アメリカで見る初ライブ、実はスティーブの記念コンサート
セットリスト(括弧内は弾いた楽器)
1. | I'm A Man(org) |
2. | Roll With It (org) |
3. | Freedom Overspill (org) |
4. | While You See a Chance (G!!) |
5. | Let Your Love Come Down (G) |
6. | 40,000 Headmen (org) |
7. | Gotta Get Back to My Baby (Vo のみ) |
8. | Can't Find My Way Home(G) |
9. | Low Spark Of High Heeled Boys(P) |
10. | Glad(P) |
11. | Dear Mr. Fantasy(G) |
12. | Help Me Angel(G) |
13. | The Finer Things(org) |
14. | Family Affair (G) |
15. | Just Wanna Have Some Fun (org) |
16. | Higher Love (Vo のみ) |
[アンコール] | |
17. | Back in the High Life(Mand) |
18. | Gimme Some Lovin'(org) |
1997年にJunction 7をリリースし、全米ツアーをスタートさせたウィンウッド。しかし当時私が住んでいたNorth Carolina州ではライブもせず、気がついてみればツアーも同年11月で終了してしまった。今年もウィンウッドを見に行けなくて残念だったな、と思っていたある日、ウィンウッドのMLから翌年5月中旬に1回だけライブをする、という情報がまわってきた。ツアーはとっくに終了しているのになぜ一回だけライブをするのか、その理由が全く分からなかった。(ここまで書いただけでこのコンサートが持っている意味が正確にわかった人はかなりのウィンウッド通です!!)ライブが行われるのはアトランタだ。そこまで車で行くのはちょっと遠いが、飛行機なら直通便がある。土曜日なので行きやすいということもあり、アメリカでの初ウィンウッドをアトランタで見ることにした。飛行機のチケットは意外に安くて、往復$100程度だったのもうれしかった。ライブ当日はお昼頃アトランタに着いたが、とても蒸し暑い。時間があったのでCNNの施設の見学をし、早めの夕食をとり、ライブ会場のChastain Park Amphitheaterに行った。ここは野外の会場であるがちょっとかわっている。一番前の方にはテーブルがたくさん置いてあって、ここを利用する人たちは食べ物や飲み物を持ち込んで飲み食いしながらライブを楽しめるのだ。野外でのディナーパーティーのようだった。そこを利用していたのはやはり家族連れや友人同士のグループだったのだろうか。自分の席はけっこう後ろのほうだったが、それほど気にならなかった。
[ライブが始まる]
注目の一曲目は当時の僕のメモによると、まず長いフルートソロがあって、それからI'm A Manが始まったようだ。今となってはちょっと気になる。ウィンウッドは当然オルガンを弾く。それからRoll With It、Freedom Overspillとオルガンの曲が続く。その次に驚くべきことが起こった。ギターをとりだしたので何の曲だろうと思っていると、聴こえてきたのはWhile You See A Chanceのイントロではないか!!この曲をギターでやるとは。でも不思議と全く違和感はなかった。当時のツアーではこの曲をギターで演奏したのだろうか?Can't Find My Way Homeはビデオでは見たことがあったが、ライブでは聴くのは初めてだ。まさに感動ものだ!日本公演では弾いてくれなかった曲をついにやってくれてうれしかった。あと、Low Spark Of High Heeled BoysやGladのトラフィックナンバーも良かった。サックスも快調だった。それからHelp Me Angelをやったのには意表をつかれた。しかもウィンウッドはこの曲でもギターを弾いた。普通に考えればキーボードをやるところだと思うが。それにThe Final Thingsではオルガンを弾く。どうやらシンセは持ってきてなかったようだ。ライブが進むにつれて、写真を撮る人たちが多くなっていった。特に前の方の人たちはさかんにフラッシュをたいている。え、写真は禁止じゃなかったの?おれもカメラもってくればよかったなあ、などと思ってしまった。最後の曲はHigher Love。日本公演でも2回この曲を聴いたが、アメリカで聴くとなんだかもっと味わい深く聴こえてしまうのは気のせいだろうか。
[アンコールでちょっとした演出が]
アンコール一曲目のBack In The High Lifeが終わった後、思いがけないことが起きた。バンドのギタリストが前に進み出てマイクをとり、スティーブのためにHappy Birthdayを歌いましょう、と聴衆に呼びかけたのだ! スティーブの少し照れくさそうな、しかし満足そうな表情が印象的だった。え、マジで?これって誕生日の記念コンサートだったの? オレは何か半信半疑だったが、それでもその場に居合わせられてとてもうれしかった。その後、ドラムとパーカッションの演奏からGimme Some Lovin'に突入。これもすごくよかった。印象に残っている曲のひとつだ。今回アメリカで初めてウィンウッドを見たのだが、とても満足できたライブだった。かなり後ろの方の席だったが、ちっとも気にならなかった。思った以上に楽しむことが出来て本当に良かった。
[実はこのコンサートは、、、]
家に帰って調べたところ、スティーブの誕生日は1948/5/12だと分かった。ていうことは、、、彼はこのとき50歳になったばかりなのだ!!つまり自分はスティーブの「50歳の誕生記念コンサート」を見てしまったのだ!!う~ん、これには本当にびっくりした。アメリカでの初ウィンウッドなのに何てラッキーなんだろう。ひょっとしてあのギターバージョンのWhile You See A Chanceは誕生日特別バージョンだったんだろうか。。。でもこの曲はJunction7のツアーでもよく弾かれた曲みたいなので、その可能性は低いと思うが。どなたか詳しい方、ぜひ教えてください。でもこのコンサートの意味をあらかじめ嗅ぎ付けていたウィンウッドファンが全米各地から駆けつけたおかげで、このライブの情報や写真等はBobbieGさんのサイト にたくさんのっています。余談ですが、このコンサートの2日後にスティーブは地元Nashvilleでプライベートの誕生パーティーとミニコンサート をしています。パーティーの参加者のなかにはCarlos SantanaやAshley Clevelandもいたそうです。スティーブは2004年にSantanaのコンサートで一曲弾いていますし、最近発表されたClevelandのアルバムにも参加していますが、この頃からすでに彼らとつながりがあったようですね。
そういうわけでみなさん、今から3年後にはスティーブは60歳ですからね。2008年5月中旬のライブは要チェックですよ!!
(2005年5月記す)
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