2007-12-30

2007年のウィンウッドを総括

ニューアルバムの発表がなかったが、今年もウィンウッドは充実した一年だった。まず今年は1/14にジム・ キャパルディの追悼コンサートで幕を開け(DVDは9月に発売)、3−5月はイギリスツアー(11公演)。5/19のハイクレア城でのライブではクラプト ンもステージに登場し、ウィンウッドとともに7曲演奏。6、7月は全米ツアー(12公演)を行い、7/28のクロスロード・フェスではまたもクラプトンと 共演(DVDは11月に発売)。8月には北欧で3公演。来年は再びクラプトンと2月にNYで共演コンサートを行い、それにあわせて待望のウィンウッドの ニューアルバムも発売予定です。楽しみですね。それではみなさん良い年末年始をお過ごしください。

クロスロード・ギター・フェスティヴァルのレポをようやくアップ

7/28に行われたクロスロード・ギター・フェスのライブレポをようやくアップする事ができました。ごゆっくりどうぞ。ご感想などおよせいただければうれしいです。なんでこんなに時間がかかってしまったのか自分でも分かりませんが、次回から気をつけます。あ、でもまだLAのレポが残ってましたね(苦笑)。。。こちらも現在作成中ですので、もうしばらくお待ちください。それからクロスロード・フェスのDVDはすでに11月に発売になってます。DVDを見ながらレポも読んでみるのもいいでしょう。

2007-11-06

ウィンウッドとクラプトンが2月にNYで共演コンサート!!

前回(10/14)の記事で、ウィンウッドとクラプトンが共演の可能性もあるかも、と書いたら本当にそうなってしまいました!ナントこの2人が2008年2月にNYのマジソン・スクエア・ガーデンで共演コンサートを3回行う(2/25,26,28) という仰天ニュースが飛び込んできました。ウィンウッドのオフィシャルのトップページも大幅に変更になってますね。しばらくこの2人からは目が離せませ ん。夢の共演と書きたいところですが、今年に入ってから2人は急接近してるので、もう夢ではなくこれが現実なのだと思いたくなります。また、上の記事には ウィンウッドの新譜の発売は来年の始めと書いてあるので、こちらも大変楽しみです。

ところで前回書いた記事の追加ですが、クラプトンがインタビューで(名前には言及せず)『他のミュージシャンから多くを学んだ』としゃべっていた ときにバックに流れた映像にはB.B. King、J.J. Cale、そしてWinwoodの3人が映ってました。クラプトンは2000年にB.B. Kingと、2006年にJ.J. Caleとそれぞれアルバムを作ったので、次はぜひウィンウッドと共演アルバムを作ってほしいものです!!すでにそういう話が出ていても不思議ではないで しょう。

2007-10-14

エリック・クラプトンの自伝に興味深い記述が

10/9にアメリカでエリック・クラプトンの自叙伝が発売になりました。さっそく買ってまずWinwoodに関する記述があるところとBlind Faithの章を読んでみました。日本ではまだ発売されてないので詳細は書きませんが、クラプトンはウィンウッドから様々な影響をうけていたことが分かり ます。それにブラインド・フェイスのPresence of the Lordやハイドパークでのコンサートに関するエピソード等もあって面白かったです。なかには自分がすでに知っていることもありましたが、正直びっくりす ることも書いてあり、改めてクラプトンはウィンウッドに相当思い入れがあることが分かりました。

それから自伝の発売に合わせてテレビでクラプトンのインタビューも行われました。7/28に行われたクロスロー ド・ギター・フェスの映像(Presence of the Lord)も数秒間流れ、スティーブもしっかり映ってました。DVDの製作も順調にすすんでいるのでしょうね。ところでクラプトンが『他のミュージシャン といっしょに演奏することによって多くを学んだ』と言っていたときにこの映像が流れたので、これからもウィンウッドと共演する可能性があるかもしれません ね。(10/22 一部訂正/加筆)

2007-10-06

クロスロード・ギター・フェスのDVDの詳細

以前ここでもお伝えしたクロスロード・ギター・フェスのDVDは 11/20に発売予定です!ウィンウッドがクラプトンと演奏した曲では Presence of the Lord、Can't Find My Way Home、Had To Cry Today、Dear Mr. Fantasy、Crossroads の5曲が収録されています。大変楽しみです!

2007-10-01

ジム・キャパルディの追悼コンサートのDVDが発売!

今年の1/21に行われたジム・キャパルディ追悼コンサートDVDがようやく発売になった。通常新しいアルバムやDVD等が出る時はそれに関するニュース記事が出るものだが、これに関する記事はほとんど皆無であったのが意外であり残念でもあった。しかしながら、このDVDを見ればウィンウッドをはじめ多くのミュージシャンが参加したこのコンサートがいかに素晴らしいものかが分かる。天国のジムも大喜びであろう。ウィンウッドは自分のバンドを率いてLight up or leave me aloneとDear Mr. Fantasyを演奏しているが、どちらも素晴らしい出来である。今年のウィンウッド・バンドのメンツは最高だと思っているので、これらの映像は貴重だ。 Light upはいつも通りの超ゴキゲンな演奏である。レポにも書いたようにこの曲で踊りだす人がコンサート中にたくさんいたのが納得して頂けるかと思う。ポールの サックスソロとジョゼのギターソロが入っているのもうれしい。ウィンウッドはオルガンを弾いている。1994年のTrafficツアーのDVDでの演奏と 見比べてみるのも面白いだろう。Fantasyはこれまで数多く弾かれたなかでも間違いなくベストの演奏の一つだろう。このコンサートでは短かめのバー ジョンで弾かれた曲が多い中、この曲だけは通常のライブとほぼ同じ長さの演奏である。これを見た後、2004年3月のロック殿堂の授賞式に行われたウィンウッドとキャパルディのファンタジーの映像も続けて見てしまった。あのときがトラフィックとしての最後の演奏だったわけだ。ジムの力強いドラムが印象的だった。授賞式でのジムの言葉『Trafficよ、永遠なれ!!』を聞くと改めてジーンときてしまう。ウィンウッドにはこれからもジムの分まで頑張ってほ しいと思う。追記:このコンサートのCDも発売になっています。

2007-07-30

クロスロード・ギター・フェスのDVDが11/6に発売予定!

今年のクロスロード・ギター・フェスのDVD(HD、5.1chサラウンド)がさっそく今年の11/6に発売予定です!意外に早くてびっくりですが。

2007-07-29

クロスロード・ギター・フェスは素晴らしかった

クロスロード・ギター・フェスを観にシカゴへ行ってきました。ウィンウッドやクラプトンはもちろん、他のミュージシャンもとても素晴らしかったです。イギリスから来たバリーさんにも再びお会いして一緒にコンサートを楽しむことができました。自分の席は後ろの方でし たが、音もわりとよく、充分すぎるほど楽しかったです。インターネットでのライブを見て楽しんだ方も多いかと思いますが、念のため Clapton&Winwoodのセットリストは次の通り。1. Pearly queen, 2. Presence of the Lord, 3. Can't find my way home, 4. Had to cry today, 5. Dear Mr. Fantasy, 6. Cocaine, 7. Crossroads です。ウィンウッドはクラプトンのバンドとともに1と2でオルガン、残りではギターを弾きました。6と7ではギターソロも見せてくれました。

2007-07-28

感動の嵐!クラプトンとウィンウッドの夢の共演を観る - Crossroads Guitar Festival 2007 Chicago, IL (2007-07-28)

 

Steve Winwood Live at Crossroads Guitar Festival 2007 (Chicago, IL)

セットリスト
 1. Pearly Queen (6分)
 2. Presence of the Lord (5分)
 3. Can't find my way home (5分)
 4. Had to cry today (6分)
 5. Dear Mr. Fantasy (8分)
 6. Cocaine (9分)
 7. Crossroads (6分)

Steve Winwood Vo (all except 6), org(1-2), g(3-7)
Eric Clapton Vo(2,6,7), g(all except 5), BVo(3)
Derek Trucks g (all except 5)
Doyle Bramhall II  g (all except 5)
Willie Weeks bass
Steve Jordan Dr
Ian Thomas Dr
Chris Stainton Keyb
Tim Carmon Keyb
Sharon White BVo
Michelle John BVo

チケット争奪戦を辛くも勝ち抜く

今年の3月に、エリック・クラプトン主催のクロスロード・ギター・フェスティヴァルの開催(7/28)が発表された。このコンサートの目玉の一つはクラプトンとウィンウッドによるブラインド・フェイスの曲の演奏だ。クラプトンはインタビューで『俺たち(クラプトンとウィンウッド)にはまだやり終えていないことがある』と言っていたぐらいだから、かなり期待できそうだ。これはなんとしても行かねばならない!バリーさんに頼まれたので、チケットは2枚まとめて買うことにした。3/31の朝の発売開始とともにウェブサイトでチケの購入を試みたが、出てきたのは後ろの方の席。。。何かの間違いかとも思ったが、仕方なくそれを買うことに。その後すぐにイギリスのバリーさんに電話をする。「チケットはとれましたが、席は後ろの方です。どうもスミマセ~ン」と言うのをさえぎるように「いや~~良かった良かった。どうもありがとう!席の場所なんて大した問題じゃないよ。観に行かれるんだからいいじゃないか!」との優しいお言葉。さすがは世界一のファンである。でもやはり気になっていたので、電話を切ってから再度サイトにアクセスすると、なんか表示が変わってることに気づく。え、もう売り切れなの??なんと自分のチケット購入直後、発売開始からわずか15分で売り切れたとは恐るべしチケット争奪戦。席が後ろなどと不平を言う余裕はないのである。


いざシカゴへ!

フェスの前日の7/27にシカゴ入りしてダウンタウンのホテルにチェックインする。ところがバリーさんは飛行機のフライトの関係でまだイギリスの空港にいるとのこと。本当はこの日に彼とシカゴのバーで前夜祭をするつもりだったのに、残念ながらそれは実現しないことになった。でも明日はビッグイベントなので、早めに寝ることにした。しかしコンサートのウェブサイトを再度チェックすると、なんとこれはウェブで生中継されるということが分かったので、急遽ホテルの部屋からニュースを自分のHPにアップし、また世界のウィンウッド・ファンにもメーリング・リスト等を使ってお知らせした。

会場へ向かう

翌日の朝、ダウンタウンから電車とバスを使って目的地のToyota Parkに向かう。シカゴの町は霧模様だ。自分はBlind Faithの特製Tシャツを来ての参戦である。どこを見てもフェスに行く人たちでいっぱいだ。この人たちとチケット争奪戦をしたのかと思うとなんか奇妙な感じがする。
会場へ向かう電車の中から霧模様のシカゴを眺める

時間に余裕を持ってホテルを出発したのだが、駅から会場へ向かうバスがなかなか来なかったので、コンサート開始30分前にやっと目的地に到着した。会場のToyota Parkはサッカー専用スタジアムである。長時間のライブなので指定席を選んで正解だった。大きなスタジアムなので、ステージ上の人が豆粒のようにしか見えないが仕方がない。
この会場では小さなカメラの持ち込みが許可されていたが、さすがに遠くからきれいな写真をとるのは難しい。

  会場のToyota Park

開始直前のクロスロード・ギター・フェスティヴァル

ついにコンサートの幕開け!

11:45になりついにビッグイベントの始まりだ。まず初めは主催者であるエリック・クラプトンの挨拶。それに引き続きトップバッターはサニー・ランドレスだ。思った通り芝生席の人たち、特に前の方にいる人たちは皆立ちっぱなしだ。このコンサートは11時間連続で行われるので座れないとかなりつらいだろう。。。自分も2004年のボナルーの時につらい思いをしたのがしみじみ思い出される。あの時は10時間ほど立ちっぱなしだったっけ。。。それにしても今までCDでしか聞いたことがなかったミュージシャンが次から次へと登場するのは実に素晴らしい。コンサートの初めの方ではDerekTrucks、Johnny Winters、それにAllison Klausが印象に残った。それにも関わらず、ふと自分はコンサートに100%集中できていないことに気づく。バリーさんの心境を思うと気が気でないからだ。ついにテキストメールも来なくなり、彼が今どこにいるのかも分からない。ウィンウッドが登場するまでには来てほしいものだ。

ついにバリーさんが合流!

3時過ぎになってバリーさんからメッセージが届いた。シカゴの空港に到着したので夕方までにはここに来れるとのことなので、まずは一安心。天気はいつのまにか快晴になっている。ステージにはB.B.Kingが登場だ。間違いなく前半のハイライトである。自分は現在81歳ということを強調していた。ボーカルもギターも迫力が違う感じがする。また彼のスピーチは非常に長かったが、ユーモアにあふれまた感動的でもあった。(クラプトンがどんなに偉大なミュージシャンかということを言っていた。)そうしているうちに何やら自分の近くで叫び声をあげる人がいたので振り返ると、それがバリーさんだった。先月ラスベガスで会って以来だ。間に合って本当によかった。バリーさんは1969年に行われたブラインド・フェイスのハイドパークのコンサートも観に行き、今日はイギリスから駆けつけている。観客席の主役がやっと登場したという感じだ。ステージにはLos Lobosの登場である。

ウィンウッドファン3人が集う
Jeff Beckのステージになったところでウィンウッドファンのジェイミーさんもスタジアムの向かい側の席からこちらにやってきて3人で一緒にライブを観ることになった。英、米、日本からのウィンウッド・ファンの集結である。生まれ育った環境は違っても皆それぞれの思いがあってこのスタジアムに足を運んでいる。同じファンの人たちとウィンウッドについていろいろ話していると実に楽しいものだ。いよいよ主催者であるクラプトンのライブの始まりだ。彼のステージをみるのもこれが初めてなのだが、やはり生でみるととても格好いい。もうすでに日が沈みかけているところだ。ギターはDerek TrucksとDoyleBramhall IIを加えた3人。ツイン・ドラムも迫力がある。クラプトンのセットの最中に、ステージの一番左端のライトがあたっていない場所にスティーブのオルガンらしきものがおいてあるのを発見。ギターフェスティバルへの出演であっても、やはりウィンウッドがコンサートでオルガンを弾かないとは考えにくいだろう。

いよいよウィンウッドとクラプトンの共演がスタート

クラプトンと共演したロビー・ロバートソンがステージを去って、クラプトンがマイクを取る。「過去25年間、一緒にプレーしたいとずっと思っていたミュージシャンです(注)」との紹介を受けて、ようやくウィンウッドがステージに登場した!隣でわりとおとなしくコンサートを見守っていたバリーさんがいきなり素っ頓狂な声をあげてスティーブを歓迎する。自分やジェイミーさんももちろんうれしい。袖からステージの左端にオルガンが持ち込まれ、そこにスティーブが座る。クラプトンとウィンウッドが同じステージに立つのは今年5月のCountryside Rocksでのコンサート以来だ。いよいよ今日最大の見ものの一つの始まりである。ステージに登場するとまずマイクをとって一言しゃべるミュージシャンが多い中、ウィンウッドは何もしゃべらずすぐに演奏を始める。でもこの辺はスピーチが苦手な彼らしい。。。ジェイミーさんに言われて気がついたのだが、ウィンウッドの登場とほぼ同時に満月が会場に姿を現した。ブラインド・フェイスから38年経って熟しに熟したベテランミュージシャン2人を祝福するかのように、満月がスタジアムを照らしている。
(注:25年間ということは、1983年のArmsのコンサートでの両者の共演以来ということを意味しているのだろう。)
ウィンウッドの登場とともに満月が姿を現した(左上)

1. Pearly Queen

1曲目はなんとトラフィックのPearly Queenだ。これは意外な感じがしたが、まあ納得がいく。ウィンウッドはこの曲の演奏でトラフィック時代にはギターを、ソロのライブではオルガンを弾いていたから、今回はもう一人の主役であるクラプトンにギターを任せたわけだ。実際オルガンとギターが曲の出だしからうなりをあげてすごい迫力だ。こんなにかっこいいPearly Queenを聞くのは初めてだ!クラプトンバンドのギター3人が加わるとこうも違うのか。
Pearly Queen

ボーカルはもちろんウィンウッドである。ちなみに解散一年前の1973年に、トラフィックのメンバーがエリック・クラプトンのレインボー・コンサートに参加したが、そのときにもこの曲が演奏されている(ウィンウッドはオルガン)。したがって両者がこの曲をやるのはそのとき以来だろう。
Pearly Queen

2. Presence of the Lord

次は待ちに待ったブラインド・フェイスのPresence of the Lordだ!ウィンウッドはブラインド・フェイスのアルバムではこの曲でベースとピアノを弾いたが、今日はハイドパークでのライブと同じくオルガンを弾く。1曲目に比べてオルガンは幾分控えめか。ボーカルは一番の歌詞がクラプトンで2番がウィンウッド。曲が作られた背景を考えれば、やはりこの曲はクラプトンが歌うのがふさわしい(詳しくはクラプトンの自伝を参照)。クラプトンとスティーブの熱唱がシカゴの夜空に響きわたる。ギターが3本もあるので、曲の中盤のギターの演奏はとても迫力がある。後半のクラプトンとウィンウッドのボーカルの掛け合いがとても魅力的だ。聞いていて実に幸せな気分になってくる。今年LAで観たウィンウッドのソロライブでもこの曲をやったが、それとは比較にならないほど感動的な演奏だ。ちなみに前出レインボーコンサートでもこの曲は演奏された(ウィンウッドはピアノ)。

3. Can't find my way home

ウィンウッドはステージの左端からステージ中央に移り黒のテレキャスを取り出す。次はもちろんCan't find my way homeだ。ウィンウッドのソロライブでは4人での演奏だが、今回は大勢のクラプトンバンドのメンツとともにとてもにぎやかな演奏になっている。バックボーカルが加わっているのが意外に思ったが、よくなじんでいて違和感はない。クラプトンもバックボーカルをしていたのが新鮮に感じる。ブラインドフェイス時代と同じDbのキーだが、スティーヴのボーカルも高い声がよく出ている。

Can't find my way home

4. Had to cry today

次は水色のストラトに替えてブラインド・フェイスのHad to cry todayだ。ウィンウッドはハイドパークでのライブではキーボードを弾いていたが、今回はアルバムでの演奏と同じくクラプトンと共にギターを弾く。ツインドラムがとても迫力がある。後半のクラプトンとウィンウッドのギターバトルが最大の見ものだ。とても力強い演奏である。ウィンウッドはこの曲も今年からソロライブでやりだしたので、声もよく出ている。
Had to cry today

5. Dear Mr. Fantasy

クラプトンバンドのギタリスト3人がそろってステージから去り、ウィンウッド一人がステージ中央に立つ。スティーブのギターと言えばやはりDear Mr.Fantasyだ。今日演奏した7曲中、これば一番弾き込んでいるだけあって、ここでのボーカルとギターはいつも通りの素晴らしい演奏だ。ウィンウッドのソロライブでは3人(g,dr,org)での演奏だが、今回は大勢でとてもにぎやかだ。バックボーカルも入っているのが印象的だ。トラフィックのアルバムのバージョンを思い出す。ここでのウィンウッドのギターはとくにすごい。さすがのギターの神様もステージの袖で見るよりほかない。一般的にはキーボード奏者としての方が有名なウィンウッドの素晴らしいギター演奏を目の当たりにして、観客の盛り上がりもすごかった。
Dear Mr. Fantasy

6. Cocaine

ファンタジーが終わった後どうするのかと注目していたら、ウィンウッドはギターを持ったままステージに残る。クラプトンバンドのギタリスト3人もステージに戻り、一緒にコカインの演奏だ。ギタリスト4人が次々にソロを披露するのも実に見ごたえがある。スティーヴのソロも他にひけをとらない見事なものだ。

Cocaine

7. Crossroads

このセットの最後はCrossroadsだ。ウィンウッドもソロのライブでよく演奏しているが、やはり本家クラプトンのバージョンの方がかっこいいと言わざるをえない。曲の出だしがとても印象的だった。ボーカルはもちろんクラプトンだが、ウィンウッドは2番の歌詞を歌う。短いがとてもソウルフルなボーカルだ。ウィンウッドのボーカルのうまさがよく分かる。ギターソロもみせてくれてうれしかった。ぜひソロのツアーでもこの曲でギターを弾いてほしいと思った。
演奏終了後のあいさつ。大観衆を前にして

11時間のコンサートを見終えて

クラプトンとウィンウッドのステージが終わって、さっそくバリーさんに『ハイドパークの時と比べてどうでしたか?』と聞いてみる。う~ん、時代が違うからな。との短い返事。でも実に満足そうであった。休憩時間に席を立って歩いていると、人ごみの中で誰かが叫んでいるのが聞こえた。「やはりウィンウッドと言えばファンタジーだよな!」

それにしてもこの両者が7曲もやってくれるとは思わなかった。ブラインド・フェイスの曲も3曲やってくれて、感激しました。ここまで足を運んでこの歴史的なステージを観る事ができて本当によかったと思う。またウィンウッドやクラプトンだけでなく、どのミュージシャンのステージもハイレベルだったとのはうれしかった。かなり入念にリハーサルをしたのだろう。後日出たこのコンサートのレビュー記事にはウィンウッドに対する好意的な評がのっていた。キーボード奏者として知られているウィンウッドがファンタジーであんなに素晴らしいギター演奏をみせるとは驚きだと書いてあった記事もあった。これからもこの両者の共演を観てみたいものだ。

イギリスからはるばる駆けつけたバリーさんと。
『クラプトンに少し似てませんか?』『時々そう言われるね』

2007-07-27

クロスロード・ギター・フェスがウェブで生中継!

クロスロード・ギター・フェスティヴァルがウェブで生中継されます。しかも無料です!! コンサートは現地時間の土曜日正午から午後11時まで(日本時間の日曜午前2時から日曜午後1時まで)のはずです。ウィンウッドがいつでるのかは分かってませんが、おそらく最後の方でしょうかね。ちなみに私の席はスタジアムの一番後ろのほうです。

いよいよクロスロード・ギター・フェスティヴァル

明日はいよいよエリック・クラプトン主催によるCrossroads Guitar Festivalだ。このフェスティバルのハイライトの一つにウィンウッドとクラプトンがブラインドフェイスの曲を演奏するということがある。つい最近のクラプトンのインタビューに よればブラインド・フェイスの曲を2曲演奏するようだが、もっとやってほしいものだ。だけどフェスティバルは明日正午から午後11時までとかなり長いのだ から、ウィンウッドが彼以外のギタリストと共演することもあるかもしれない。まあ実際にどうなのかはお楽しみだろう。ちなみに上にあげたインタビュー記事 ではクラプトンがブラインドフェイスやウィンウッドに関して興味深いことを述べています。自分たちがやりたい音楽を楽しむためにBlind Faithを結成したけれど、バンドとして活動する準備ができる前に(レコード会社からのプレッシャーを受け)ツアーに出て、そして崩壊してしまったこと を残念に思っていること。そしてウィンウッドは最初に会った時からずっと自分のヒーローであり、またプライベートでも2人で一緒に釣りに行ったりして親し くしているとのことです。そこまでクラプトンがブラインドフェイスとウィンウッドのことに思い入れがあるなら、きっと明日は素晴らしい演奏をみせてくれる ことでしょう!

最近のウィンウッドの写真

最近のウィンウッドの写真を紹介しましょう。まずは先日レポでも紹介したアスペンでのライブ(6/23)の写真。レポにも書いたけど、近年では珍しくジャケットを着て演奏しています。それからこちらはハンガリーの外交官のお別れパーティー(7/17)に招待されたときの写真ですが、ウィンウッドはなんとネクタイを締めてます!これはかなり珍しいですね。ついでに書くと、レポにも載せたラスベガスのライブ(6/29)の写真はウィンウッドのオフィシャルのギャラリーのページにもお目見えしています。

2007-06-29

世界一のウィンウッドファンと共にライブを楽しむ - Las Vegas, NV (2007/06/29)

 

Steve Winwood Live at The Joint at Hard Rock (Las Vegas, NV)

セットリスト:
 1. I'm a man (6分)
 2. Bully (9分)
 3. Cigano (7分)
 4. Rainmaker (12分)
 5. Can't find my way home (5分)
 6. Had to cry today (8分)
 7. Light up or leave me alone (15分)
休憩(17分)
 8. Leave a FAX or send a message(12分)
 9. Who knows what tomorrow may bring(11分)
10. Empty pages (6分)
11. Higher love (8分)
12. Back in the high life (9分)
13. Dear Mr. Fantasy (10分)
14. Crossroads (7分)
アンコール
15. Why Can't We Live Together (7分)
16. Gimme Some Lovin' (6分)

Steve Winwood Vo (all except 8), org(1,4,(5),7-11,14-16), g(5,6,13), mand(12)
Jose Neto g (All except 13)
Paul Booth ts(1-4,7-11,14,16), FL(4), org(5,6,12,13), perc(3,7),BVo(1,4,7,9,11,12,16)
Kar Vanden Bossche Perc (All except 13), BVo (11,12)
Richard Bailey Dr

世界一のファンと共に 

先週はスキーや大自然で有名な観光地アスペンでのライブを観に行ったが、今度はギャンブルと娯楽で有名なラスベガスでのライブだ! 実はこのライブは当初観る予定にしていなかったのだが、イギリス人のバリーさんが行くというので自分も急遽行くことにしたのだ。 以前ここでも少し紹介したことがあるが、バリーさんは間違いなく世界一のウィンウッドファンである。 60年代のスペンサー・デイヴィス・グループ時代からスティーブのファンになり、それ以後もトラッフィックやソロのライブはもちろん、 1969年のブラインド・フェイスのハイドパークのコンサート(DVDが去年発売)も観に行ったそうだ。ファン歴は実に40年である! 近年はイギリスはもちろんアメリカにも足を運び、ウィンウッドライブを観ている。 バリーさんとは数年前からメールや電話などを使って情報交換等をしていたのでいつかぜひお会いしたいと思っていた。 レポにも書いたように、実は今からちょうど2年前のシカゴでのライブの時にもバリーさんと会う約束をしていたのだが、残念ながら実現しなかった。 今度こそ夢を実現させたいものだ!

2年越しの約束を果たす!がしかし。。。
ラスベガスに着いてホテルにチェックインしてからバリーさんに連絡してみる。 ホテルの場所を聞いて待ち合わせ場所のアイリッシュのバーに行くとバリーさんもすぐに来てくれた。会うのはこれが初めてである! 2年越しの約束を果たせて実にうれしい。やはりこの広いアメリカで人に会うというのは難しいものだ。 ホテルのバーで一緒にギネスを飲みながらウィンウッドの話でいろいろ盛り上がった。 娘さんも一緒で、親子でウィンウッドのライブをイギリスから観に来るなんて素晴らしい!もっとも彼女はスティーブのファンというわけではないと言っていたが。。。 その後夕方に3人でホテルの外に出てみたが、信じられないほど暑い!! 地元の人によると、まだこれでもマシな方だそうだが、すでに気温は40度を超えていただろう。 そのまま外を歩いていたが、なんとバリーさんが日射病にやられてダウンしてしまった。顔色がみるみる悪くなっていく。 すぐに近くのホテルに入って充分水分を補給する。医者にみてもらった方がいいとホテルの人に言われたが、なんとバリーさんは断固拒否。イギリスからウィンウッドを観るためにわざわざ来たのだから。。。 結局休憩も兼ねて3人で食事をしたら、ようやく回復することができ、ライブが始まるまでには普通の状態に戻っていた。

Hard Rock Hotel
その後、ライブ会場があるHard Rock Hotelへ行く。 その名の通り、このホテルはロックと関係がありすぎるという感じだ。ホテルのあちこちにギターなどが飾ってあって独特の雰囲気を出している。 また楽器をあしらったデザインのものも多くみられる。ライブ会場の The Jointも同様に素晴らしいと思った。 やはりここにも楽器がいろいろ飾ってあり、またそれほど大きな会場ではないのに、大型スクリーンがステージの両側についている。 実はバリーさんと一緒にスティーブにビールの差し入れをしようと企んでいたのだが、バリーさんと知り合いのツアースタッフが見つからなかったので、やむなく断念。 The Jointは1400人収容の小ホールで自分の席は20列目のオルガンのほぼ正面。チケットを買ったのがライブの数日前だったので席はかなり後ろの方だ。

  ライブ会場の The Joint の入り口でバリーさんと

ライブが始まる
オルガンから分厚い低音が聞こえてくる。最初の曲はI'm a manだ。 5月のHighclere城でのライブと似た演奏。後半のスティーブとポールのボーカルの掛け合いがとてもファンキーだ。 会場の見栄えと雰囲気は素晴らしいのだが、この会場の音はそんなにいいとは思わない。残念なことに高音が少し割れている。。。スティーブのオルガンは今日も好調だ。 2曲目のBullyはアルバムAbout Timeからの曲。ギターとサックスのソロもあった。 次のCiganoではサックスが加わっているのが新鮮に感じる。 About Timeのアルバムではもちろん、去年までのライブではこの曲にサックスは加わっていなかった。でもそれはそんなに目立っていない。ジョゼがやや激しいギターソロを披露する。曲が終わってスティーブのMCが入る。 その次のRainmakerは芸術的な作品に仕上がっている。しっとりとしたイントロが印象的だ。 ポールはフルートでテーマを吹く。それに引き続きジャズっぽいフルートソロも披露。曲後半のギター、サックスのソロも完璧で見ごたえがある。先週のアスペンでもそうだったが、Can't find my way homeではジョゼがスティーブとともにギターを弾いているのが新鮮だ。 今年のこのバージョンも悪くない。ブラインド・フェイス時代と同じDbのキーで歌っているが、あれから約40年たってもいまだにスティーブのボーカルは素晴らしい。

  Can't Find My Way Home

Had To Cry Todayに感動!
スティーブがストラトに持ち替えたので、次はMedicated Gooかと思いきや、 なんとBlind FaithのHad to cry todayだ!! 自分のまわりからも歓声があがる。この曲を生で聞けて感激だ。Highclere城のライブでもクラプトンと一緒にやった曲だ。来月に行われるCrossroads Guitar Festivalの準備の意味合いもあるのだろうか。 曲の最後のスティーブとジョゼのギターバトルはとても見ごたえがあった。

  Had To Cry Today

それが終わるとスティーブはオルガンに戻り、Light up or leave me aloneだ。 この曲もいつ聴いても素晴らしく安定している。曲の途中で珍しくスティーヴが観客にLight up!のかけ声をするように促していた。もちろん自分も力一杯叫ぶ。 休憩の後はジョゼのインスト曲であるFaxで後半が幕開けだ。 ポールのテナーサックスでのテーマの後はオルガン、サックス、パーカッション、ドラムのソロが続く。後半2曲目はトラフィックのWho knows what tomorrow may bringだったが、これはアレンジを少し変えてきた。 イントロのギターがとてもファンキーで、イントロだけではなんの曲か分からなかったほどだ。出だしではなぜかマイクの調子が悪く、思わずスティーブも苦笑い。 マイクはすぐに直り、一番の歌詞を歌い直して一件落着。ジョゼのギターソロも見ごたえ十分だ。その後にパーカッションとドラムだけの演奏をバックにポールとスティーブがボーカルの掛け合いをする。

Empty Pages

それが終わると同じくトラフィックのEmpty Pagesだったが、この曲がライブ後半に演奏されるのはまれなのでちょっとびっくり。 でもすべての奏者の演奏がかみ合っていてとても安定しているし、ボーカルものびがあって声がよく出ている。次のHigher Loveは会場の誰もが知っている曲なので当然盛り上がった。 とても迫力ある演奏だ。曲の終わりのジョゼのソロが印象的。続いてのBack in the high lifeではスティーブはステージ中央でマンドリンを演奏。この曲でも会場はとても盛り上がる。

  Back In the High Life

次のDear Mr. Fantasyでは当然のように迫力ある演奏だ。 2005年のライブでも経験したが、最後のクライマックスの音量が2倍になった。でも最初にも書いたようにこの会場では音が多少悪いので、さらに音がびりびり響く。 正直言っていい効果を上げているとは思わない。先週のアスペンではそうしなかったのになぜ今回はそうすることにしたのだろうか。

  Dear Mr. Fantasy

ラストの曲はCrossroadsだ。 クラプトンのバージョンに比べて少しゆったりしたテンポで演奏される。この曲でジョゼのギターが炸裂しやや激しいソロを披露した。スティーブは去年からこの曲をラストに持ってくるのが好きなようだ。

  アンコール (1) Crossroads

アンコール (2) Gimme Some Lovin'

いよいよアンコール

先週のアスペンに引き続き、アンコールはWhy can't we live togetherGimme some lovin'の2曲。今年のアンコールはどうやらこの2曲で決まっているのか。 会場は総立ちだ。バリーさんの席は自分のところから少し離れていたのだが、娘さんと一緒に立ち上がってじっとステージを見つめている。 ノリノリでライブを楽しんでいるのかと予想していたのだが、意外にも冷静に楽しんでいる。

  ライブ終了後のあいさつ

ライブを終えて

音が多少悪かったのは残念だったが、 Had to cry todayをやってくれたしバリーさんとも会えたので満足だ。バリーさんはもちろん、娘さんも充分ライブを楽しむことが出来たそうだ。 今日のライブではジョゼのギターソロは稲妻のようになることが多く彼の存在感がだいたいどの曲でもあった。でも今回Low Sparkをやらなかったのにはびっくりだ。 過去に自分が観たウィンウッドのライブでこの曲をやらなかったのはこれが初めてだ!会場から自分たちのホテルに戻りバリーさんとお別れする。 イギリスからはるばる来てもう明朝に帰国である。来月のCrossroads Guitar Festivalでの再会を誓ってしっかり握手をした。

娯楽とギャンブルの町に別れを告げ、明日はLAでのライブだ!


  ライブ終了後のHard Rock Hotelと夜のラスベガス


2007-06-23

大自然の中での迫力満点ライブ - Aspen, CO (2007/06/23)


Steve Winwood Live at Jazz Aspen Snowmass (Aspen, CO)

セットリスト:
 1. Empty Pages (7分)
 2. Bully (6分)
 3. Can't find my way home (6分)
 4. Medicated Goo (6分)
 5. Light up or leave me alone (12分)
 6. Higher Love (7分)
 7. Back in the high life (9分)
 8. Dear Mr. Fantasy (10分)
 9. Low Spark of high heeled boys(17分)
10. Crossroads (7分)
アンコール
11. Why Can't We Live Together (7分)
12. Gimme Some Lovin' (7分)

Steve Winwood Vo (all), org(1,2,(3),5,6,9-12), mand(7), g(3,4,8)
Jose Neto g (All except 8)
Paul Booth ts(1,2,5,6,9,10,12), FL(8), BVo(5-7), org(3,4,7-8), perc(5,9)
Kar Vanden Bossche Perc (All except 8), BVo (6)
Richard Bailey Dr

大自然に囲まれた町、アスペンへ 

以前からぜひ一度は訪れてみたかったコロラド州のアスペン!今年のライブ第一弾はここに決めた。 アスペンは言うまでもなく冬はスキー、夏は避暑地として有名な場所だ。山あり谷ありで景色もすばらしい。 この時期は山頂付近に雪もまだ残っていて、雪解け水からなる小川や小さな滝、それに湖もたくさんある。 アスペンにいればそんなに遠出をしなくても町中いたるところにそういうところにお目にかかれる。まさに大自然に囲まれた町だ。 ライブをするのにここ以上に環境のいい町もそうないだろう。


今年の全米ツアーはいかに?

名盤About Timeがリリースされてからはや4年。今年こそはニューアルバムが期待されているウィンウッドであるが、 今年の春に行われたヨーロッパツアーでは新曲のお披露目はなく去年とほぼ同じようなセットリストだった。さて今年の全米ツアーではどうであろうか? ちなみに今年のツアーのラインアップは去年の全米ツアーの時と同じである。近年では最強のメンツだと思っているのでとても期待できそうだ。

アスペン入り

当日車でアスペン入りするために最後82番のハイウェイを通ったのだがこの道はインディペンデンス・パスと呼ばれる標高3687mのところを通過する。 富士山と同じくらいの標高である!ガードレールがないところもあったので気をつけて運転したが、いたるところに絶景があったので、しばし車を止めて景色を堪能する。

  Highway #82(インディペンデンス・パス)からの眺め


アスペンには昼過ぎに着いてすぐに観光案内所に行き、この町の情報を入手した。 ウィンウッドのライブが行われるJazz Aspen Snowmassの会場がそのすぐ近くだということに気がついたので、まずそこへ下見に向かうことにした


Jazz Aspen Snowmassのライブ会場

リハーサルを聞きながら昼寝!

アスペンは標高が高いだけあって気候は涼しい。 フェスティヴァルの会場があるRio Grande Parkには大きな白いテントがあり、どうやらその中でライブをするようだ。 テントの周りは柵で囲まれていたのでその周りを散策してみた。きれいな小川が会場のすぐ隣を流れていて、 子供たちが水遊びをしていたり犬の散歩やサイクリングをして週末の午後のひとときを楽しんでいる人々がいた。 さすがにアスペンではいたるところに自然が残っている。


ライブ会場の隣にもきれいな小川が

そこで小川のせせらぎに耳をすましていると、背後から何やら聞き覚えのある音楽が流れてくることに気がついた。ん?あれはCan't Find My Way Homeじゃないか! なんとウィンウッドがリハーサルをしていたのだ。テントからもれてくる音なので、それほどはっきり聞こえないが、それでも実に得した気分だ。 午後は市内観光をしようと思っていたのだが、それはやめにしてそこにごろりと横になって休憩することにした。 リハーサルとは言えどもウィンウッドの生演奏を聞きながらの昼寝である!なんと贅沢なことか。。。でも午前中はずっと運転をしていて疲れたのでちょうど良かった。 ウィンウッドはその後Back in the high life、Medicated Goo、Dear Mr. Fantasy、Bullyを演奏。 ファンタジーではかなり適当に歌っていたが、ボーカルががファンキーでなかなか面白かった。 フェスティバルのスタッフらしき人もときどき会場の外に出てきて休憩をしている。そうするにはもってこいの場所が多い。 スティーヴも出てこないかとずっと待っていたが、残念ながら遭遇できずあきらめて会場を後にした。

会場入り

その後ホテルへ行きチェックインなどをして、夜8時に会場に戻った。テントは思ったより大きく、3000人は収容できそうだ。 芝生の上にパイプいすをずらりとならべてある。自分の席は17列目のオルガンのほぼ正面。会場は満員だ。 アナウンサーの紹介のあとウィンウッドがステージに登場。髪は短めで、珍しくジャケットを着ている。 ありがたいことにステージの両脇に大型スクリーンがあったので、細かい表情なども分かった。 オルガンの真上にもカメラがあったので、スティーブが弾いている様子もよく分かった。

いよいよウィンウッド・ライブ!
9時過ぎに待望のライブが開始。注目の1曲目はEmpty Pages。 だがアンプのスイッチが入ってないのか、楽器の音量が全然出ていないし、ボーカルはまったく聞こえない。 スタッフがステージを走り回り、やっとスイッチが入って一安心。 でもこの曲が途中までインストバージョンになってしまったが。自分の席では音もかなりよく聞こえるので満足だ。観客も最初からかなり熱狂的だ。 一曲目が終わってスティーブのMCが始まる。アスペンの自然は素晴らしいと言っていた。2曲目のBully はとても迫力があってびっくりした。ドラムがとても好調だし、オルガンベースの音もずしんと響いてくる。 そういえば去年自分が行ったライブではこの曲をやらなかったので、このメンバーでの演奏を聞くのはこれが初めてだ。次はCan't Find My Way Home。 ブラインド・フェイスの曲だ。去年と同じく出だしはスティーブがオルガンを弾き、ポール・ブースが後を引き継ぐ連係プレーがみられたが、 去年とは比較にならないほどスムーズになっている。でもこの曲で一番うれしかったのは、ジョゼがスティーブとともにギターを弾いたことだ! 去年までは彼抜きでの演奏だったのでびっくりだ。 クラプトンと一緒にやった5月のハイクレア城でのコンサートで、スティーブは黒のテレキャスを弾いていたが、今回は去年の全米ツアーのときと同じ茶色っぽいテレキャスだった。ジョゼは出だしからアルペジオを弾いている。 スティーブのボーカルの高い音も難なくでているし、バックの演奏もとてもいい。この曲を聴いているとじつに幸せな気分になってくる。 スティーブが水色のストラトに持ち替えて、今度はMedicated Gooだ。 スティーブのギターソロはあいかわらずいい。ジョゼはギターでベースのパートを主に弾いている

観客が熱狂的

今日のライブでは前半からとても盛り上がっていた。とくにLight Up or Leave Me Alone での盛り上がりはすごく、立ち上がって踊っているひとも多かった。スティーブのオルガンとベースはもちろんリズムセクションも素晴らしく、とてもノリノリの演奏だった。 ポールのサックスソロも快調だし、ジョゼのギターソロもLow Sparkでのソロのように激しい。 それに引き続き、次のHigher Love でも非常に盛り上がっていた。その次のBack in the high life では幾分スローなテンポなので会場も少し落ち着く。ポールがサビでバックボーカルをしていた。 おまけに曲の後半のフェードアウトでも彼がバックボーカルをしていたのが新鮮だった。Dear Mr. Fantasy ではジョゼとパーカッションのカールが抜けて3人での演奏。迫力満点の熱い演奏だった。会場の盛り上がりもすごかった。 今日はウィンウッドのライブにしてはめずらしく照明が効果的だった。ファンタジーの出だしではスティーブだけにライトが当たっていて、とてもかっこいい。Low spark of high heeled boys の演奏は長くて20数分にも及ぶのだが、今回はやや短めのバージョン。スティーブのオルガンソロはなく、ソロはサックスとギターだけだった。 ポールのサックスソロはジャズっぽくて原曲の雰囲気が出ている。 今回のジョゼのギターソロは2004年と2005年のライブで披露していた稲妻のごとく凄まじいバージョンだった。久々にこれを観れてうれしい。 もちろん観客も最高に盛り上がる。最後はクラプトンでおなじみのCrossroadsだ。 5月のハイクレア城でのライブでもやった曲でそのときのバージョンとほぼ同じ。

いよいよアンコール

アンコールの1曲目はWhy can't we live together。サックスのポールが抜けて4人での演奏。熱狂的な観客もここではスティーブの素晴らしい歌声にじっくり耳を傾ける。 もちろん最後はGimme some lovin'でしめくくる。"ヘイ!"のかけ声にあわせてステージ上部のライトが光り、観客席を照らす。 今日はやや短めのセットリストであったが、充分満足のいくライブだった。自分の席は少し後ろのほうだったが、音もとても良かった。 最後は皆立ち上がって拍手を送っている。今日のライブは最初から最後までずっと盛り上がっていた。おそらく熱狂的な観客が多数集まっていたのだろう。 翌日のAspen Timesの記事にウィンウッドのライブ評がでていたが、ディレクターのコメントによると、 ウィンウッドのライブほどスタンディング・オベーションが長かったのはJazz Aspen Snowmassの歴史が始まって以来だそうだ! そのようなライブを観ることができて、自分も非常にうれしい。

今日のライブを総括すると

アレンジ自体は去年とほぼかわらない曲が多かったが、去年から一緒にやっているメンツなので、とても息の合ったいい演奏だったと思う。 スティーブのボーカル、オルガンはもちろんネトのギター、ポールのサックス、それにパーカッション、ドラムも絶好調だった。 去年も思ったがこのメンバーはAbout Timeのツアーでは最強だと思う。 それから会場の大型スクリーンに映されたオルガンの真上からの映像をチェックしてみたが、どうやらスティーブはオルガンのベースを左手と左足で同時に弾くこともけっこうあるようだ。 あとで調べてみたのだが、これはオルガンベースの奏法としてはよくある弾き方のようだ。 今日のライブでは写真は禁止だったのが残念だったが、そのかわりセットリストとスティーブのギターピックをおみやげにもらいました! アスペンのような素晴らしい場所でライブを堪能することができてラッキーでした。

ツアーは始まったばかりなので、スティーブの旅はまだまだ続く。自分も同じく。。。

アスペンの観光名所、Maroon Bells

2007-06-16

いよいよ全米ツアー!新譜の情報も出始めました。

今夏の全米ツアーがいよいよ6/20から12会場で始まる。それに先立ってウィンウッドの最新インタビュー記事が お目見えしたので、主な内容を紹介しようと思う。気になる新譜は夏の終わりまでにはレコーディングを終える予定だとのこと。今回もAbout Timeの路線を行っているようで、前回同様スタジオでのライブ録音をしているそうだ。レコーディングのバンドのラインアップは Jose Neto (g), Richard Bailey (Dr), Karl Vanden Bossche (perc), Paul Booth (Sax, flute) 。去年と今年のツアーのメンバーと同じである。ちなみにサックスのポール・ブース以外はAbout Timeの録音にも参加している。ウィンウッドは7/28のクロスロード・ギター・フェスティバルで再びクラプトンと共演するわけだが、選曲など2人でい ろいろ検討中のようだ。現在のプランではウィンウッドは自分のバンドを率いて2−3曲演奏し、またクラプトンと共に4−5曲演奏するようだが、詳細はお楽 しみだろう。今夏の全米ツアーでもブラインドフェイスの曲をいくつかやってくれたらうれしいのだが。

まだまだハイクレア城のライブに夢中

先月のハイクレア城でのウィンウッドライブで、クラプトンとともにブラインド・フェイスの曲等を演奏してから1ヶ月がたとうとしているが、いまだにその感動が続いている。コンサートの記事と多くの写真は ライブの翌日にクラプトンのサイトに出たけれど、ウィンウッドのオフィシャルサイトにも同様のものをのせて欲しかったと思っている。それからこの日のウィンウッド・ライブの全映像も入手しました。ブラインド・フェイスの3曲はもちろん、スペンサー・デイヴィス・グループのKeep On RunningやWatch Your Stepなどは何回見てもあきることはない。ウィンウッドの紹介でクラプトンがステージに登場するときに両者が握手して軽く抱き合う瞬間も印象的だ。ところで、後日尋ねてみた人によれば、放送をしたCoutrychannel TVにはDVD化のリクエストが殺到しているそうだ。残念ながら現時点ではその予定はないそうだが。。。でも歴史的なコンサートだったのだから、 ぜひDVDにしてほしいものだ。ハイド・パークの映像のように30数年もファンを待たせることはしないでほしい。

2007-06-09

著名なコレクターのバレルハウス・チャックさんを訪ねました

先週シカゴを訪れた時に、ウィンウッドの大ファンでしかも著名なコレクターでもあるバレルハウス・チャック (Barrelhouse Chuck)さんのご自宅を訪ねることができました。彼はシカゴを中心に活躍する有名なブルースのピアニストです。家に入ってすぐ目に入ったのがウィンウッドのネオンサイン。ジュークボックスもあってボタンをおすとトラフィックやソロの曲などが簡単に聴けるように なっています。CDでしか発売されていない曲はわざわざ特注でレコードを作ってジュークボックスの中にそろえているほどです。コレクション保存用の地下室は6つあり、そのほとんどの棚、引き出し、壁、天井にいたるまでウィンウッド関連のものがびっしり。まさにウィンウッド博物館です。チャックさんが30数年にわたって集め たものの総数は少なくとも2−3000個ぐらいになるでしょうか。レコードやシングルも各国で発売されたものをすべて取り揃えてあります。例えばブラインド・フェイスのオリジナルアルバム(LP)も20枚はありました。でもそれらのジャケットや文字、写真などが一枚一枚微妙に異なっていたのは印象的でし た。またロースパークのピアノのフレーズなどを自ら弾きながら曲の解説をしてくれました。チャックさんに珍しいものをたくさんみせてもらい、またいろんな 興味深い話もきかせてもらって感激しました。機会があればまた会いに行きたいです。ちなみにチャックさんのオフィシャルサイトのギャラリーのページにはウィンウッド関連のコレクションの写真もあります。

2007-05-20

ウィンウッドとクラプトンとの共演がついに実現!

5/19にイギリスのハイクレア城で行われたCoutryside Rocksのコンサートでウィンウッドとクラプトンが共演し、ブラインドフェイスの曲も3曲演奏されました。発表されていたスケジュール通りには進行せ ず、ウィンウッドのステージは午後8時半すぎ(日本時間で5/20 朝5時半すぎ)に始まりましたが、皆さんは見ることができたでしょうか? セットリストは以下の通りです。

1. I'm a man
2. Higher Love
3. Back in the high life
4. Dear Mr. Fantasy
5. Why can't we live together
6. Keep on running
7. Watch your step
8. Presence of the Lord
9. Crossroads
10. Little Queen of Spades
11. Can't find my way home
12. Had to cry today
13. Gimme some lovin'

Steve Winwood - Organ, Guitars & Vocals
Jose Neto - Guitar
Paul Booth -Sax & Organ
Richard Bailey - Drums
Karl Vanden Bossche - Percussion
Special guest: Eric Clapton - Guitar & Vocals (7-13)

ウィンウッドのバンドのラインアップは去年のツアーの時と同じでした。この記念すべきコンサートをそのメンバー でやってくれてうれしかったです。クラプトンは7曲目からステージに登場し、最後まで共演しました。ブラインドフェイスの曲を3曲も演奏してくれて感激し ました。二人とも楽しそうだったし。6と7のスペンサー・デイヴィス・グループの曲にも感動しました。音源はパソコンに録音したし、キャプチャもけっこう とったけど、画像のアップはちょっとしにくいかな。

2007-05-17

日本時間の5/20早朝にウィンウッドのライブがウェブで生中継!クラプトンとの共演も。

5/19にイギリスのハイクレア城で行われるCountryside Rocksのコンサートがウェブで生中継されることになりました。スティーヴ・ウィンウッドは自分のバンドを率いて1時間15分に渡って演奏する予定です。おまけにエリック・クラプトンの共演も実現することになりました!これは素晴らしすぎますね。詳細はウィンウッドのオフィシャルページに出ていますが、ここでも紹介しましょう。クラプトンはスティーブのセットの最後の方にステージに登場し、クラシックナンバーを数曲演奏する予定とのことです。(明記されてませんが、ブラインド・フェイスの曲でしょうか?)。コンサートをウェブで見るにはhttp://www.countrychannel.tv/ またはこのリンクに直接アクセスすればいいようです。あるいはスティーブがステージに出る直前(日本時間5/20の朝7時頃、『予定』では朝7:05ですが)に stevewinwood.comにバナーが出るのでそれをクリックしても見られるそうです。リナックスやマックでも見られるようですが、お使いの環境に よってはソフトウェアをインストールする必要があるようです。詳しくはFAQの4番をご覧下さい。なお、出演時刻は変わる可能性もあるそうなので注意が必要でしょう。

2007-05-12

Happy Birthday to Steve Winwood!

今日5/12はファンならご存知、スティーブの誕生日である。というわけでスティーヴ、誕生日おめでとう!!今年もツアー、レコーディング(?)など充実した音楽活動をしてほしいと思う。でも来年いよいよ還暦を迎えるわけですか。今まで通りマイペースでやってほしいと 思うけど、どうかニューアルバムのことだけは忘れないでください。。。
イギリスツアーの方はいよいよ大詰めで、来週からの3公演でおしまいです。その後はいよいよ全米ツアーです!!

2007-04-21

世界のウィンウッドファン

自分のHPへの国別のアクセス数を調べてみると、日本からのアクセスが一番多いのは当然だが、それ以外だとアメリカが一位だ。2位のイギリスの約2倍である。外国からのアクセスに限定すると北米と西ヨーロッパだけで実に95%以上を占めている。これらの国 はウィンウッドがワールドツアーで訪れる国とほぼ一致しているのはなかなか興味深い。ファンは世界中に均等にいるわけではないのだ。しかし先月異変が起こった。英国からのアクセスが急増し、アメリカからのアクセス数の2倍を記録したのだ!おそらくイギリスツアーの影響なのだろう。4月のUKツアーがもうすぐ始まるのでこの傾向はまだ続くだろう。

ところで、先月行われたUKライブではギターとサックスが新メンバーで、パーカッションとドラムはそれぞれ去年と一昨年のメンバーであった。バンドのラインアップは次の通り。Mike Smith (SAX/Flute/Organ), Tim Cansfield (guitar), Karl Vanden Bossche (perc), Davide Giovannini (Dr)。ちなみに新曲のお披露目などはなかったとのこと。ギターのJose Neto (ジョゼ・ネト)が今回はずれたのは驚きだが、彼は5月から復帰するようだ。

2007-04-09

全米ツアーの日程が発表、北欧でも3公演が決定!

先週の記事で全米ツアーが濃厚と書いたけど、記事をアップした直後に全米ツアーの日程がついに発表されました!現在のところ13公演です(意外に少ないけど追加はあるのだろうか)。それに加えてイギリスでも5月のライブが追加さ れています。アメリカでは今回は西海岸と中西部の州が中心で、東海岸はゼロ。去年のミニツアーでは東海岸が中心だったからだろうか。またさらに追加で北欧 でのライブ(8月にノルウェーとデンマークで3公演)が発表になっています。アメリカとイギリス以外の国でのライブということはワールドツアーの兆しなの だろうか。 [注:Kansas City(6/21)はキャンセル]



    2007 US Tour
    日付 会場 都市
    2007-06-20 Brady Theater Tulsa, OK
    2007-06-21 Uptown Theatre Kansas City, MO
    2007-06-23 Jazz Aspen Festival Aspen, CO
    2007-06-24 Denver Botanic Gardens Amphitheatre Denver, CO
    2007-06-25 The Depot Salt Lake City, UT
    2007-06-27 Humphrey's San Diego, CA
    2007-06-29 The Joint: Hard Rock Hotel & Casino Las Vegas, NV
    2007-06-30 House of Blues - Los Angeles West Hollywood, CA
    2007-07-01 House of Blues - Anaheim Anaheim, CA
    2007-07-02 The Mountain Winery Saratoga, CA
    2007-07-05 Wente Vineyards Livermore, CA
    2007-07-06 Grand Sierra Theatre Reno, NV
    2007-07-28 Toyota Park (Crossroads Guitar Festival) Chicago, I

2007-04-01

クロスロード・ギター・フェスティバル(続報)

3/24にお伝えしたEric Clapton主催のCrossroads Guitar Festivalに関する続報です。エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドが Blind Faith の曲を一緒に演奏するのはほぼ確実のようだが、クラプトンのサイトに よると、これは再結成ではないとのことである。(でもファンからすればやはり再結成という感じだろう。)このコンサートに関するニュース記事はすでにたく さんでているが、この2人の共演をメインに伝えている記事が多いので、これはコンサートのハイライトの一つになることだろう。コンサートのチケットは 3/31に発売になったが、発売後30分たたずに完売という超激戦であった。すでにebayでは高値がついている。それから忘れてならないのが、5/19 にイギリスのハイクレア城で行われるコンサートにも両者が出演することだ。同じステージに立つかどうかは分からないが、もしそうなれば非常に興味深い。

この夏のアメリカでのライブ情報

今年はなぜかウィンウッドサイドはライブ情報を小出しにしてますね。どうやら6−7月頃に全米ツアーをやる雰 囲気が濃厚だ。現在分かっている範囲では6/23 Aspen, CO; 6/27 San Diego, CA; 6/30 Hollywood, CA; 7/1 Anaheim, CA それに7/28はシカゴでクロスロード・ギター・フェスティバルである。まだ他にも増えるのではないか。

2007-03-29

サンタナのDVD『平和の讃歌』が発売予定

2004年にモントルー・ジャズ・フェスでやったサンタナのコンサート『平和の讃歌』のDVDが発売になります(日本では5/23発売予定)。ウィンウッドは1曲だけ参加していて、Why Can't We Live Togetherを演奏(オルガンとボーカル)しています。この曲でのサンタナのギターもなかなかいいですよ。

2007-03-24

クロスロード・ギター・フェスティバルへの出演決定!ブラインド・フェイスのミニ再結成も

7/28にシカゴで行われるエリック・クラプトン主催のクロスロード・ギター・フェスティバルに、 スティーヴ・ウィンウッドが出演することが決定した。フェスティバルのその他の出演者はJeff Beck, B.B. King, Willie Nelson, Vince Gill, Sheryl Crow, Buddy Guy, John Mayerなど。2004年の同フェスティバルの時はコンサートのDVDが発売されたので、今回もその期待が高まるでしょう。他の記事によると、ウィンウッドはクラプトンと一緒に演奏し、ブラインド・フェイスのミニ再結成が行われるとのことなので、とても楽しみです。また、この記事にのっているクラプトンのコメントはとても興味深いです。『俺たち(クラプトンとウィンウッド)にはまだやり終えていないことがある』だそうです。どの曲を やってくれるのでしょうか、とても楽しみです。クラプトンは近年昔の活動をもう一度やることに興味があるようで、今回のBF再結成や2005年のクリーム 再結成、また最近のライブでのドミノスナンバーの演奏もその流れのようです。

アスペン・ジャズ・フェスティバル(コロラド)への出演決定

ウィンウッドのアスペン・ジャズ・フェスティバル(コロラド)への出演(6/23)が決まり、全米ツアーのきざしがでてきました!

2007-03-19

いよいよイギリスツアー

先日オフィシャルサイトでも発表されたようにいよいよ3/21からウィンウッドのイギリスツアーが計8カ所で行われる。ヨーロッパでの単発コンサートは時々あったが、ツアーとなると2004年の7月のヨーロッパツアー以来実に3年ぶりだ!その間アメリカでは毎年の ようにツアーをやっていたので、イギリスのファンは今回とても待ち遠しかったことだろう。それにしても1/21に行われたジム・キャパルディの追悼コンサート、それに5/19に行われるハイクレア城でのコンサートも含めれば今年はイギリスだけで10公演することになる。この時期にこれだけライブをやるのだから、新作アルバムはもうできあがっていることを期待したい。[5月のライブ(3公演)を追加 (4/9)]



2007 US Tour
日付 会場 都市
2007-03-21 Concorde 2 Brighton
2007-03-22 Lemon Grove Exeter
2007-03-23 Leadmill Sheffield
2007-03-24 Rescue Rooms Nottingham
2007-04-22 The Stables Milton Keynes
2007-04-23 The Point Cardiff
2007-04-24 JB's Dudley
2007-04-25 Wedgewood Rooms Portsmouth
2007-05-16 The Junction Cambridge
2007-05-17 Trinity Centre Bristol
2007-05-19 Highclere Castle
(Countryside Rocks)
Newbury,
Berkshire