2020-12-31

2020年を振り返って

 今年はコロナの影響で、ニュースが圧倒的に少ない年だった。本当は2003年から18年連続になるツアーをするはずが、来年に延期となった。新メンバーによるGimme Some Lovin'のビデオを5月にFBを通じて発表。あとは2/17にGinger Bakerの追悼コンサートにゲスト出演してクラプトンとBFの曲を5曲演奏(BFのアルバムから、Sea of Joyを除いた全曲)。あとアンコールのクロスロードではボーカルとオルガン。(ちなみに彼がこの曲をエリックとやる時はギターがほとんど。オルガンを弾いたのはCountryside Rocks (2007)の時ぐらいか。ECのRainbowコンサート(1973)ではピアノ)。今年の音楽活動はそれぐらいだった。

スティーブは80年代にArc of a DiverやTalking back to the nightのアルバムをたった一人で製作(作曲、演奏、録音)した実績があるので、その経験を生かしてコロナの期間中に一人でレコーディングなどするのかと思っていたが、そういう気配は今のところ伝わってこない。来年夏には、前回のアルバム(Nine Lives)から13年が経ってしまう。自宅にスタジオ(Wincraft Studio)があるわけだし、演奏の腕前はもちろんボーカルも衰えてないわけだから、ちょっと勿体無い気がする。今やってみたい音楽は一人では出来ないということなのだろうか。

参考ブログ記事:Wincraft Music Studios (2011-12-24)

2020-12-30

Winwood御用達のハモンド・オルガン専門店

最近このウェブサイトを見つけました。b3guys.com はハモンドオルガンの専門店のようで、スティーブも自分のオルガンの修理の為に訪れるようです。この店はテネシー州のナッシュビルにあるので、超偶然にもスティーブのアメリカの自宅と同じ町にあります!

上のウェブサイトの写真のページにはウィンウッドのオルガンの写真などがいくつかあります。写真の一つによれば、ClaptonとのMSGライブの直前に依頼された修理だったようなのでこれらの写真は2008年だと思われます。

2020-12-29

Viscount社製のクラシック・オルガンを披露

先日ウィンウッドのFBにクリスマスメッセージが投稿されていました。オルガンのソロでクリスマスソング、年末年始のメッセージ、そして(おそらくJ.S. Bachの)オルガン曲の演奏を披露。自分はこの新しそうな茶色のオルガンに目を見張りました。キーボードの構成やキーの配置などを元に調べると、これはイタリアのViscount (バイカウント)社製で、モデルはおそらくChorum 60。(姉妹モデルのChorum 60 Deluxeではなさそう)

Viscountのオルガンと言えば、以前書いたように今年5月のGimme Some Lovin'のビデオで披露した黒のオルガンと同じメーカー。スティーブはこの会社の製品がお気に入りなのかも。それを裏付けるかのように、バイカウント社のFBページのビデオでスティーブは上のChorum 60を弾いています(2年前の演奏)。このオルガンはおそらくこの教会備え付けなのでしょう(どこの教会なのかちょっと気になる)。あくまで憶測だけど、それを弾いて気に入って自分でも購入したのか。

でもこのオルガンは教会音楽専用なのだろうか?日本で扱っているヤマハのウェブサイトによると、Chorumのオルガンは『高音域まで美しい最新のデジタルサンプリング音源を搭載し、スタイルボタンの切り替えにより4つの時代様式(バロック、北ドイツバロック、ロマンティック、シンフォニック)の音色リストで演奏を楽しめる』とあります。パイプオルガンの音色が出せるクラシック・オルガンということなので、自分の音楽作りやライブで使うというよりは、自分が楽しむ目的で買ったのかもしれません。

2020-10-25

スペンサー・デイヴィスが81歳で死去

スペンサー・デイヴィスが10/19に81歳で亡くなりました。ご冥福をお祈りします。60年代のイギリスロックに多くの影響を与えたことから、ニュース記事はアメリカはもちろん日本でも多く出てますね。ウィンウッドはオフィシャルページやFBでコメントを発表しています。スティーブのミュージシャンとしてのデビューはもちろんSDGから。バンドの運営などはリーダーのスペンサーがしてくれたので、ウィンウッドは音楽に集中できたわけです。バンドの成功はそういう環境をスペンサーが作ったことも大きいと思ってます。

  • yahoo news(日本語)
  • Daily News (スペンサーとウィンウッドのツーショット(1994年)あり。でも26年前の写真。近年は会ってなかったのか?)
スペンサー・デイヴィス・グループは、映画 (Ghost Goes Gear (1966))に『主演』して演奏もしたり、となかなかユニークなバンドでした。以前の記事 The Ghost Goes Gear (1966) にはスペンサーのエピソードものせてあるのでどうぞ。

2020-05-25

Winwoodのスタジオにも注目!

ビデオに出てくるスティーブのスタジオ内部もよく見ると面白い。まず壁にアルバムのジャケがいろいろ飾ってあります。全てが自分の音楽関連というわけではなさそうですが、まぜ左の壁にはLow Sparkのアルバムのジャケ、右の壁にはBlind Faith, U2のJosua Tree, そしてArc Of a Diverが並んでますね!Arcの上に赤っぽいのが飾ってあって、ひょっとするとTrafficのファーストのMr Fantasyかも?鮮明ではないのでわかりませんが。U2のジャケが飾ってあるのがちょっと不思議。ウィンウッドとU2の接点はほとんどなかったはず。ジャケが特別お気に入りなのか?

それから、録画中にスティーブの愛犬が後ろをちょろちょろ歩いているのも面白い。

ウィンウッドの新しいハモンドオルガンに注目!

ギミサムラヴィンのビデオで使われているこの黒のハモンドは今まで見たことないですね〜。ピカピカなので、多分新しいんでしょう。スティーブの足は動いてないようなので、おそらくベースペダルはないようです(あるいはつけてないだけか)。だからこそベーシストを加えたのかも。この楽器を使いたい音楽上の理由があると思うので、今後のウィンウッドの音楽がどう変わっていくか注目していきたい。コロナの影響で1年も待たなければいけないのが残念だが。

調べたところ、これはViscount社製のオルガンで、著名ジャズハモンド奏者であるJoey Defrancesco のシグネチャーモデルです。Viscount Legend Live Black Signature

追記:Viscount社のオフィシャルサイトには、ウィンウッドがこの楽器を弾いている写真がでてます!!


新ウィンウッド・バンドのGimme Some Lovin'!

6月から始まる予定だった、Steely Danとのジョイントツアーは、コロナの影響で1年後に延期になりましたね。

それに関連して先日ウィンウッドのFB、ツイッターで紹介された新バンドによるギミサムラヴィンのビデオには驚きました!バンドのラインアップががらりと変わり、ベーシストが加入。今までのバンドはベーシストなしで話題になったが、今回はメインのギタリストなしです!


Steve Winwood - "Gimme Some Lovin'" (2020) from Steve Winwood Official on Vimeo.

新バンド:
Steve Winwood (Org, Vo)
Nate Williams (bass)
Tristan Banks (Dr)
Paul Booth (Piano, BVo)
Edwin Sanz (Congas)

・コンガのEdwin Sanzは2017, 2018年のウィンウッドのツアーに参加したので正確には新メンバーとは言えないかな。
・ベースのNate Williamsは(彼のFBページはこれだと思う)、スティーブのようにいろんな楽器を演奏できるようです。
・ドラムのTristan Banksのオフィシャルサイトには、ウィンウッド・ツアーへの参加決定が1/19付けの記事に書いてあるので、今年初めの時点ですでに新メンバーになったようです。
・Paul Boothは以前からのメンバーだけど、2006年から一緒にやってます。

でもこのビデオどうやって撮ったんでしょうか。。。


今までのウィンウッド・バンド(2003-2019)について
ウィンウッドの右腕として活躍してきたJose Netoがいないことで、About Time Nine Livesからの曲は今後ライブでやることはないだろう。ちょっと悲しいが、近年のツアーではそれらのアルバムからの曲はやってないので、自然の流れなのか。最後にJose Netoに会ったのは2017年のライブに行った時。もう会えないかと思うとちょっと悲しい。思えばウィンウッドはJose Netoと2003年から16年間も一緒にやってきたので、心機一転新しいことをやりたかったのかも。ドラムのRichard Baileyとは2006年からなので13年間でした。

思えば2017年に発売のGreatest Hitsのライブ盤が前のバンドの集大成だったのだ。実際それ以来ツアーは3回行っている。
・2017年:ライブ盤発売後にアメリカ西海岸中心のツアー 
・2018年:アメリカ東海岸中心のツアーとヨーロッパツアー
・2019年:イギリスツアー

ライブ盤のプロモーションを兼ねてアメリカとヨーロッパのツアーを終えてから、新しいバンドにしたということになる。今回の新バンド結成はおそらく計画的だったのだ!

関連の話題はまだ続きます。