2019-12-30

2019年を振り返って

2019年は話題がわりと少ない年だった。2月にUKソロツアー(わずか5公演!)をSteely Danと共に行ったのが一番のニュース。彼らとの共演は2回実現(Pretzel Logicを演奏)。これでウィンウッドは、2003年から17年連続のツアーを敢行。だけど全米公演をしなかったのはこの間今年が初めて。

2月のUKツアー終了後、Winwoodの音楽活動のニュースはぱったり途絶えてしまった。もう引退してしまったのか。。。FBへの投稿も昔のレコード、コンサートなどに関することが中心で、真新しいことがほとんどなくて残念。

でもウィンウッド関連のニュースはないわけではなかったが、そういう自分もブログの更新をさぼってました。。。そこで、今年が終わるまえに駆け込みで書き込みをします!!

  • (6/28) Whitney Houstonが歌うHigher LoveがKygoのプロデュースで発売。これはもともと彼女のI'm your baby tonight(1980)のアルバムの日本盤のみに収録されていたもの。今回のKygoのバージョンはシングルリリースされて、各国でヒット。自分はウィンウッドのオリジナルの方が好きですが(そもそもこれは1986年にグラミー賞 Record Of The Yearをとった曲だ!)、カバーで話題になるのもいいでしょう。でも今回ウィンウッドの方には注目があまり集まらなかったのが残念。。。ウィンウッドが演奏に参加ということは出来なかったのか?ホイットニーはスティーブを敬愛していたわけだから、そうしてもよかっただろう。
  • (10/6) Ginger Bakerが亡くなったことについて、スティーブが公式のコメントを発表。ジンジャーは『黄金のハートを持ったとても繊細な人物』と言っているのが印象に残った。ジンジャーの死去に関する多くのニュース記事でスティーブのこの発言が引用されていました。ジンジャーとスティーブはBFとエアフォースの後、長い間共演しませんでしたが、40年後の2010年にジンジャーの70歳誕生記念コンサートにウィンウッドが参加!当時のブログでも書いたけど、youtubeビデオを見るとスティーブとジンジャーは非常に嬉しそう。またスティーブがマイクを横取りして自ら積極的にスピーチをしているけど、こういう行動は非常に珍しい。ところで、ジンジャーのBFへの突然の参加に関しては、エリックから見た印象(なんでジンジャーが参加するのだ!!)が一人歩きしているように思いけど、ジンジャーからすれば、スティーブと是非とも一緒にやりたい、ということだったのでしょう。スティーブもしかりで、ジンジャーがBFに参加してくれてうれしいと何度か発言しています。上のビデオの挨拶でも同様の趣旨の発言あり。
  • (12/6) エリック・クラプトンやウィンウッド、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジなどが、病気療養中のギタリスト、ジェリー・ドナヒューのためにギターにサインをして、それがオークションにかけられたようです。Where's Ericの記事には、実際にサインしたギターの写真があり、それぞれのサインには誰のサインかも記されてあるのが興味深い。スティーブのサインはきちんと書いてあるので珍しく感じる(普段は簡略化したサインしかかかないことが多いので)
  • Traffic Tour Archiveのサイトには、Trafficの1970-1974のツアーの日程に関する情報が網羅されてます。まだ抜けているところがあるようで、現在でも情報がアップデートされているようです。


それでは良い年末年始を!

2019-04-07

Trafficのアルバム6枚(LP)がボックスセットで発売

まだウィンウッドのオフィシャルでは発表になってないようですが、トラフィックのスタジオアルバム6枚が5/17にボックスセットで発売予定 (loudersound.comの記事からの情報)。amazon.co.jpで予約可能です。

LPはオリジナルのマスターテープからのリマスターで、ジャケットもオリジナルに忠実。またそれぞれのアルバムのプロモポスターも同封されているとのことです。

ボックスセットに収録の Trafficアルバム6枚は(*注)
1. Mr. Fantasy (1967)
2. Traffic (1968)
3. John Barleycorn Must Die (1970)
4. Low Spark of High Heeled Boys (1971)
5. Shoot Out at the Fantasy Factory (1973)
6. When the Eagle Flies (1974)


*注:Last Exit(オリジナル曲はA面だけ)と再結成後のアルバム Far From Home (1994)は入っていません。

3/28にバーレーンでソロライブを開催

オフィシャルの発表はどこにも出てなかったと思いますが、ウィンウッドは先月28日に中東の王国バーレーンのBahrain Bayでソロライブをしました。おそらく単発のソロライブだったのでしょう。ウィンウッドが中東でライブをやるのはかなり珍しい。自分は記憶にありませんが。こちらにコンサートの告知が出ています。ライブの宣伝のビデオ(youtube)の映像は短いけどクオリティが高いですね。音もいいのでちょっと気になります。これはどこのライブなのでしょうか。

ライブのレビュー記事(写真1枚あり)によれば、演奏したのは8−9曲で、そのうちアンコールが2曲、また4曲が14分を超える長い演奏だったとのこと(でもこれは本当ですかね、14分を超えそうなのはLow SparkとLight Upぐらいしかなさそうだけど)。また、Keep on Runningでは聴衆が通路まで出て踊ったと書いてあります。。。中東でもこの曲やるんですね、まあ距離的にヨーロッパから近いからかな。それから記事では70歳の年齢でもキーボード、ギター、ボーカルは強烈だったと記しています。


2019-03-10

UKツアーが終了

わずか5公演の短いUKツアーが先月終了しました。セットリストはどれも同じだったようです。結局、about time(2003), nine lives(2008)からの曲はなし。演奏された中で一番最近の曲はHigher Love(1986年)、でも33年前の曲ですが。。。ツアーに関して好意的なレビュー記事 (youtube ビデオや写真なども) が結構出ていたのはうれしい。
(2/25 London: jambase.comjambands.com,   express.co.uk;  2/28 Dublin: hotpress.com)

またスティーブはSteely Danのステージに2回登場 (2/23 Birmingham, 2/25 London)。Pretzel Logicを共演し、スティーブはボーカル/オルガンを披露。

今までのヨーロッパツアーでもずっとそうでしたが、Keep on Runningではスティーブはギターではなくて、オルガンです。それに今回のツアーでは、サックス担当のポール・ブースもこの曲でキーボードを弾いています(youtube)。キーボード色が強いアレンジで、スペンサー・デイヴィス・グループの原曲とはちょっと違った雰囲気(そもそも原曲にはキーボードは入っていなかった)。

(ちょっと脱線するけど、2013年にスイスのLuganoで行われたウィンウッドライブの映像を見たことない人はぜひどうぞ!。コンサート丸ごと入っていて自分のお気に入りの一つです。ヨーロッパなのでもちろんKeep on runningもやってます。)

個人的にはこの曲にはやはりスティーブのギターが欲しくなる。。。ソロになってからこの曲でギターを弾いている映像はこれぐらいですかね (*注)。1997年の演奏で、当時のバンドと演奏しています(バンドのラインナップなどの情報は以前のブログ記事をどうぞ)。またここではJools Holland もオルガンで演奏に参加しています。

追記(*注)他には1983年の Talking back to the night ツアー(ヨーロッパのみで開催)で、Keep on runningをやったので、スティーブがギターを弾いていた可能性があります。

2019-02-24

UK ツアーでSteely Danとの共演が実現

ウィンウッドのUKツアーが始まりました。5公演なので数日後には終わってしまいますが。

Steve Winwood 2019 UK Tour
2019-02-20 Glasgow, U.K. @ The SSE Hydro
2019-02-21 Manchester, U.K. @ Manchester Arena
2019-02-23 Birmingham, U.K. @ Genting Arena
2019-02-25 London, U.K. @ The SSE Arena, Wembley
2019-02-28 Dublin, Ireland @ 3Arena

今回は、Steely Danとのジョイント・ツアー。彼らのオープニング・アクトとして演奏。setlist.fmに出たセットリストは以下の通り。今日までに行われた3公演とも全部同じです。

1. I'm a Man
2. Them Changes
3. Can't Find My Way Home
4. Had to Cry Today
5. The Low Spark of High Heeled Boys
6. Keep On Running
7. Higher Love
8. Dear Mr. Fantasy
9. Gimme Some Lovin'

UKツアーなので、Keep On Runningをやってますね。この曲はヨーロッパでしか演奏しません。なぜでしょうか、未だに謎です。。。多分ヨーロッパで根強い人気なのでしょう。

ウィンウッドがスティーリー・ダンとジョイントツアーをするのはなんとこれで3回目(最初が2011年10, 11月のオーストラリア/ニュージーランド公演で、これはウィンウッドがクラプトンと日本公演を行う直前でした。そして2回目が2016年の夏(アメリカ))。
その時は自分もライブに行くことができました(ライブレポ)。

今回2/23に行われたウィンウッドの故郷バーミンガムでの公演では、Steely Danのステージにウィンウッドが登場してPretzel Logicを共演しました。スティーブはオルガンとリードボーカル(youtube)。ウィンウッドが目立っていますね。このライブのニュース記事によれば、Steely DanのDonald Faganがステージでウィンウッドのことを『自分のアイドルの一人だ』と言ったそうです。

それから初日のGlasgowのライブに関して短いニュース記事が出ています。ボーカルが依然として印象的だ、とあります。