全部は紹介できなかったけど、今年の夏にたくさん出たウィンウッドの記事の一つです。音楽活動歴45年の人生経験に基づいた、ミュージシャンとして成功する秘訣をウィンウッドが語っています。なかなか面白いことも書かれてあるけど全部書くのは骨が折れるので、ごく簡単に。
1. 自分を信じることをしすぎるな
もし自分が何をやっているのかわからなかったら、自分を信じてはいけない。
2. 合わないと思ったら去れ
ウィンウッドが音楽学校を辞めたこと(その経緯はこちら)を例に挙げている。
3. 練習、練習、練習
『自分(ウィンウッド)が14才の時、来年にはRay Charlesのように歌い、Little Walterのようにハーモニカを吹き、B.B.Kingのようにギターを弾き、Oscar Peterson (ジャズのピアニスト)のようにピアノを弾けるようになりたいと思ったけど、言うまでもなくどれも達成しなかった。でもだからこそ、その願望が自分を動かしたのです。』
4. 年上の友人を持て
16才の時自分より3才年上のEric Claptonと出会い、彼が音楽に関していろいろ親身になって面倒を見てくれた(詳しくはクラプトンの自叙伝などを参照)。
5. 苦しい時はなんとか進め
70年代はパンクの時代で苦労したけど、他のミュージシャンのセッションに加わるなどして過ごし、いろいろなことを学ぶ事ができた。(70年代のセッションの詳細はオフィシャルサイトのこのページをどうぞ。)
6. チャンスをつかみ取れ
Arc of a Diverのアルバム制作はとても苦労したけど(その詳細はstevewinwood.infoのサイトをどうぞ)大ヒットしたことを挙げている。
7. クスリに手をだすな
自分の人生最大の過ちは若い頃クスリをやったことだ。クスリをやめてから5年が経過するまで自分はクリエーティブでなくなった。
8. ネットワーク作りでなくて友人を持て
Jimi HendrixとのVoodoo Chileの共演を通して彼の繊細な人柄に接したことを挙げている。
9. マネージャーは様々な事を出来る能力を持つべきだ
バンドのリーダーが、バンドで使用する各楽器を演奏できる能力があると、プレーヤーに有効な指示を出しやすい。スティーブによればそう言う意味でJames Brownは究極のマネージャーだったそうだ。
10. 自信を持つ事は良い
Traffic時代のツアー中、パーカッションのReebop Kwaku Baahに毎回注意しても直さないことがあったので彼を解雇した。でも次のライブ会場に着くと彼が何事もなかったようにステージの脇で自分のコンガをセットしてライブの始まりを待っていたことを挙げている。
11. バンドと結婚は違う
バンドに属していても、必要なら脱退したり他のバンドに移ったりしてもいい。
2010-08-20
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2 件のコメント:
とても面白い内容でした。
大物がよく語るような王道路線の成功秘訣ではなく、ウィンウッドらしい謙虚さと真面目さが現れた内容ですね。その人間性、ますます好きになります。
donsanovさん
ウィンウッドがインタビュー嫌いだったのは昔のことのようで、近年ではいろんなことを語ってくれるのがうれしいです。でもこのような記事まで出てびっくりしたけど、今まで音楽一筋だから、言ってる事に説得力があるように感じます。
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