人がいたらこの機会にぜひどうぞ(youtube)。彼女は前回も紹介したローリングストーン誌のボーカリストのランキングで22位なので、同33位のウィンウッドとのデュエットはまさに迫力満点です。

それからたまたまこんな写真を見つけました。上の曲で共演したころの写真でしょうか。エタとスティーブが写ってます。

2012-01-11

Rolling Stone誌のランキング

先月書いた ウィンウッドはこんなミュージシャン にのせておいたけど、ウィンウッドはRolling Stone誌(2008年11月27日号)に掲載されたボーカリストのランキング、100 Greatest Singers of All Timeで33位に入っています(リストはこちら)。世の中にいるボーカリストの数を考えれば、これに入っているというだけでもすごい。他にランクインしているミュージシャンを見てもそうそうたる顔ぶれです。スティーブはクオリティの高い曲を近年も発表し続けているけど、チャートをにぎわすことはまずないし、これからもそうかもしれないけど、このようにランキングという形で評価されているということはうれしいです。

ちなみに去年同雑誌にのったギタリストのランキング(100 Greatest Guitarists of All Time, 2011年11月27日号)にはウィンウッドはランクインしてません(これの1位はジミヘンで2位がクラプトン)。またキーボードのランキングは存在しないようです。ところでウィンッドはギターもボーカルもうまいから、もしボーカル+ギターの総合リストを作ってくれたら、スティーブは上位にランクインするかな。またボーカル+ギター+キーボードの総合リストなんてあったら(これらすべて出来るミュージシャンは少ないから現実的でないが)、かなり上位にランクインすることだろう。。。

2012-01-02

謹賀新年

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。